2020年度 観戦記
2020年10月4日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
慶應義塾大学 VS 筑波大学(19-30)
慶應が開始から筑波陣で試合を進め5分にゴール前ラックから潜り込みトライ．筑波も14分に22m附近のポイントから左にまわしBKが縦に抜け出しゴールポスト真下にトライ．以降は筑波が押し気味に試合を進めるが，スクラムは慶應のほうが強い．お互いに反則多いが，今シーズンは春の実戦経験が少ないからしょうがないか．筑波は27分にPGで追加点．その後も筑波が攻めるも慶應はBKのタックルが良い．ノットリリースが多い感じ．慶應は終了間際に筑波ゴール前でスクラムのチャンス．執拗にスクラムでトライを狙うが3,4度目のスクラムで反則をとられ得点ならず…．後半も筑波が1分にラインアウトからのBK展開の一次攻撃でFBが抜け出しトライ．慶應も何度も猛攻を仕掛け，チャンスはあるのだが取りきれず．筑波もDFが良い．BKは基本ダブルタックルできっちり止める．筑波のDFに苦労していた慶應も17分にラインアウト後のモールから押込みようやくトライ．直後のキッキオフから今後は筑波が攻め10m付近の右側のポイントからBK展開からFBが見事なランで40mほど走り切りトライ．34分にも慶應陣10m付近から筑波がPGで得点を追加．38分にも筑波はPGでさらに3点を追加．終了間際に筑波が慶應ゴール目の前でスクラムから積極的に攻める．多少キープして外に出せばノーサイドなのだが．しかし結果的に慶應にターンオーバーをくらいトライを許しノーサイド．慶應は予想外の大敗だったが，筑波は思うようにゲームを進められた感じか．今シーズンはコロナ禍でどの大学も思うようにチームが作れなかっただろう．両チームともこれからか．今後を楽しみにしたい．
2020年10月4日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 青山学院大学(47-21)
早稲田は開始2分にラインアウトからのBK展開でFWが縦に入り抜け出しトライで先制．青学は10分前後に早稲田ゴール前まで迫り攻撃を続けるが得点にならず．しばらく膠着状態が続く．お互いにミス多いのは致し方がないか．青学が早稲田陣で試合を進めるが，早稲田が自陣深くからボールを繋いで一気に青学陣に．そしてラインアウトモールからFWが攻め続け追加トライ．直後のキクオフからも早稲田が積極的に攻めPR3が抜け出し独走．BKに繋いでトライ．早稲田が青学陣で攻める場面が続くが，34分に早稲田の22m付近からのBK展開の際に，青学WTB11がインターセプトし80mを一気に走り気りトライ．さらに，青学は39分にトライを追加し追いすがる．後半は青学が2分にPGを決め先制．早稲田も8分にキックのカウンターからWTBが抜け出し，その後のポイントから右展開でトライ．青学も11分に早稲田陣のラインアウトから早稲田がボール処理をもたつくところをターンオーバーしトライ．早稲田は青学のDFを前に思うように攻撃できず．17分には青学にPGを決められなかなか突き放せない．早稲田も直後のキックオフからゴール前に攻め込み，ゴール前モールからSOが縦に抜けて20分にトライ．その後も早稲田は今一連携が上手いっていない感じ．早稲田は青学陣のゴール前で攻め続けがパス等ボールの繋ぎが今一…．しかし，33分にパスミスで相手が一瞬止まった隙にWTBが抜け出しトライ．さらに青学DFのタックルが甘くなったところ，37分に早稲田が青学DFを振り切り，走り切り抜けてトライ．そのままノーサイド．早稲田が青学に苦しんだ感じか．青学も最終的に差はついたがまずまずか．今シーズンはコロナ禍でどの大学も思うようにチームが作れなかっただろう．両チームともこれからか．今後を楽しみにしたい．
2020年10月31日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
日本大学 VS 法政大学(35-22)
日大が追いすがる法政を下し開幕から4連勝として前半戦を折り返す．前半は開始から5分ほど法政が日大陣ゴール前で攻め続けスクラムも圧倒する．しかしコラプシングをとられチャンスを逃す．16分にPKから日大の一瞬の油断を見逃さず速攻で仕掛け最終的にFBがトライ．日大は個々のパワーが強く，特に留学生が力強い．徐々に日大ペースに．20分，29分に日本はゴール前ラインアウトからFWで押し込み連続トライ．終了間際に日大がフィジアンマジクのようなボール繋ぎでゴール前までいくが残念ながら最後のパスがスローフォワードでトライになず前半終了．後半も法政は日大ゴール前でFWが攻め込むが取りきれず．日大のゴール前のFWのDFは強くまったく取れる気配がなかった．日大は11分にゴール前ラインアウトからのモールをそのまま押し込みトライ．さらに法政がゴール前まで攻めむが，日大が見事なインターセプトでWTB22が80mほどを走り切り14分にトライ．あいかわらず日大は個々のパワーが強く，法政はなかなか前に出られない．日大は特にWTBの留学生が強さを誇った．30分に日大LOがハイタックルでシンビンとなり，法政は数的優位を活かし32分ようやくトライ．ここから追い上げたいが日大がジワジワと攻め36分にトライ．法政も39分にゴール前ラインアウトからのモールをそのまま押し込みトライ．さらに法政は自陣から果敢に攻め、ロスタイムの42分にもトライを奪うが反撃もここまで．そのままノーサイド．とにかく日大のパワーが強かった．特に留学生の破壊力は抜群．これから上位陣との対戦，選手権に向けてますますチーム力を上げて行きたいところ．法政はよく個々ではライン裏に抜けるのだが，孤立し繋げられない場面が多々あったのが惜しかった．法政は3敗目で選手権出場がかなり厳しい状況だが昨年より上の順位を目指し勝ち星を増やしたいところ．しかし，両チームともまったくPGを狙わずトライを狙う姿勢は見ていて面白かったが，選手権を勝ち上がるためにはPGを狙うことも必要になってくるだろう．次節からいよいよ終盤に差し掛かる．両チームの活躍を期待したい．
2020年10月31日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
東海大学 VS 専修大学(85-0)
東海大の圧勝だった．1分に専修のキックが相手選手にあたりこぼれ球を東海が拾いそのまま走り切ってトライ．このトライを皮切りに途中膠着状態もあったが，立って続けに4本のトライを奪う．専修はラインアウトが安定せずマイボールをほぼ獲得できなかった．専修もDFは頑張っているのだが東海の攻撃を防ぎきれない．後半は専修が7分ほど東海ゴール前で攻める．絶好のチャンスもあったが取り切れず．東海はピンチを脱し、直後の9分にBKが抜け出し50mほどをつなぎトライ．その後も7本のトライを重ねて完勝で制した．専修はアタックする機会があるものの，マイボールをキープできない．東海の身体能力に圧倒され，ターンオバーされるケースが多々．専修は3敗目で選手権出場がかなり厳しい状況だが昨年より上の順位を目指し勝ち星を増やしたいところ．東海は次節からの昨季の上位陣との対戦に向け仕上がりも上々か．今年こそ悲願の選手権制覇に向けよりチーム力を上げて行きたいところ．次節からいよいよ終盤に差し掛かる．両チームの活躍を期待したい．
2020年11月3日 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
大東文化大学 VS 関東学院大学(31-26)
大東が最後は13人になったが関東を振り切り今季初勝利．前半は開始早々関東がキックオフの判断ミスから攻め込まれ大東がスクラムサイド一発でトライ．関東も12分に22m付近のラインアウトから左展開でWTBが右隅にトライ．29分に関東はノット10mでシンビン．大東は数的優位を活かし34分にゴール前ラインアウトから押し込みトライ．関東は39分頃から数度PKのチャンスでトライを狙うが取り切れず前半終了．トライを狙う姿勢も良いが3点を狙うことも必要では？しかしお互いにイージーミスや判断ミスが多すぎる．あと予想外に大東がスクラムでかなり劣勢であった．後半は5分に大東が左ハーフライン付近のラインアウトから右展開し1次攻撃でFBが抜け出しトライ．直後の10分にも大東は10mのラインアウトから右展開でそのままトライ．28-5と大きく優位に立っていた大東だが21分にハイタックルで一発レッドで，ここから14人ときびいし状況．関東は直後のPKからのタッチキックでラインアウトからFWが押し込みトライ．さらに直後のキックオフから攻撃をつづけ自陣10m付近からWTB11が抜け出し走り切りトライ．大東も31分に22m中央からPGを決める．しかし関東の勢いは止まらず36分に右展開から抜け出しトライ．大東は一時23点差があったが5点差まで詰められる．大東は残り時間をキープし続けて時間を稼ぎたいがノックオン．関東が優位に立つスクラムで攻める．大東はコラプシングを繰り返しシンビンとなり13人に．関東はスクラムで執拗に攻め，FWが6人の大東はコラプシングを繰り返す．関東もスクラム以外で攻め手がなく何度もこの展開が繰り返されるが，大東のCTBがスクラムに入りようやくスクラムを耐える．52分にスクラムでPKが取れずに関東は展開するが，54分に関東がPKをとられ万事休す．大東が接戦を制した．大東はこれから上位陣との試合を残しており何とか勝利できほっとしたところ．関東は唯一の全敗で後半戦も厳しい試合が続く．ともに入替戦が視野に入ってきたが残り試合一つでも白星を目指し頑張ってほしい．
2020年11月3日 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
流通経済大学 VS 中央大学(64-7)
流経は前半を中央のDFに苦しんだが20分から突き放し圧勝した．開始から中央の頑張りもあり20分までにお互いに無得点で拮抗した展開．20分に流経が抜け出しトライ．その後も流経の攻撃が続き27分にゴール前右ラインアウトからFWの攻撃のあとBKに展開しSOが抜け出しトライ．36分に流経はキックからの速攻で展開し繋ぎトライ．さらに40分にも流経は繋いで外人が個人技で抜け出しフォローした選手がトライ．後半に入っても流経の流れはとまらず23分ころまでに4トライを重ねさらに突き放す．中央も31分にゴール前のモールを押し込みようやくトライ．しかし反撃もここまで，流経はさらに2トライを追加し圧勝で勝利を得た．流経は次節からいよいよ上位陣との対決で選手権に向けて仕上げていきたいところ．中央はまず初勝利そして入替戦回避が目標か．目標が対照的だが両チームとの残り終盤に向け頑張て欲しい．
2020年11月21日 布引グリーンスタジアム(東近江市布引運動公園陸上競技場)
関西大学 Aリーグ(Even)
立命館大学 VS 関西大学(38-0)
立命と関大はすでに二敗で選手権の出場の道は絶たれた．また今季は入替戦も実施されないためモチベーション維持が難しいところ．キックオフから立命館が積極的に回しWTBが一気にゴール前まで持って行き, ポイントからSOのキックパスを右WTBがキャッチし2分にトライ．その後は関大が立命陣での時間が多いが一進一退の攻防が続く．風が強すぎでお互いにキックが思うようにいかない．しかし，17分に立命館はゴール前スクラムから攻め続け最後はBKが抜け出しトライ．関大は攻めてもミスやターンオーバーで取りきれない．前半終了間際に関大がゴール前まで攻め込み絶好のチャンスだったが取りきれず反則．立命は関大の一瞬の隙を見逃さずPKからクイックで再開しWTBが自陣ゴール前からそのまま走り切りトライ．立命はさらにはロスタイムにもトライ．後半も開始から一進一退の攻防が続くが関大は接点が弱く，攻めても人が余らずいつの間にか立命ボール．その後も立命が19分，30分，37分とトライを重ね勝負を決める．関大も終了間際にゴール前まで攻め込み絶好のチャンス．ゴールポスト真下に飛び込んだかと思われたがノックオン．立命の大勝であった．残りは順位決定戦のみ．コロナ禍で大変であったが最後の試合も両チームのベストパフォーマンスを期待したい．
2020年11月21日 布引グリーンスタジアム(東近江市布引運動公園陸上競技場)
関西大学 Aリーグ(Even)
同志社大学 VS 京都産業大学(49-19)
ここまで2勝で選手権に大手．勝てば選手権出場決定．負ければ次戦の順位決定戦で勝利が必要．共に勝って選手権出場を確実にしたいところ．最初の得点チャンスは同志社．開始4分にPGを狙うが外す．9分に京産がゴール前ラインアウトからのモールを押し込みトライで先制．12分には同志社もゴール前ラインアウトからモールでゆっくり押込み，中央までもっていきBK展開で抜け出しトライ．15分には京産がBK展開からCTBがDFラインを抜け出し，ゴール前まで走りWTBへ渡しトライ．20分に同志社はSOのライン裏へのチップキックをWTB11が拾い，自陣10m付近から一気に走り切りトライ．ここまで互角の勝負だったが徐々に同志社ペースへ．27分に同志社はスクラムからBK展開で自陣10m付近でWTB11が低いパスを足に引っ掛け，自身でキャッチし22m付近まで持って行きフォローした選手にパスしトライ．京産は接点で同志社に劣勢．35分にも同志社はラインアウトからBK展開でCTBからブラインドWTB11への内返しで京産陣22m付近から走り切りトライ．同志社のWTB11はフィジカルが強い．京産は同志社のDFを崩せないし，風上を活かせず．京産は前半終了間際にゴール前ラインアウトのチャンスだがターンオーバーでチャンスを活かせず．前半の京産は全体的に劣勢でミスやターンオーバーされることが多かった．後半なっても同志社のペースは変わらず．5分にトライ．京産はラインアウトが安定しておらず，同志社の早いラインDFに前に出れない．結果，反則かミスになる．しかし，強風の影響でお互いにダイレクトタッチが多い．本日のキッカーは大変．しばし京産も同志社の攻撃に耐えるが，31分, 34分と同志社に連続トライを奪われる．京産もロスタイムに怒濤の攻めで最後にトライを奪い一矢報いる．同志社は全勝で2位以上が確定し選手権へ．京産も敗れたがまた順位決定戦に勝てば選手権出場の可能性がある．共に選手権に向けて順位決定戦でベストを尽くしてほしい．
2020年11月22日 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
関西大学 Aリーグ(Odd)
摂南大学 VS 近畿大学(13-47)
摂南，近大はすでに二敗で選手権の出場の道は絶たれた．また今季は入替戦も実施されないためモチベーション維持が難しいところ．開始6分に近大がPGで先制．摂南も9分にPGで追いつく．その後はしばらく膠着状態．両チームともパスミス等のケアレスが目立つし，試合のテンポ良くない．全体的に精度い．しかしようやく32分に近大が左隅にトライ．摂南もロスタイムの41分にPGを決める．近大はテンポが良いが攻めてのミスが多く，摂南はスクラムは優位に立っていたが，ボールを持って一瞬迷う場面が多々．留学生のパワープレーも今一活かせず．お互いに思うように行かない前半だった．後半は近大が6分にPGで先制．摂南は二人目が遅く反則多い．近大が13分にもPGで追加点．さらに近大は18分に自陣10m付近からのスクラムから右展開し，WTBが一気に摂南陣22mまで持っていき，次の展開でLOが縦に抜け出しトライ．ここから近大のペース21分，27分，33分を3連続トライを重ね勝負を決めた．摂南も37分にようやくキックオフ後ら縦々と攻め込み、最後は留学生が抜け出しトライ．しかし，ロスタイムの43分に近大が摂南22m付近のポイントでサイドアタックでダメ押しのトライ．残りお互いに順位決定戦のみ．コロナ禍で大変であったが最後の試合も両チームのベストパフォーマンスを期待したい．
2020年11月22日 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
関西大学 Aリーグ(Odd)
関西学院大学 VS 天理大学(17-43)
ここまで2勝で選手権に大手．勝てば選手権出場決定．負ければ次戦の順位決定戦で勝利が必要．共に勝って選手権出場を確実にしたいところ．先制したのは天理．7分にゴール右ラインアウトからモールで，ブラインドWTBが走り込み右隅に飛び込みトライ．関学も12分にPGを決める．お互いにテンポが良い．関学はDFでインターセプト2回含むターンオーバーを繰り返し健闘．さらに25分頃に関学はスクラムで圧倒する．そして27分にライン攻撃で穴があいたところにPR3が縦に抜け，右展開しWTBが右隅に飛び込みトライ．関学はさらに35分にも蹴り合いからの展開でBKが抜け出しゴール前でオフロードでつなぎトライを追加．関学は難しい角度のキックを2本続けて決める．天理も反撃．38分にゴール前左ラインアウトからモールで押し切れなかったが，その後にFWの縦攻撃を繰り返し最後は天理13が右隅に飛び込みトライ．関学は嫌な形で前半の終了．天理は我慢の時間が続いたが最後は良い流れで前半を終了．しかし後半に入っても関学ペースは変わらず，天理が4分に関学陣22m付記のラインアウトモールが押せず，関学に完全にモールを止められる．16分に関学FL7がハイパンのボール競り合いで空中タックルをしてシンビン．ここから流れが天理に．天理は数的有利を生かし，18分にラインアウトからBK展開し走り切りトライ．今度は22分に天理PR1がシンビン．天理はその後も関学ゴール前での攻撃が続きけ27分にラックサイドをSHが抜けトライ．さらに直後のキックオフからBK展開でWTBが抜け出し，BKがつないで28分にも追加トライ．天理は34分にトライ, 45分にPGを決めてノーサイド．後半は関学シンビンから一気に流れをつかんで最後は大差で勝利を収めた．関学は次の順位決定戦で選手権出場をかけることに．天理は選手権で初優勝を目指し，次の順位決定戦で勝利し関西を1位通過で勢いをつけたいところ．共に選手権に向けてまずは順位決定戦でベストを尽くしてほしい．
2020年11月23日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
慶應義塾大学 VS 早稲田大学(11-22)
開幕戦で筑波に敗れたものの明治を撃破し徐々にチーム力を上げてきた慶応．ここまで全勝の前年度選手権王者の早稲田．開始から慶應のタックルが良い．慶應は8分にPGを決め先制する．早稲田はゴール前で攻めるも慶應のDFに苦しむが，20分にラインアウトからFWの縦々で最後はBKに回してSOがトライ．33分にも早稲田はハイパン後にボールを奪取し左＆右と展開し最後はWTBが右隅にトライ．慶應は攻める機会もあるがなかなか得点にはつながらなかったが，ロスタイムの42分にようやくPGを決める．後半は膠着状態が続くが15分に早稲田がPGで追加点．慶應も18分にラインアウトからFWのラッシュでトライ．しかし早稲田は25分に22m入った左ラインアウトからFW、BKでフェーズを重ね攻めつづけ最後はFB河瀬が右隅にトライ．その後もお互いに激しい攻防を繰り返すがそのままノーサイド．早稲田が全勝を守った．対抗戦は混戦模様で最終節まで順位は読めない．いずれにせよ両チームと最終戦，選手権に向けてベストを尽くしてほしい．
2020年12月13日 秩父宮ラグビー場
第57回 全国大学選手権大会 3回戦
日本大学 VS 福岡工業大学(108-0)
1回戦から勝ち上がってきた福工は地方大学の代表として意地を見せたいところだが日大が開始から圧倒する．3分に日大が22m付近の左ラインアウトからモールで20mほど押し込んでトライ．さらに5分にもキックオフからのリターンで右に展開しWTBが走り切りノーホイッスルトライ．こあとも日大が福工を圧倒し，前半で61-0と寄せ付けない．福工は接点で止めきれず裏に出られ，ポイントでも0チャンを良く抜かれる．日大のWTB11はFWのような体型でFWばりにパワフルなプレー．後半も日大が20分までに5トライを追加し圧倒．しかしここから福工はあきらめずボールをキープし続けアタックを続ける．27分にはゴールを割るが残念ながらインゴールノックオン．結局日大がさらに2トライを追加して得点を100点に乗せ勝負を決める．日大は大勝でだったのしょうがないが最後の方がかなり雑になったのが残念．福工はラインアウトが壊滅的でスクラムも日大に圧倒される．福工はチャンスでもミスが目立った．しかし最後の15分は日大の方が気持ちが切れていたが，福工の方が気持ちを切らさずに最後の最後まで諦めずトライを狙っていた．途中から会場も福工にトライを！を応援していた感じだった．結果は大差になったが福工の最後まで諦めない姿勢はとても素晴らしかった．この姿勢を称えたい．
2020年12月13日 秩父宮ラグビー場
第57回 全国大学選手権大会 3回戦
流通経済大学 VS 筑波大学(19-19)
茨城ダービーとなりお互いに負けられない試合．先制したのは筑波．3分に10m付近のスクラムで得たFKから速攻で右展開しWTBが右隅にトライ．筑波はタックル良い．流経も20分にラインアウトモールからFWがラッシュ．筑波のDFに苦労したが十数フェーズを重ね最後はLOが飛び込みトライ．筑波は反則しない強固なDFが目立った．流通はさらにスクラムからBKの裏へのキック．間に合わないかとおもったがギリギリFBが押さえて29分にトライ．筑波も33分に流経の22m付近ラインアウトからの攻撃をブレイクダウンでターンオーバーし右展開しBKがきれいに抜け出し2人つなぎトライ．前半はこのまま12-14でわずかに筑波リードで折り返す．後半は筑波が10分にゴール前スクラムからSHのサイドでゴールへ飛び込みトライ．流経も13分に流通も筑波陣でのアタックでLO5がゲインし，フォローしたWTB14にパスしトライ．お互いに激しい攻防で攻守が目まぐるしく変わる．流通は常に大外に留学生のLO5かWTB14が待機しており外で勝負する算段か．30分ころに流通は筑波陣22m付近でPKを得るが狙わず，タッチキックからのラインアウトモールで攻めるが反則．狙っておけば…．39分，40分に流通はPKを得るが狙わず，タッチキックからのラインアウトから攻めきれず筑波ボールに．終了間際に筑波がゴールラインあたりから懸命に攻め，流通陣まで攻め込むがお互いにノックオンでノーサイド．抽選の結果流通が準々決勝進出．主将以外の選手が挨拶している間に抽選を実施していたが，せめて挨拶が終わってからの抽選で良かったのは．試合の余韻をあげて欲しかった．
2020年12月19日 秩父宮ラグビー場
第57回 全国大学選手権大会 準々決勝
慶應義塾大学 VS 早稲田大学(14-29)
対抗戦から一ヶ月弱での再戦．相変わらず慶應のタックルが良い．早稲田は5分にスクラムから8サイドで30mほどを走り切り右隅にトライ．13分に慶應ゴール前ラインアウトから攻め続け最終的にWTB14が右隅に飛び込みトライ．さらに19分に慶應のアタックでボールをこぼしたミスを逃さず早稲田CTB12がボールを拾い50mほどを独走しゴールポスト真下にトライ．慶應も24分に早稲田ゴール前ラインアウトからFL7が縦に走り込んでゴールに飛び込みトライでようやく反撃．しかし早稲田も35分にスクラムからの展開でSOからの飛ばしパス一発でWTB14が右隅にトライ．7-24と早稲田が大きくリードして折り返す．後半は慶應が先制．11分に10m付近のスクラムで得たFKから速攻でゴール前まで迫りポイントから展開でBKが縦に抜け出しトライ．19分に慶應はPGを狙うが外す．良い位置だったが．後半は慶應ペースで早稲田はチャンスがあるがミスが多い．しかし38分に早稲田はPKからのラインアウトでゴール前で攻め続け最後はWTBが左隅にトライ．ゴールキック後にそのままノーサイド．慶應はタックルが良かったが…．早稲田は2連覇に向けて次戦以降もベストを尽くしてほしい．
2020年12月19日 秩父宮ラグビー場
第57回 全国大学選手権大会 準々決勝
明治大学 VS 日本大学(34-7)
共にFWに自信を持つ両チーム．明治が4分にゴール前のライン攻撃で12から13への接触間際の手渡しパスで抜け出しトライ．さらに20分に日大のラックでSHの迂闊なボールキープを身逃さず，回り込んで奪い取り一気にゴール前まで持って行き，最後はSOからの飛ばしパスでWTBが右隅にトライ．日大も30分ほど日から明治陣22m内で攻め続け，ゴール直前まで何度も迫るが明治のDFを破れず前半終了．後半に先制したのたのは日大．2分にゴール直前のラインアウトモールからそのまま押し切ってトライ．これまで完全に押さえられていたモールをやっと押し切る．明治も12分に22m付近のラインアウトから積極的に外へ回し数フェーズを重ね最後はSOからFBへの内返しでゴールに飛び込みトライ．ここまで日大ペースだったので日大は残念．ここから明治ペース．19分にゴール前の日大スクラムを押し込み，明治FLが拾い飛び込みトライ．明治はスクラムで圧倒し始める．26分にもPGで得点を追加．さらに32分にもゴール前の日大スクラムのこぼれ球をSHが拾いWTBへパスし飛び込みトライ．最後数分の攻防はお互いミスだらけで気持ちにが欠けた展開でぐだぐだになったのが残念．そしてノーサイド．明治は昨年のリベンジを目指し次戦以降もベストを尽くしてほしい．
2021年2月21日 町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場)
ジャパンラグビートップリーグ ホワイトカンファレンス
キヤノンイーグルス VS NTTドコモレッドハリケーンズ(24-26)
新型コロナウイルスの感染拡大で昨季はシーズン途中で大会が中止．今季は開幕直前に複数チームでクラスターが発生し，フォーマット変更の上でやっと開幕戦を迎えた．試合が動いたのは開始8分．ドコモゴール前のスクラムで3度反則を繰り返しドコモPR3がシンビン．しかし直後のスクラムでドコモが押し勝ち，スクラムからこぼれた球をSHがターンオーバーでピンチを脱した．さらにドコモは一人少ない中，17分にPGで先制．ここまでドコモは守る場面が多いがタックルが良い．キャノンも25分ごろにゴール直前まで攻めるがCTB13クリエルがノックオンでトライにならず．しかし，29分にラインアウトからキャノンは左展開して左隅にトライ．ドコモは直後の31分にPGで追加点をあげるが，キャノンも33分にキックオフからの展開で，ゴール前の右展開でCTB13クリエルが飛び込みトライを追加し突き放す．お互いに引かない．前半はこのまま14-6で折り返す．後半も開始から膠着状態が続くが，15分にキャノンのLO5がハイタックでシンビン．ドコモはここからキャノン陣へ攻め込み，18分にラインアウトから縦に出て最後はSHペレナラが飛び込みトライ．キャノンも21分にPGを決め突き放す．しかし，ドコモは25分に22m付近の攻撃からFWが抜け出しトライ．ついに逆転する．さらにドコモはゴール前まで攻め込み数フェーズのFWラッシュのあと右に回してWTBが飛び込み31分にトライで突き放す．キャノンも35分に自陣からSO田村が抜け出し，最終的に20にパスし左隅にトライ！角度のあるゴールキックも決め再逆転．だが，39分にキャノンはゴール前で痛恨のPK．終了を告げるホーンがなりドコモがPGを決め劇的な再々逆転で勝利をものにした．
2021年2月27日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ レッドカンファレンス
東芝ブレイブルーパス VS クボタスピアーズ(7-39)
開幕戦を1点差で落とした東芝と快勝したクボタ．開始から拮抗した試合展開がが続く．7分に東芝がゴール前の右ラインアウトから展開しインゴールに飛び込むが残念ながらノックオン．クボタも14分頃に自陣から左に回しゴールへのパントをあげるが押さえられない．しかし，その後はクボタが東芝陣で怒涛の攻撃を行い24分にゴール直前のブレイクダウントからCTB立川がポスト真下に飛び込みトライ．31分に東芝がキックのカウンターからWTBが抜け出しトライと思ったが，TMOでオブストラクションの判定でノートライ．前半は0-7でクボタリードで折り返す．クボタの方がゲームの流れが良い．東芝はDFが良いがアタックが今一でスクラムもかなり劣勢だった．後半は開始45秒でクボタがゴール前へのパントを抑えてトライ．2分にも東芝のスクラムのコラプシングで得たPKで40mのPGを決める．さらに14分にPGを追加．直後の15分にクボタSHがWTBへのパスを綺麗にインターセプトして40mほど走りきりトライ．22分にクボタはPKのタッチキックからのラインアウト・モールを押し込みトライ．東芝も27分に自陣から積極敵にボールをまわし，FBが60mほど走り切ってようやくトライ．しかし反撃もここまで．その後はクボタが東芝ゴールまで釘付けにする．35分頃に東芝のNo23がパワフルなランで自陣から一気に敵陣深くまで攻め込む場面もあったが，38分に東芝の自陣ゴール前でのキックパスがタッチを割ると，クボタがクイックで入れそのままトライ．ゴール成功でフォーンがなるが残りワンプレーも，クボタがすぐにタッチに出してノーサイド．クボタの圧勝であった．古豪東芝は2連敗と元気がなく次節こそは初勝利がほしいところ．クボタこの勢いで白星を重ねていきたいところ．次節以降も両チームの活躍に期待．
2021年2月28日 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ ホワイトカンファレンス
パナソニックワイルドナイツ VS 日野レッドドルフィンズ(60-12)
前半は苦しんだもののパナソニックの圧勝だった．先制したのはパナソニック．3分に日野BKライン裏へのキックをCTB13が拾いWTB11にパスしトライ．6分にもSO山沢がライン裏へ蹴ったボールを自身で足に引っ掛け拾い，さらにグラバーキックをして自身で拾いゴールに飛び込む．残念ながらTMOでグランディングできておらずノートライとなったが素晴らしい足技で魅了した．日野陣での攻防は続き，パナソニックは13分にもゴール前ラインアウトからモール．ブラインドに回して最後はWTB14竹山がトライ．直後のキックオフから日野が怒涛の攻めを見せるがトライを取れず．このまま日野のペースでパナソニック陣での試合が続き，22分には日野がタッチ際へのキックをタップで内に戻し，フォローした選手が拾ってトライ！と思ったがTMOでタップがノックオンと判定されノートライ．34分に日野はPKのタッチキックからのラインアウトモールを押し切りようやく初トライ．しかし37分にパナソニックにPGを決められる．前半は15-5でパナソニックリードで折り返す．前半は日野のペースで進む場面が多かったが，攻撃が単発でブレイクダウンに人をかけすぎておりなかなか得点に結びつけられなかった．パナソニックは防戦一方とまではいわないが，勢いに押され我慢の時間が多かった．しかも時々ひょっこり抜かれる場面がいくつかあった．後半はパナソニックが3分に自陣からSO山沢の外へのキックをBKがキャッチしWTB14竹山に回し30mほどを走り切りトライ．13分にもSO山沢が右22m付近のポイントからブラインドへ走り込む．味方がおらず一瞬”あれっ？”となったが，すぐにちょこパンを上げて自身でキャッチしそのままトライ．ここから完全にパナソニックペース15分,19分,23分,27分と立て続けにトライを奪い勝負を決めた．日野も31分に右ゴール前のラインアウトからモール．SOが縦をつきポイントサイドをSHがもぐってトライ．なんとか後半も一矢を報いた．パナソニックはさらに2トライを奪い60-12で圧勝した．パナソニックは前節に続いての大勝．逆に日野は前節に続いての大敗になってしまった．パナソニックはこの勢いでトップリーグ最後の王者を目指し，新リーグへ弾みをつけたい．日野はまずは1勝．残念だったのがパナソニックのWTB福岡が予告先発になっていたのだがリザーブにも名前がなかったこと．今シーズンで引退なので雄姿を見たかったのだが…．ただ，SO山沢が良かった．足技がすごい．彼のプレーが見れて満足した．さらに熊谷ラグビー場のアナウンスはユーモアがあり面白い．特に埼玉愛に溢れていてとても楽しめた．ぜひ，今シーズンもう一回観戦に行きたいと思った．
2021年3月6日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ ホワイトカンファレンス
NECグリーンロケッツ VS ヤマハ発動機ジュビロ(31-59)
開幕から連敗のNECだが1分にBKの展開からCTBが抜け出してトライ．先制し幸先の良いスタート．ヤマハも3分にWTB11がキックチャージから自身で拾いトライ．すぐに取り返す．18分にNECのWTB14が自陣ゴール前でインテーショナルノックオン（だと思う）でシンビンとなりヤマハの認定トライ．ヤマハは直後のキックオフからNEC陣に攻め込みゴール前ラインアウトからモールを押しきって22分にトライ．その後，NECも何度かチャンスはあるもの活かせず．32分には，NECの選手がタッチに押し出されそうになり，苦し紛れにフィールド内に放ったボールをヤマハFB五郎丸が拾い30mほど走り切りトライ．五郎丸は今期初登場で引退を表明していたので会場は沸いた．NECもようやくBKの左展開からWTBが走り切り37分にトライ．さらに39分にもキックオフからBK攻撃でゴール前まで迫り，最後はフォローしたNECのPR滝澤が内でもらいトライ．7点差まで追い上げて前半を終了する．NECはシンビンで流れが変わったが最後になんとか持ち返した．ただ，NECはブレイクダウンでターンオーバーされる場面が目立った．後半は先制が欲しいNECだが開始1分にヤマハにトライを奪われる．ここから完全にヤマハペースで30までにさらに3トライを追加．勝負あった．NECも最後に32分，37分と連続でトライを奪うが，39分にヤマハにダメ押しのトライを奪われノーサイド．NECはPR瀧澤の奮闘が目立ったが3連敗と厳しい展開に．ヤマハは失点は多かったものの圧勝であった．
2021年3月14日 相模原ギオンスタジアム (相模原麻溝公園競技場)
ジャパンラグビートップリーグ レッドカンファレンス
三菱重工相模原ダイナボアーズ VS NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(26-26)
三菱とNTTは共に1勝2敗と黒星が先行してるため落とせない試合．開始早々にNTTが三菱ゴール前まで攻め込み絶好のチャンスを迎えるがノックオンでトライならず．その後もNTTが三菱陣で試合を進めるが先制したのは三菱．16分に三菱が左ラインアウトのピールからゴール前まで迫り，数フェーズをかさねCTBリトルの見事なパスでWTBが左隅にトライで先制．その後もまた一進一退の攻防が続く．三菱は29分にNTT陣10m付近でSOスレイドのショートパントをCTBリトルがキャッチし右展開でWTBがトライ．直後のキックオフから三菱がラインに回すが，パスをNTTのWTB11がどんぴしゃでインターセプトし31分にトライ．その後もNTTが三菱陣に攻め込み3度もインゴールを超えるがグラウンディングできず前半終了．風が強く風下のNTTはボール処理に苦慮したが，スクラムとブレイクダウンは優位に進めた．後半は開始直後にNTTがブレイクダウンから0チャンをきれいに抜け40mほど独走し一気に三菱陣ゴール前まで持ってく．三菱陣ゴール前での攻防が続き，6分に縦々と攻撃を続け最後はNTTのNo20が飛び込みトライ．ゴールも決まり逆転．三菱も8分にキックオフからゴール前までせまり，CTBリトルがタッチ間際で見事な内に返すパスでフォローしたSOスレイドがトライし再逆転．17分にNTT陣ゴール前での三菱ボールのラインアウトで弾いた球を，NTTが取りBK展開で90m近くを繋ぎトライで再々逆転．さらにNTTは19分にもキックオフからボールをつなぎ数フェーズを重ねトライ．三菱も31分にFKからの速攻のブレイクダウンから，No18が0チャンを抜け出し40mほど独走しトライを奪い同点に追いつく．40分に試合終了のフォーンがなるが，41分にNTTがターンオーバーから攻め込み，グラバーキックしたボールを拾いトライ！…かと思われたがTMOの結果，オフサイドがありノートライ．三菱はPKを得たがタップキック後にタッチし試合を終了させる．三菱は最後得点を取りに行ってほかったが確実に引き分けの勝ち点を取りに行った形か．終始一進一退の攻防で見ていて面白い試合であった．
2021年3月21日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ ホワイトカンファレンス
NECグリーンロケッツ VS 日野レッドドルフィンズ(7-10)
豪雨の激戦を日野が劇的な展開で勝利を収めた．前週は雷雨のため中止となり仕切り直しの本戦．本日もあいにくの豪雨．両チームともこれまで勝ち星が無くなんとか初勝利を手にしたい一戦．天候は最悪で雨風が激しい．お互いになかなか思うようにいかない．日野は17〜18分頃のNEC陣でのラインアウトからFWの縦を繰り返しゴール目前まで攻めしばらくは日野の猛攻が続く．ゴール目前の絶好の位置でのPKが2回あったが狙わず．結果，ミスや反則で取り切れず．30分頃から徐々にNECに押し返されるが，37分に日野がPKから攻めゴールに飛び込む．残念ながらTMOの結果ノックオンでノートライ．前半を0-0で折り返す．後半も開始から日野が攻めNEC陣での攻防が続く．4分に日野は22m左側からPGを狙うが外す．7分に日野は22m付近の左ラインアウトからモールで攻め込む．左がガラ空きになったところを回し左隅にトライ．12分にNECのHOがTMOで危険なタックルと判断されシンビン．日野は25分にも22m付近で中央から若干右よりの位置からPGを狙うが外す突き放せず．今度はNECがラインアウトモールからFWの縦々でゴール前まで攻め込み，37分にゴール前ラッシュから左展開でトライと思われたが日野にカットされる．しかしこのプレーがTMOの結果インテンショナルノックオンとなりNECが認定トライを奪う．そして同点のままホーンがなるがNECが自陣22m付近で痛恨のオフサイド．日野はPGを決め劇的な勝利を収めた．雨風がかなり影響していたと思うがお互いにミスや反則が多くチャンスを活かせなかった．あと，日野は前半PGを確実に狙っていればもう少し楽に試合を進められたのでは？NECは全般的にちょっと厳しいか．
2021年3月27日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ ホワイトカンファレンス
リコーブラックラムズ VS キャノンイーグルス(28-31)
大接戦の"コピー機ダービー"を制したのはキャノン．先制したのはキャノン．6分にゴール前ラインアウトからモールを押し込みトライ．しかしここからリコーペース．12分にキャノン陣10m付近のラインアウトから展開してWTBが走り切りトライ．さらに41分に22m付近右ラインアウトからSOがライン裏へキックをCTBが拾いトライと突き放す．前半はキャノンがリコー陣で試合を進める時間が多かったが攻めきれず，若干キャノンが押していたように感じるが得点にはつながらず．後半も先制したのはリコー．13分にゴール前でのラインアウトからモールを押し込みトライ．さらに点差を広げる．しかしキャノンも18分にリコー陣10m付近のラインアウトから展開．ゴール前で怒涛の攻撃で最後はSOのキックパスをWTB14がインゴールでキャッチしトライ．ここからキャノン動きが良くなる．23分にゴール前ラインアウトから数フェースを重ね最後はパスがこぼれたがNo8がうまく拾いトライ．リコーも29分に10m付左ポイントから展開しSOが綺麗にずらして抜け出し最後は3人を引きずりトライ．キャノンも32分に左ラインアウトから展開し，グラバーキックをWTB23が追いつき押さえトライ．キャノンはついに同点に追いつく．リコーは38分にノットリリースで痛恨のPK．キャノンSO田村がPGを着実に決めついに勝ち越し．キャノンは残り1分をFWでボールキープし続け，ホーン後にタッチでノーサイド．大接戦をキャノンが制した．しかし，リコーのSOは素晴らしいプレーが多かった．
2021年3月28日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ ホワイトカンファレンス
パナソニックワイルドナイツ VS NECグリーンロケッツ(62-5)
パナソニックの圧勝であった．開始からNEC陣での試合が続く．パナソニックは10分にSOからのキックパスをキャッチ．NECが何とか止めるがそのまま押し込まれトライ．次のキックオフからはパナ陣での時間が多いがNECがパナソニックのDFに苦労し，ミスも多く攻めきれない．パナソニックは22分にPGで得点を追加．さらに26分，33分にトライを追加して突き放し前半を終了．パナソニックは個々のタックルが強く接点で前に出させない．NECは全体的に雑でミスが多い感じ．後半も先制したのはパナソニック．4分に自陣10m付近のNECラインアウトからSHからのパスアウトをインターセプトして計3人が繋いでトライ．NECはキックオフからパナソニック陣で攻撃を続けるが，ターンオーバーされる．パナソニックがブラインドに攻めるがNECがインターセプトして7分にようやく初トライ！さらにTMOでパナソニックのNo20が危険なタックルでシンビンの判定．ここからNECは数的有利も活かし反撃に出たいところだが，反撃はここまで．パナソニックはさらに5トライを追加し圧勝で勝負を決める．今期で引退するパナソニック福岡は3トライを決めMOMを取得．座席のまわりの子供たち軒並み福岡への手書きの応援ボードを作って来ていた．子供たちの期待通りに結果を残すところはさすが．あと前半に福岡は自らのこぼれ球を，本来ならピンチとなる場面だが圧倒的に素早い反応とスピードでリカバーしていて感動した．
