2015年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
5月5日 火祝 12:00 第4回関東大学春季大会 流通経済大学 34-35 早稲田大学 秩父宮ラグビー場
14:10 NZ学生代表来日シリーズ ニュージーランド学生代表 50-35 関東学生代表
5月17日 14:00 第4回関東大学春季大会 日本大学 45-12 日本体育大学 日本体育大学健志台グラウンド
6月27日 12:00 新人交流戦 東海大学 73-12 関東学院大学 ニッパツ三ツ沢球技場
14:05 定期交流戦 関西学院大学 35-24 関東学院大学
9月20日 13:00 関東大学 リーグ戦1部 山梨学院大学 45-55 法政大学 上柚木陸上競技場
15:00 中央大学 31-17 大東文化大学
10月18日 11:40 関東大学 対抗戦A 日本体育大学 6-77 明治大学 秩父宮ラグビー場
14:00 慶應義塾大学 10-89 帝京大学
10月24日 14:00 トップイーストリーグ
ディビジョン1
日本IBMビッグブルー 0-73 東京ガス 東京ガス大森グラウンド
11月1日 12:00 関東大学 対抗戦A 立教大学 12-55 筑波大学 ニッパツ三ツ沢球技場
14:00 関東大学 リーグ戦1部 中央大学 26-12 専修大学
11月7日 11:40 関東大学 リーグ戦1部 拓殖大学 14-38 中央大学 秩父宮ラグビー場
14:00 大東文化大学 7-38 東海大学
11月29日 10:00 第52回 全国大学選手権大会
ファーストステージ
法政大学 163-0 八戸学院大学 熊谷ラグビー場
12:00 関東大学 対抗戦B 成蹊大学 45-21 東京大学
12月13日 11:40 第52回 全国大学選手権大会
セカンドステージ
筑波大学 22-31 大東文化大学 秩父宮ラグビー場
14:00 同志社大学 36-8 慶応義塾大学
12月20日 11:40 第52回 全国大学選手権大会
セカンドステージ
早稲田大学 71-12 朝日大学 秩父宮ラグビー場
14:00 東海大学 61-5 天理大学
12月27日 12:00 第52回 全国大学選手権大会
セカンドステージ
明治大学 48-12 立命館大学 江戸川区陸上競技場
14:00 東海大学 48-15 早稲田大学
1月9日 13:00 ジャパンラグビー トップリーグ
LIXIL CUP 1回戦
パナソニックワイルドナイツ 46-6 キャノンイーグルス ニッパツ三ツ沢球技場



2015年5月5日 秩父宮ラグビー場
第4回関東大学春季大会 グループA
流通経済大学 VS 早稲田大学 (34-35)


早稲田が前半のリードを守って辛うじて勝利をあげた.試合開始から早稲田がボールを支配し,攻める早稲田に守る流経の展開.5分,6分と早稲田が連続してトライを奪う.11分,22分と流経もトライを返し反撃にでるが早稲田の右WTBに何度もラインブレクにあう.その後も早稲田は3本連取.流経も前半ロスタイムになんとか1本奪い.前半を35-17と早稲田が大きくリードして折り返す.流経はセットからのラインDFのあがりが早く,外から弧を描くように囲みこれが功を奏していたが2,3次とフェーズを重ねた後は簡単に抜かれてしまうパターンが続いた.一方の早稲田は抜けたあとのフォローが遅い.もう一歩早ければもう1,2本はトライをとれていただろう.後半はこのまま一方的になるかと思ったが一転して流経ペース.早稲田は前半がうそのように失速.ブレクダウンで優位に立ち3本のトライを奪い修了間際に1点差まで詰めるが反撃もここまで前半のリードを守った早稲田が辛くも逃げ切った.試合内容は全体では流経が上回っていたと思うがゴールキックの差が出た.トライ後のゴールをすべて決めた早稲田に対し,流経は半分しか決められなかったのが残念.早稲田はアタックの際にFWの2名程が常にがWTBに位置にいてボールを待っているのが気になった.戦略なのかもしれないが折角外に回してもフィニッシャーがPR,LOではDFを振り切れない.その上うち側で抜けた際のフォローが少ない場面も時々あったのでFWの役割を再確認した方がいいのではないだろうか.流経も後半はあれだけいい形で持って行けたので前半からいかに流れに持っていけるかだろう.あとは両チームに言えるがゲインされた後のにタックルが高く甘い場面が少し目立っていた.まだまだ春のしかも初戦.これから夏合宿に向けて課題を洗い出しシーズンに向けて良い経験として欲しい.



2015年5月5日 秩父宮ラグビー場
ニュージーランド学生代表来日シリーズ
ニュージーランド学生代表 VS 関東学生代表 (50-35)


NZUが逆転で勝利をつかみ来日シリーズを2勝1敗で勝ち越しで終えた.前半開始早々に関東が先制.その後も関東ペースで11分にもトライを奪い突き放す.NZUもその後に2トライ,1PGを奪い逆転に成功するが終了間際に関東がトライを奪い突き放す.後半に開始からNZUがノーホイッスルトライを奪い,5分にもトライを奪い突き放す.関東も12分にトライを奪うが,NZUがその後立て続けに3トライを奪い勝負を決めた.関東も終了間際にトライをい奪い一矢報いてノーサイド.関東は前半が良かっただけに残念.



2015年5月17日 日本体育大学健志台グラウンド
第4回関東大学春季大会 グループC
日本大学 VS 日本体育大学 (45-12)


昨季の入替戦で勝利し対抗戦Aへ昇格した日体大と敗戦でリーグ戦2部へ降格した日大と昨シーズンを対照的に過ごした両チームの試合.試合開始から日大ペース.3分にラインアウトのモールからトライを奪う.11分にもハイパントからトライを奪う.日体大はディフェンスのあがりが遅く,タックルも甘い.日大はポイント周辺からそのまま抜けだすことが多く,26分には日体大陣の22m付近から抜け出してトライ. 33分にはスクラムトライも決め完全にゲームを試合する. 日体大も終了間際の40分にようやく日大陣22m付近の右サイドから左サイドへボールをつなぎやっと初トライを奪う.後半に入っても日大ペース.開始6分にトライを奪い,25分には自陣22m付近からからボールをつないで, 30分には日体大のハイパントのカウンターからボールをつないで連続でトライを奪う.日体大も終了間際の38分にようやくボールをつないでトライを奪うも反撃もここまで45-12の日大の圧勝でノーサイド.日体大はディフェンスのあがりの遅さ,タックルの甘さが目立った.また,集散も遅いように感じた.あとはセットが安定しない.日大と比べてBKは線が細いように感じる.ブレイクダウンでは個々の力の差でボールを奪われる場面もあったので,個々のパワーアップが必要だろう.対抗戦Aで戦うためにまだまだ課題は多い.一方の日大も試合を優位には進めているがミスや反則で自ら流れを止めてしまう場面が多々.今季は2部リーグで試合のため少々プレー精度が落ちても通用すると思うがその感覚になれてしまうと1部との入替戦は厳しくなるだろう.1シーズン1部復帰するために2部を圧倒できに勝ち上がりたいところ.そのために勝敗ではなくプレー精度にこだわることも必要だろう.いずれにしてもまだ春シーズンの途中.これからの両チームの成長に期待したい.



2015年6月27日 ニッパツ三ツ沢球技場
フレッシュマンオープン戦(新人交流戦)
東海大学 VS 関東学院大学 (73-12)


1年生の同士の試合.前半で東海は13人,関東学院は7人入れ替り,後半20分にもお互いに半分のメンバーが入れ替わった.これから分かる通り練習試合といった感じなので勝敗よりも良いプレーを心がけたい試合だ.前半は留学生を起点に東海がゲームを支配.基本的に1部と2部の実力差が出た感じ.前半だけでは100点ゲームの流れだったが,後半は関東も健闘した.関東ではCTBのNo.13がディフェンスで頑張っていた.共にこれから悔いのない4年間を過ごして欲しい.



2015年6月27日 ニッパツ三ツ沢球技場
第7回定期交流戦
関西学院大学 VS 関東学院大学 (35-24)


昨年度の関西覇者の関西学院と関東2部で2位となった関東学院.正直,大差になるだろうがどれだけ関東が食い下がれるかが焦点の試合.しかし予想に反し試合開始から関東がゲームを支配する.4分に先制トライを奪い流れをつかんだ.前半は19-14と差ほどスコアは開かなかったが,点差以上に関東のペースであった.後半に入っても関東が先制しゲームを支配する.しかし後半19分に関西がトライを奪い徐々に関西ペースに.後半37分にようやく逆転をし, ロスタイムに追加点を奪い突き放し辛うじて昨季の関西覇者の面目を守った.関東は後半20分以降の失速が悔やまれる.力は十分にあるのは示したと思うのでこれから夏合宿で80分戦えるチームに仕上げていって1部復帰を目指したいところ.一方の関学は春シーズンとはいえ,関東の2部のチーム相手にこの試合は不甲斐ない.夏合宿でしっかり修正してシーズンに臨んでほしい.まだ,春シーズン.共に今シーズンの活躍を期待したい.



2015年9月20日 上柚木陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
山梨学院大学 VS 法政大学 (45-55)


開始10分からの観戦でその時点で法大の10点リード.ここから山学のペース.10分,25分とトライを奪い10-12と逆転.しかし,ここから法大のペースで前半に3トライを奪い山学を突き放す.後半に入っても法大のペースは変わらずで,たて続けに2トライを奪い勝負を決める.その後お互いに1トライづつを奪うがここからががいただけない.暑かったので体力的に厳しかったのと点差が開いたのもあっと思うが残り10分で山学が4連続トライを奪われる.山学は頑張ったのだが全体的になんとなくだらけた展開であった.これからにシーズンに向けてお互いに最後まで集中した試合を行うことが必要であろう.まだシーズン序盤.これらの両チームの活躍に期待.



2015年9月20日 上柚木陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
中央大学 VS 大東文化大学 (31-17)


開始早々に大東のノーホイッスルトライで始まる.その後は中央が大東陣にくぎ付けで攻め続けるが,攻め手がないく決めきれない.逆に大東は18分の1チャンスを活かし追加トライ. また,中央の猛攻が続き26分にやっと1トライを奪う.その後も中央が攻め続けるがるがなかなか決めきれない.しかし,前半終了間際に大東はここまで攻防が嘘のようにインゴールでの処理ミスからあっけなく中央に同点トライを奪われる.後半になっても攻める中央,守る大東の流れは変わらないお互いに1トライずつ奪った後半終了間際に中央がモールから数メートルを押し込んでトライ.直後のロスタイムにもトライを奪い勝負を決めた.中央は今季モールを得意にしているよいうだがFWの縦にこだわり過ぎてもう少しBKに回す意識があった方が良いか.あれだけ一方的に攻めてこの点差はいただけない.大東はタックルがあまい.抱きついているような感じなのでヒットの時のインパクトの意識が必要か.まだシーズン序盤.これらの両チームの活躍に期待.



2015年10月18日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
日本体育大学 VS 明治大学 (6-77)


開始10分からの観戦でその時点で明治の10点リード.その後も終始明治ペースでトライを重ねる.日体も29分, 33分とPGを決めるが前半の反撃はここまで.後半に入っても明治の勢いは衰えず,日体は後半は得点奪うことはできず77-6で明治の完勝であった.実力差がかなりあったので大事には至らなかったが明治は細かいミスとPKを少なくしたい.日体はA復帰で厳しい試合が続く.なんとか1勝を目指して頑張って欲しい.



2015年10月18日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
慶応義塾大学 VS 帝京大学 (10-89)


王者帝京に対して慶応は先制して勢いに乗りたいところだが先制トライは帝京.その後は慶応も健闘し,トライは奪えないが食い下がる.しかし残り10分頃から帝京の攻撃に耐え切れず立て続けにトライを奪われ前半を40-0と大きく引き離されて折り返す.後半の先制も帝京でこのまま一方的になるかと思ったが,すぐにトライを奪い返し, 20分頃までは互角に渡り合う.しかし,反撃もここまで.以降は帝京に連続トライを許し最終スコアは89-10と帝京の完勝であった.帝京は学生相手には向かうところ敵なし.無人の野を行くが如し.目標である打倒トップリーグを目指し邁進してほしい.一方に慶応はこの敗戦を活かし選手権でのリベンジを目指し頑張って欲しい.



2015年10月24日 東京ガス大森グラウンド
トップイーストリーグ ディビジョン1
日本IBMビッグブルー VS 東京ガス (0-73)


前節まで全勝の東京ガスと全敗のIBM.試合開始から東京ガスが圧倒する.立て続けに2本のトライを奪い,その後も着実にトライを重ねる.東京ガスのSOの選手がDFラインのギャップを見つけてよく裏に出ていた.また,右WTBの選手のスピードも抜群.一方のIBMはフェーズを重ねるとDFラインががたがたになる.だが35分頃に東京ガスゴール前に攻め込み執拗にFWでトライを狙うが絶好のチャンスを活かせず,逆に終了間際に東京ガスに追加トライを奪われ戦半を0-38と大きく引き離されて折り返す.後半も8分ほどは何とか耐えるがその後はまた東京ガスの一方的な展開に.最終的に0-73と大敗を喫した.IBMはフェーズを重ねた際のDFとFWの集散が課題か.攻撃していても孤立する場面が多く,二人目のフォローが遅かった.まずは1勝を目指してことか.一方の東京ガスはトップチャンレンジに向けてよりプレー精度を上げていって欲しい.



2015年11月1日 ニッパツ三ツ沢球技場
関東大学 対抗戦A
立教大学 VS 筑波大学 (12-55)


昨季,選手権のファイナリスト筑波と2勝を目指し入替戦を回避したい立教.開始から筑波ペース.6,9分と連続でトライを奪う.16分にも追加トライ.立教も32分になんとかトライを奪い返し前半は17-7と筑波リードで折り返す.前半はお互いにミスが多い.特にパスミス.ミスではないが筑波にパスは一歩遅い.受け手がのスピードが止まるし体制を崩す.立教はセットが安定しないのでいかんともしがたい.後半に入っても筑波ペース.4,9,11分と立て続けにトライを奪う.立教も15分にトライを奪うが,反撃もここまで.その後もトライを重ねた筑波が55-12と圧勝.しかしお互いに不用意なプレーが多かったように感じる.お互いのミスやキック後の処理で不用意なプレーからターンオーバーという場面が多かった.またPGが多かったように感じた.特に筑波.帝京戦を残しているし,これから選手権に向けて反則やミスを少なくしていきたいところ.一方の立教は残りの2戦での勝利のためにはなんとかセットの安定が必要か.正直アタックは結構良いように感じたので残り2戦に活かして欲しい.



2015年11月1日 ニッパツ三ツ沢球技場
関東大学 リーグ戦1部
中央大学 VS 専修大学 (26-12)


今季好調の中央と13年ぶりに1部復帰した専修.中央は開始早々にラインアウトから今季得意としているモールでトライ.その後も中央が攻めて,専修が守る展開が続くが専修のDFが踏ん張った.中央はモールにこだわり過ぎて自滅する場面が多かった.回せばという場面も何度かあったが….結局前半は5-0の中央のリード.後半に入り拮抗した展開が続くが15分に中央がトライし12-0と引き離しこのまま波に乗るかと思ったが,ここから専修の反撃.19,25分と連続トライを奪い12-12の同点に.勢いは専修になるが,28分にインターセプトから中央にトライを許す.専修のペースだっただけに勢いを止められた悔やまれるプレー.中央はさらに35分に追加トライをあげ追い上げる専修を振り切り選手権へ向けて貴重な勝利.後半はモールにこだわり過ぎていた前半の反省を生かし修正してきた.この勢いで選手権に向けてチームを仕上げていってほしい.一方の専修はなかなか勝ち星につながらないが良いところも多い.厳しい試合が続くがまずは一勝を目指して頑張ってほしい.



2015年11月7日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
拓殖大学 VS 中央大学 (14-38)


今季好調の中央と前節で初勝利をあげた拓殖.開始から中央のペースで試合が進み6分にトライ.その後は拓殖のペースになり中央陣で試合を進める.ゴール前で何度かPKを得るが狙わず,タッチでラインアウトからトライを狙う.しかし,これら絶好のチャンスを活かせず前半20分頃にターンオーバーで大きく陣地を奪い返される.中央の反撃で27分に逆にトライをう奪われる.32分にも中央がトライを奪い,前半は17-0と中央リードで折り返す.後半に入ってもペースは中央.開始7分でトライを奪う.拓殖も後半13分にやっと初トライ.このまま波に乗りたいところだが,後半19分に中央がトライ.その後はお互いに1トライずつを奪いノーサイド.38-14で中央の勝利.セットに関しては拓殖がスクラムを優位に組めていたがうまく活かせなかった.また,前半7-0の場面で何度か中央ゴール前でPKを得たが狙わなかったのは疑問.狙うべきところは狙うべき.あとはアタックの際の二人目のフォローが遅いように感じた.SOや左LOがしばしばラインの裏にでてゲインはしていたのだがその後がつながらない.そのあたりが今後の修正点か.中央はスクラムが劣勢だったので選手権に向けてFWが強いチームに関しての対策が課題か.両校共に最終戦には万全の体制で臨んで欲しい.



2015年11月7日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
大東文化大学 VS 東海大学 (7-38)


全勝の東海と既に2敗の大東.開始から大東が攻め4分にトライと波に乗る.その後は東海が大東陣で試合を進めるが,攻めあぐね22分にようやくトライを奪う.その後は一進一退の攻防が続く.終了間際に東海はシンビンを犯し前半は終了.後半は数的優位の大東は得点を重ねたいところだが,一人少ない東海のノーホイッスルトライを奪われる.その後も東海のペースで試合が進み10分に追加トライ.このまま東海が勢いに乗るかと思ったが,細かいミスが続き波に乗り切れない.攻めても反則やターンオーバーで得点につなつながらない.一方の大東も度々東海陣深くまで攻め込むが得点にまでつながらない.東海は26分にようやく追加トライを奪い突き放し,直後の30分にもトライを奪い勝負を決めた.東海はロスタイムにもトライを奪い最終的に38-7の大勝でノーサイド.しかし,東海は攻めてもうまくつながらない,反則,ターンオーバー等が目立った.選手権での打倒帝京に向けてはこのあたりの修正ができないと厳しいか.一方の大東は最終節に負ければ選手権はファーストステージからの出場の可能性が.日程的に厳しくなるのでなんとか次節は勝利したいところ.両校共に最終戦には万全の体制で臨んで欲しい.



2015年11月29日 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Aグラウンド
第52回 全国大学選手権大会 ファーストステージ
法政大学 VS 八戸学院大学 (163-0)


選手権にファーストステージという形で地方大学に門戸が開かれて4年目.昨季まで各地区とも3年連続で同じ顔ぶれだったが今季は大きな変化があった.昨季,朝日大が躍進を遂げ,セカンドステージ15位となり東海北陸中国四国地区はファーストステージ免除でセカンドステージからの出場権を得た.代わりにファーストステージに回ったのは,昨季16位のチームが所属していた関東リーグ戦.今季は関東リーグ戦5位の法政大学がファーストステージからの参加となる.また,東北北海道地区は東北リーグの12連覇を目指した絶対王者の東北学院大がリーグ初戦で今季1部に昇格したばかりの八戸学院大にまさかの敗戦.八戸学院大がその勢いでシーズンを乗り切り,東北北海道代表決定戦も勝利し創部4年目で初の選手権出場の快挙を成し遂げている.しかし,過去3年の成績が物語っているとおり,他の地区に比べ東北北海道地区は厳しい試合が続いている.

試合は予想以上の大差の試合になった.開始から法政が攻め4分にゴール前ラインアウトからモールを押し込みトライ.直後の7分にも同じパターンでトライを追加.10分にはキックオフから左に回しポイントができ,そのまま右に回してあっさり3トライ目を奪う.その後も法政のトライショー.2〜5分おきにトライを決め19分で47-0でこのペースでは100点ゲームどころか200点ペース.心配は的中し,その後も八戸はなすべなく法政にトライを奪われる.ほとんどがノーホイッスルトライ.何度もリプレイを見ているようだ.とにかくタックルが甘い.タックルに行っても全く止められず,ポイントができてもDFラインが2,3人余ってしまい,普通に回されるだけでトライ.キックでラインアウトになればそのままモールでトライ.トライ以外のホイッスルがほとんどなく,かろうじてポイントにした際の八戸のPKぐらいであった.前半は87-0で折り返す.後半に入ってややペースは落ちた時間帯もあったが法政は攻め手をゆるめず163-0と選手権としては歴史的な大勝で勝利をおさめた.八戸も法政のノックオンやタッチキック等で数度マイボールのチャンスを得るがスクラムが壊滅的でラインアウトも全くとれずマイボールのセットを全く確保できない.チャンスらしいチャンスも一度もないまま,なすすべなく初めての選手権は厳しい結果に終わった.法政は来週の福岡工大とのファーストステージ最終戦もいい形で勝利してセカンドステージに臨みたいところ.

この大敗は東北地区の関係者は重くい受け止めなければならない.過去3年も東北北海道地区は大敗を続けてきた.またそれ以前の関東第5代表との決定戦もも大敗続きであった.しかし,今回のような大敗は初めてである.東北北海道地区だけ大敗を続けると枠の見直しにもつながりかねない.もちろん,八戸を個別に責めるつもりは毛頭ないない.今回ファーストステージでの結果は芳しくなかったが八戸学大の抬頭は東北地区には好材料であろう.東北地区の大学は他の地区のように大学を挙げて強化に力を入れているチームはない.これまで連覇を重ねてきた東北学大ですらこれまで30名程度の部員でここ数年選手権連続出場の影響でやっと部員が増えてつつある状況だ.八戸に関してはほぼ青森県内出身の選手ばかりで30名程度である.特に高校時代に全国大会に出場した選手も皆無という状況で創部4年で東北を制したことが奇跡である.これまで東北学院大の独壇場でシーズンで接戦を経験でず予選または選手権で大敗という流れであったが,これからリーグ戦で接戦を経験し切磋琢磨しレベルアップしたチームが代表へ...という期待を抱かせる新鋭の出現である.しかし結果は結果である.八戸はこの悔しさをばねに来季以降の躍進を期待したい.ただ,これは東北地区大学ラグビーリーグ全体で受け止める問題であると思う.東北地区大学ラグビーリーグの発展を切に願っている.



2015年11月29日 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Aグラウンド
関東大学 対抗戦B
成蹊大学 VS 東京大学 (45-21)


対抗戦Bの最終戦.成蹊は1敗ながら勝てば優勝,東京は今季は思うように白星を重ねられなかったが来季につなげるためにも最終戦を勝利で締めたいところ.開始から成蹊がペースをつかみ2分にトライ.トライ後のキックオフから今度は東京が成蹊陣で試合を進め,13分にラインアウトからのモールを押し込みトライ.次は成蹊が東京陣で試合を進め,21分にラインアウトからのモールを押し込みトライを奪い互角の試合展開.しかしここから徐々に成蹊ペース.34分,38分とトライを奪い24-7と東京を突き放し前半を終了.後半は先制点が欲しい東京だが開始3分に成蹊がラインアウトからのモールを押し込みトライ.このまま一方的になるかと思ったが今度は東大のペース.しかし,成蹊のDFを崩しきれずなかなかトライをとれない.20分に絶好のチャンスがあったがノックオンでチャンスを潰すが,あきらめず攻め24分にようやくトライ.その後も東京ぺースが続くがなかなか得点に結びつけられず成蹊にカウンターをくらう.成蹊はゴール前へのキックで絶好のチャンスだったがチェイスでのタイミングが合ず東京の必死の戻りもありトライにつながらない.しかし直後の東京のキックをカウンターで攻め33分にトライを奪い大きく引き離す.東京も38分に成蹊ゴール前まで攻め,相手ボールスクラムを見事にめくり上げてターンオーバーし,No8がピックでそのままトライ.意地を見せる.しかしロスタイムの41分に成蹊がトライを追加し試合終了.最終スコアを45-21とし成蹊が優勝し来月の対抗戦Aとの入替戦進出を果たした.



2015年12月13日 秩父宮ラグビー場
第52回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールC
筑波大学 VS 大東文化大学 (22-31)


前半15分ころからの観戦.この時点でスコアは10-12と大東リードし,筑波が大東陣で攻めている状況.筑波は大東の出足の早いDFに苦しみ攻めきれない.筑波は雨のせいかボールが手に付かずハンドリングエラーが多い.DF一方の大東だったが26分にカウンターから一気に筑波陣まで攻めトライを奪い.攻めあぐねている筑波とは対称的にワンチャンスを確実に得点に結びつけた.前半はそのまま終了.後半に入り先制の欲しい筑波だが大東が開始早々にトライを奪い10-24と引き離す.筑波も13分にようやくトライを挙げ15-24と追い上げるが,17分に大東にトライを許し15-31と厳しい展開.ボールや陣地の支配率は筑波の方が上回っているのだがいかんせんミスが多い.雨の影響もあるが大東も条件は同じ.あまりにハンドリングエラーが多すぎる.また,球出しに人数がかかっており,責めても人数が足りなくなる.なんとか筑波は23分にトライを奪う.時間的には勝利の可能性は十分にある.しかし,筑波が責める時間帯が多いのだが大東の激しいタックルの前に攻め手がない.このまま残り時間をしのいだ大東が勝利.大東はDF,とくにタックルが良かった.この勢いで次節の慶応戦,最終戦の同志社戦と波に乗りファイナルステージへ進出したいところ.一方の筑波は対抗戦の最終戦で絶対王者帝京を大学チームとして3年ぶりに破った自力はある.ファイナルステージ進出が厳しくなったがまだ可能性はあるのであきらめず残り2戦に臨んでほしい.



2015年12月13日 秩父宮ラグビー場
第52回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールC
同志社大学 VS 慶応義塾大学 (36-8)


試合開始から同志社が圧倒する.前半の2分,9分,14分と連続でトライを奪い終始試合を試合.慶応は23分にPGを決めるのがやっと.前半も17-3で折り返す.後半に入っても同志社の勢いは衰えず,2分,6分とトライを奪い31-3と勝負を決める.慶応もようやく24分にトライを奪うが,同志社も直後の26分にトライを追加し最終的に36-8と同志社が圧倒してノーサイド.慶応はこの調子だと厳しいが残り2戦あきらめずにチャレンジして欲しい.一方の同志社はいい形でセカンドステージの初戦を乗り切った.これから筑波戦,大東戦と厳しい試合が続くが関西王者の意地を見せて欲しい.東高西低が言われて久しいが,8年ぶりの関西制覇と初戦の圧勝の勢いで4年ぶりの関西勢の準決勝出を期待したい.



2015年12月20日 秩父宮ラグビー場
第52回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールB
早稲田大学 VS 朝日大学 (71-12)


第1節で天理に競り負けファイナルステージ進出が厳しくなった早稲田と東海に大敗したがなんとか勝ち点を重ねて来季もファーストステージ免除を狙いたい朝日.開始から朝日の勢いに苦戦する早稲田だが,開始6分に今季得意としているラインアウトからのモールで先制トライ.その後も朝日の攻守に苦しむ早稲田.しかし19分に朝日のライン攻撃で早稲田SOが2人をなぎ倒すタックル.こぼれ球を右CTBが拾いそのまま独走トライ.直後のキックオフからも早稲田は積極的に回して追加トライ.朝日のDFが徐々に甘くなってくる.早稲田はさらに2トライを追加して31-0とリードして前半を終了.後半先制したのは朝日.3分にトライを奪う.8分に早稲田にトライを奪い返されるが,11分に朝日が追加トライ.このままペースをつかみたいが,その後は完全に早稲田のペースで5トライを奪われ最終的に71-12で早稲田の圧勝だった.朝日はFWを絡めた縦の攻撃は効果的だったがそれ以外に攻め手が少なかった.途中からは早稲田BKの縦突進を簡単に抜かれたり,外に回された際のWTBが簡単に振り切られたりする場面が目立っていた.BKのDFの修正が課題か.来季に向けて次節の天理戦ではなんとか勝ち点を挙げたいところだ.一方の早稲田は攻めてもハンドリングエラーやPK等で自滅する場面が目立った.東海が天理をアドバンテージポイントなしで下したため,早稲田のセカンドステージ敗退が決まったが次節の東海戦は来季につながる試合を期待したい.



2015年12月20日 秩父宮ラグビー場
第52回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールB
東海大学 VS 天理大学 (61-5)


第1節の早稲田戦を接戦で制した天理と朝日に大勝しボーナスポイントを与えず天理を破ると早くもファイナルステージ進出が決まる東海.開始から天理が東海ゴール前へ攻め込むが,6分に東海WTBにインターセプトされ80mの独走トライを許す.ここから東海のペースで天理を圧倒.前半はさらに4トライを奪う.ゴールもすべて決め35-0と前半で勝負を決めた.後半に入って先制の欲しい天理だが後半開始早々に東海にトライを奪われる.天理も10分にようやくトライを奪うが反撃もこれまで.東海は後半はさらに3トライ追加して61-5と完勝.天理にボーナスポイントを与えずの勝利なので第3節を待たずにファイナルステージ進出を決めた.天理は第3節の朝日戦は来季につながる試合を期待したい.一方の東海は選手権制覇,打倒帝京に向けて第3節の早稲田戦をいい形で勝利し選手権に向かいたいところだ.



2015年12月27日 江戸川区陸上競技場
第52回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールD
明治大学 VS 立命館大学 (48-12)


2年前にセカンドステージで立命に敗戦しファイナルステージ進出を阻まれた明治とセカンドステージ敗退が決まっているが来シーズンにつながる試合がしたい立命との一戦.明治にとっては快勝でファイナルステージへ弾みをつけ2年前のリベンジをしたいところだが,前半キックオフから立命があっというまのノーホイッスルトライで先制.明治も負けてはおらずその後立命ゴール前に攻め込み,スクラムで圧倒し6分に認定トライを奪う.ここからは明治のペースで攻める明治に守る立命の展開.立命も懸命のディフェンスで簡単にはトライを奪わせない.しかし,明治の勢いのある縦突破に耐え切れず2トライ1PGを奪われ22-7と明治リードでおり返す.後半も明治の勢いは変わらず6分10分と立て続けにトライを奪う.立命も18分にようやくトライを奪い返すが反撃もここまで.明治はさらに2トライを加えて48-12と大勝でファイナルステージ進出を決めた.立命も決して悪くなかったがセットが安定しなかのったのが残念.特にラインアウト.風も強かったがそれ以上にマイボールすら確保できなかった.来季に向けてはセット安定が課題か.一方の明治はファイナルステージに向けて課題もあった.特に外のディフェンス.立命のBK展開の攻撃でしばしばWTBで抜かれていた.外で抜かれるのは今後致命的になる可能性も.明治はファイナルステージへむけてしっかり調整して欲しい.



2015年12月27日 江戸川区陸上競技場
第52回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールB
東海大学 VS 早稲田大学 (48-15)


昨年のセカンドステージ最終戦でも対戦した両チーム.昨年は2勝同志でファイナルステージ進出を争ったが,今回は既に敗戦が決まっている早稲田と進出が決まっている東海と対称的な一戦.開始から東海が圧倒する.まずは12分に東海がトライを奪う.東海の勢いに押され反則を犯して止めるのがやっと.15分には早くも反則の繰り返しで日本代表のFB藤田がシンビンで10分の一時退場.直後の17分に追加トライ.早稲田も21分にPKを得てやっとPGで3点を返し反撃に出たいところだが,26分38分と東海はトライを重ね26-3と圧倒して前半をおり返す.後半に入り3分に早稲田がようやくトライを奪いここから反撃に出たいところだが....東海は開始早々にトライを奪われたもののその後は安定した力を見せ6分13分17分21分と4トライを奪い勝負を決めた.意地を見せたい早稲田は終了間際にようやく追加トライを奪い一矢報いた.早稲田は今シーズン帝京に記録的大敗をするなど元気がなかった.来シーズンの復活を期待する.一方の東海は打倒帝京の第一候補.ぜひこのままの調子でファイナルステージでも大暴れしてして欲しい.



2016年1月9日 ニッパツ三ツ沢球技場
ジャパンラグビー トップリーグ LIXIL CUP 2016 1回戦 / 順位決定トーナメント (1〜8位)
パナソニックワイルドナイツ VS キャノンイーグルス (46-6)


優勝候補筆頭のパナソニックとここ数年成長著しいキャノンの対戦.前半開始早々こそキャノンがパナソニック陣へ攻めこむが,その後は終始パナソニックペース.7分のPGを皮切りに前半は2T2G3PGを決め勝負を決める.後半に入ってもパナソニックのペースはかわらず最終的に46-6の大差で前評判通り勝利を収める.キャノンはボールが手に付かず攻め込んではパスミス,ノックオン等で自ら自滅する場面が多かったのが課題.パナソニックはさすが昨季王者の貫録.