2017年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
4月23日 13:00 第6回関東大学春季大会 慶応義塾大学 53-5 青山学院大学 慶応義塾大学日吉グラウンド
4月29日 14:07 アジアラグビー
チャンピオンシップ2017
日本代表 80-10 韓国代表 秩父宮ラグビー場
5月4日 木祝 13:05 定期戦 慶應義塾大学 40-55 同志社大学 秩父宮ラグビー場
5月5日 金祝 14:00 神奈川ラグビーフェスティバル2017 関東学院大学 21-61 國學院大學 保土ヶ谷公園ラグビー場
5月6日 14:07 アジアラグビー
チャンピオンシップ2017
日本代表 29-17 香港代表 秩父宮ラグビー場
5月7日 13:00 第6回関東大学春季大会 日本体育大学 31-26 日本大学 日本体育大学健志台グラウンド
5月27日 14:15 Super Rugby サンウルブズ 7-47 チーターズ 秩父宮ラグビー場
7月15日 12:05 Super Rugby サンウルブズ 48-21 ブルーズ 秩父宮ラグビー場
10月8日 11:35 関東大学 リーグ戦1部 流通経済大学 69-21 拓殖大学 秩父宮ラグビー場
14:05 関東学院大学 7-69 東海大学
11月3日 金祝 11:30 関東大学 リーグ戦1部 法政大学 38-40 関東学院大学 上柚木公園陸上競技場
14:00 拓殖大学 35-38 日本大学
11月23日 木祝 14:06 関東大学 対抗戦A 早稲田大学 23-21 慶應義塾大学 秩父宮ラグビー場
12月16日 11:30 第54回 全国大学選手権大会 3回戦 流通経済大学 54-34 朝日大学 秩父宮ラグビー場
14:00 東海大学 47-18 早稲田大学
12月17日 11:30 ジャパンラグビートップリーグ コカ・コーラ
レッドスパークス
5-12 クボタスピアーズ 秩父宮ラグビー場
14:00 サントリーサンゴリアス 24-7 神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
12月23日 土祝 12:05 第54回 全国大学選手権大会 準々決勝 慶應義塾大学 28-33 大東文化大学 秩父宮ラグビー場
14:20 帝京大学 68-19 流通経済大学
12月24日 13:00 ジャパンラグビートップリーグ サントリーサンゴリアス 28-24 東芝ブレイブルーパス 味の素スタジアム
3月3日 13:15 Super Rugby サンウルブズ 17-37 レベルズ 秩父宮ラグビー場
3月24日 13:15 Super Rugby サンウルブズ 10-61 チーフス 秩父宮ラグビー場



2017年4月23日 慶応義塾大学日吉グラウンド
第6回関東大学春季大会 Bグループ
慶応義塾大学 VS 青山学院大学(53-5)


慶応の圧勝だった.開始から慶応がゲームを支配する.先制は慶応HOの縦突進の大幅ゲインでそのままラッシュで4分にトライ.その後は慶応の一方的なペースで前半で4トライを奪い24-0と大きく引き離す.青学も36分にゴール前ラインアウトからFWでモールを押し込みやっと初トライ.前半を24-5と慶応リードで折り返す.後半に入っても慶応ペース変わらず慶応が終始ゲームを支配し53-5と圧勝した.力の差がありすぎたか.青学もよくボールを動かしボールをキープするが前に出れない.接点でとめられても確実に一歩二歩前に出る慶応と一歩も前にでれない青学.フィジカルの差か.あと青学の後半はキックオフから深く蹴りこみキックで戻され自陣でゲームを進めトライを奪われるという展開が何回も続いた.キックオフを工夫するなど流れを変える工夫も必要ではなかった?一方の慶応は自身の強みを遺憾なく発揮でき春の開幕戦としては上々の出来か.まだまだ春.両チームとも秋本番に向け本試合を活かし良いチームつくりをして欲しい.



2017年4月29日 秩父宮ラグビー場
アジアラグビー チャンピオンシップ2017
日本代表 VS 韓国代表(80-10)


日本の圧勝であった.本試合は前週のアウェー戦より大差での勝利であったが内容は物足りないものだった.ラインディフェンスで一次からノータッチで抜かれる場面が多々あり,その他全体的にミスも多かった.日本代表といってもこの時期サンウルブズで主力がほぼ抜け,アジアチャンピオンシップには参加出来ないため若手中心であることを考えるとある程度は仕方がないにせよ,実力的にもう少しできるはず.強豪国との試合では一つのミスが命取りになりかねない.まずはミスをなくすこと.特にディフェンスの精度を上げること.これまでアジアチャンピオンシップは他国との実力差がありすぎるが,フル代表が参加していたがスーパーラグビーに日本のチームが参戦したため若手にチャンスが回ってきた.国際舞台での経験とフル代表へのアピールのチャンスである.まだ香港戦の2試合(ホーム・アウェー)が残っているので,サンウルブズに参加する主力たちが焦るくらいの活躍を期待したい.



2017年5月4日 秩父宮ラグビー場
第100回定期戦
慶應義塾大学 VS 同志社大学(40-55)


日本最古の定期戦の記念すべき第100回目の試合は同志社の勝利に終わった.開始から互角の展開.お互いのキックオフからボールを確実にトライに結びつけ交互に得点を重ねていく.前半の前半はお互いにFWを前面にだすが,徐々にBKにもボールが回り始める.前半は26-26の同点で折り返す.後半に入っても互角の展開は変わらずお互いにトライを取り合うが,20分ころから同志社ペースで最後は立て続けにトライを奪い慶応を突き放し40-55と差を広げて勝利をつかんだ.特に左WTBの決定力が良かった.お互いの攻撃の良い面が前面に出てトライも多かったのでとても楽しめた.しかし,お祭りとしては良かったが秋本番を見据えた試合だと考えるとお互いにトライを取られ過ぎ.ディフェンスが淡白すぎた.ただまだ春.両校の今シーズンの活躍に期待.



2017年5月5日 保土ヶ谷公園ラグビー場
神奈川ラグビーフェスティバル2017
関東学院大学 VS 國學院大學(21-61)


ラグビーフェスティバルの一環として行われた試合だが練習試合の位置づけ.昨季の成績は関東学院がリーグ戦1部6位,国学院がリーグ戦2部5位と実力差がある両チーム.関東はBかCのメンバー構成.開始3分に国学院のLOがポイントから抜け出し30mほど独走して先制トライ.関東も22m付近のポイントからBKへ展開しFBが相手BKを抜いてゴールに飛び込む.互角の展開になるかと思ったがここから国学院の展開.ボールは関東が支配し,ほぼ国学院陣地で試合の展開が続く関東は判断ミスや攻め手込んでミスから相手にボールを奪われる等決め手に欠ける.一方の国学院は自陣に展開が多いがスクラムからの8-9を有効につかい3トライを重ねる.関東も終了間際にラインアウトのモールからFWにこだわりなんとかトライ.14-33と国学院が大きくリードして前半を終了.関東は最後のプレーでBKに廻していればもう少し簡単にトライが取れたのでは?前半の関東は他にも同じく数が余っているのに廻さない場面や,不用意なキックでチャンスをつぶしたりと判断ミスも多かった.一方の国学院は関東の攻撃を耐えてチャンスを確実に活かし得点を重ねていった.後半は関東がメンバーをすべて1年生に入れ替えた.後半に入っても国学院ペースは変わらず,陣地も関東陣で試合することが多く10分,18分の連続のトライ.関東も直後にトライを奪い返すが21分に国学院に追加トライを奪われる.その後は関東のペースでゴール前で攻め続けるが攻め手がまったくなく,個々ばらばらな攻撃で得点に繋がらない.一方の国学院もドロップアウトの2回を共にダイレクトキックとなかなかピンチを脱することができない.最終的に終了間際に国学院のインターセプトからBKに展開し,22m付近から独走しパスをつないでトライを奪いノーサイド.人工芝で気温も高く両校と暑さにやられたところもあったか.1部とはいえ下部の関東では,2部中位の国学院相手にさすがにBC,1年生で厳しいか.あくまで練習試合なのでこの経験を活かし共に秋には結果を残して欲しい.



2017年5月6日 秩父宮ラグビー場
アジアラグビーチャンピオンシップ2017
日本代表 VS 香港代表(29-17)


立川,山田,堀江ら2015年W杯の立役者を配して望んだ試合は日本の辛勝だった.開始早々にSOのゴロキックにNo8が追いついて拾いトライと幸先のよい滑り出しだったが,その後は香港に終始苦戦.追加点どころか17分にPG, 26分にトライと逆転される.前半終了間際にWTB山田のトライでなんとか逆転して前半を折り返す.後半に入ってもなかなかペースがつかめない日本.しかし22分にトライを奪い同点から突き放し,終了間際の37分にとどめのトライを奪いなんとか勝利を得る.先週の韓国戦よりミスは少なくなったもののまだまだ多い.だた苦しい中でも勝利を得たことは若手中心の日本代表にとっては貴重な経験か.昨季よりスーパーラグビーと日本代表が同時平行で進んでいく.シーズンが長いのサンウルブズのベテラン選手の調整と若手の育成にうまくアジアラグビーチャンピオンシップが絡んでいっているのでは.是非相乗効果で今後の日本ラグビーの発展につなげて欲しい.



2017年5月7日 日本体育大学健志台グラウンド
第6回関東大学春季大会 Cグループ
日本体育大学 VS 日本大学(31-26)


日体大が接戦を制し春季大会を2連勝とした.開始3分に日体が先制のトライ.8分にもPKのタッチキックがノータッチになったが,ボールを取り返し左WTBが中央にトライ.日大も19分にようやくゴール前PKからの速攻でトライ.さらに終了間際の38分にもトライを奪い前半を同点とし14-14で折り返す.このゴールキックの際に日体のチャージでキッカーが負傷する珍事があった.前半の日体はBKは良い感じだがボールが手につかない.日大はDFが受けでアタックのテンポが悪い.モール・ラックのボールコントロールが悪いのかターンオーバーが多い.あとはアンストラクチャーでのディフェンスに難あり.日大のミスが目立った.後半に入ってまたしても珍事.開始早々にレフリーと日大の選手が接触しレフリーが負傷.6〜7分後にレフリーが第3レフリーと交代し再開.16分に日大のスクラムからエイトサイドでゴールまで迫るがトライにはいたらず.しかし左に展開しトライ.日体も直後の19分にゴール前PGからSHの速攻でトライ.26分にPGを追加し突き放す.さらに31分に日大陣10m付近の左サイドのラインアウトから右に展開しWTBが50m近くを日大DFを抜き去り,走りきりトライ.日大も39分に日体陣の22m付近のスクラムからの展開で数フェーズを重ねゴールに飛び込む.その後は終了まで日大の猛攻が10分近く続くが取りきれない.最後はペナルティーを犯し日体がボールをタッチに蹴り出してノーサイド.最後は攻め疲れか日大は攻め手が全く無くだらだらとボールを回すばかりだった.両校とも全体的に攻め手に欠き,ボールが手につかず一つ一つの精度が低かった.まだ春の時点だがこのままでは秋本番は苦労するか.まだ時間はある.両校ともにこれからしっかり仕上げていって欲しい.



2017年5月27日 秩父宮ラグビー場
Super Rugby
サンウルブズ VS セントラル・チーターズ(7-47)


国内第3戦.ホームアドバンテージを活かし2勝目が欲しいサンウルブズ.開始からチーターズの攻撃に自陣で防戦一方.懸命のDFでチーターズの攻撃を2トライで踏ん張り0-14と後半に望みをつなぐ.しかし後半開始1分にチーターズがトライと後半も先制を許す.サンウルブズも7分にようやくこの試合初トライ.このまま勢いの乗りたいが反撃もここまであとはチーターズのペース.4トライを謙譲し7-47と大敗だった.残り3試合.厳しい試合が続くが是非2勝目をめざし奮闘して欲しい.



2017年7月15日 秩父宮ラグビー場
Super Rugby
サンウルブズ VS ブルーズ(48-21)


サンウルブズが歴史的な勝利で今季最終戦を飾った.特に,最多得点を記録し,NZのチームを破ったことは快挙である.試合は開始からブルーズペースで9分,13分とトライを重ねられる.サンウルブズも7分にトライを奪うが,27分にもトライを奪われる.嫌な流れだが終了間際の39分にトライを追加しなんとか食らいつく.ブルーズはアタックに転じると怖いがDFはそれほどでもない.後半になり先制したいサンウルブズ.理想どおり先制トライを奪うがゴールをはずし追いつけない.やっぱり...とも思ったが,今日のサンウルブズは違う.後半を完全に制し認定トライを含む6トライを奪い,後半ブルーズに得点を許さずダブルスコア以上の点差で勝利し,昨季を上回る2勝を記録しシーズンを終了.特にDF素晴らしかった.繰り返しだがNZのチームに勝利したのは素晴らしい.来期からSuper Rugbyのチームが3チーム減らされるなか地域性から残留が決まっていたサンウルブズ.お荷物...との見解も見え隠れするなか貴重な勝利である.来期はオーストラリア・カンファレンスに所属することになり,移動は楽になる.来期さらなる飛躍を期待する.日本国内で日本のチームがあのSuper RugbyのレギュラーシーズンでNZのチームに勝利するという快挙の場に立ち会えたことは本当幸運であった.



前座試合:早稲田実業学校高等部 VS 慶應義塾高等学校(7-8)


2017年10月8日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
流通経済大学 VS 拓殖大学(69-21)


優勝候補の流経は前半は苦しんだものの後半一気に突き放し大勝した.流経は前半先制こそしたがその後は拓殖に2トライを奪われる.お互いに1トライずつを追加し互角の展開.流経はロスタイムに追加トライを奪い後半に勢いをつける.後半は開始2分に流経が先制しその後は流経のトライショー.拓殖の攻撃を無得点に抑え大勝した.敗れた拓殖は後半失速したが前半の勢いを後半までつなげられるかが今後の課題か.一方の流経は大勝したとはいえ前半の出来が悪い.パスミス等も目立ち,2本連続のキックオフのノット5m,失トライのうち2本は不用意なパスと軽いプレー.特に,3本目に奪われたトライはインゴールにころがったボールに対し相手より早く戻っていたのに,拓殖の選手に飛び込まれトライを奪われた.すばやく押さえていれば確実に防げたはず.完全に不注意.今後上位陣との試合では不用意なプレーは致命傷になる.この辺はしっかり意識したいところ.良い点はボールのつなぎとサポート,後半はフィジアンマジックを思わせるつなぎでトライを量産したのは圧巻だった.これからリーグ終盤,選手権に向けてひとつひとつのプレーの精度を上げていって欲しい.



2017年10月8日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
関東学院大学 VS 東海大学(7-69)


打倒,帝京の最有力の東海の圧勝だった.開始早々にFBの留学生にブルドーザーを思わせるパワフルなランニングで関東DFを切り裂きトライ.関東も14分に取り返す.しかし,その後は東海のペースで前半で3トライを追加.後半も東海の一方的なペースで後半だけで7トライを奪い大勝で締めくくった.関東は小兵ながら頑張っていたが大きい選手をとめれるかが課題か.東海はこのままリーグ終盤,選手権に向けて仕上げていって欲しい.



2017年11月3日 上柚木公園陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
法政大学 VS 関東学院大学(38-40)


終了間際の劇的な逆転で関東学院が接戦を制した.到着した前半5分ころにちょうど関東が先制トライ.法政も19分にトライを奪い同点に.お互い互角の展開のなかロスタイムに法政が追加トライで前半を12-5とリードし後半に向けて良い流れで前半を折り返す.後半に入ると一転関東のペースで4分, 9分と連続トライを奪い逆転.しかし,法政もその後に3連続トライを奪い流れを引き寄せ勝負あったか思ったが直後に法政LOの選手の危険なタックルでシンビン.ここから関東が怒涛の反撃.1人多いアドバンテージを活かし一気に2トライを奪う.法政LOの選手がシンビンから復帰したが流れは変えられず終了間際に関東に同点のトライ許す.関東は右隅の一番難しい角度のGKを見事に決め2点を追加しついに逆転.ロスタイムの残り時間も法政の猛攻をしのぎ接戦を制した.法政はせっかく前半戦で中央大を破ったがこの敗戦で選手権出場は少し厳しくなってきた.関東は他力ではあるがなんと選手権へ首の皮一枚つながった.法政は伝統のDFの片鱗を見せていたが,ラインアウトとパスにミスが多かったのが残念.一方の関東はラインDFは一次でノータッチでゲインを許す場面が多々.共に選手権に出場できてもかなり苦戦を強いられるだろう.両チーム共に入替戦の可能性もあるので気を引き締め残り2試合に望んで欲しい.



2017年11月3日 上柚木公園陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
拓殖大学 VS 日本大学(35-38)


日大が,終了間際まで追いすがる拓大の猛追を抑え接戦を制した.前半は開始早々お互いにトライを奪い合う.その後は一進一退の攻防が続くが日大がじわじわと攻めたて3トライを追加して7-28と大きくリードして前半を折り返す.後半は開始早々に拓大がトライ.日大も11分にPGを決め突き放す.しかし,16分に拓大はライン攻撃でパスが合わないがCTBアセリが片手で補給しそのまま2〜3人を抜き去りこれまた片手で外にフォローしてるWTBにパスし,WTBが走りきりトライ.このプレーで一気に流れが変わり続けて19分にも拓大のトライで3点差まで追いあげる.しかし,24分に危険なプレーで拓大CTBがシンビン.せっかく拓大に向きかけた流れが一転日大に.35分に日大がダメ押しのトライで突き放す.拓大もロスタイムに意地のトライで再度3点差まで追いあげるが,残りの時間の猛攻も日大に守りきられノーサイド.日大は大接戦を制し今期初勝利をあげた.共に選手権の道は立たれているが入替戦回避のためにも,残り2試合を悔いのないベストなプレーを期待したい.



2017年11月23日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 慶應義塾大学(23-21)


早稲田は残り10分程からの逆転劇で1敗を守った.最初にペースをつかんだのは慶応.開始から早稲田陣で試合を進め,13分にトライを奪う.その後,早稲田が慶応陣で試合を進めるがノックオンやパスミス等でなかなかトライを奪えない.しかし,16分,33分とPGを決め前半を1点差で折り返す.後半は9分に早稲田がPGを決め逆転に成功しこのまま勢いに乗りたいところだが,その後は慶応ペース.11分,24分と慶応がトライを奪い12点差をつけ,慶応がペースをつかんだかに思えたがここから早稲田が怒涛の反撃.28分,32分に連続でトライを奪い逆転に成功.しかしリードはわずか2点.さらに38分にも早稲田はゴールに飛び込み決定的かと思われたが,残念ながらその前のパスがスローフォワードでトライにはならず.慶応も終了間際に早稲田陣深くまで攻め込むが早稲田が2点を守りきり勝利収めた.慶応は残り12分で勝利を逃した感じか.どうも力はあるが勝ちきれない印象がある.苦手意識もあるかもしれないが,力があるだけに選手権に向けてその変をどう修正するかが課題か.一方の早稲田は前評判を覆し見事な勝利.こちらは勝ちきる力を持っているのか.しかし,ライン攻撃では慶応DFに個々で一歩前に出られない場面が多くBKのフィジカル面が課題では.あとはFWのPR,HO,LOが常にBKラインの外側にいるのだが戦略として大丈夫だろうか?ユニットで動くことを徹底しているだろうが,反面ポイント周辺が手薄になっているような気がする.いずれにせよ両校とも対抗戦は残り1試合.そして選手権出場は確定している.選手権での活躍を期待したい.



2017年12月16日 秩父宮ラグビー場
第54回 全国大学選手権大会 3回戦
流通経済大学 VS 朝日大学(54-34)


流経が追いすがる朝日を振り切り勝利を手にした.開始早々に流経が先制するが朝日もすぐにPG, トライと得点を重ね逆転.その後はお互いに互角に渡り合い前半は26-24と流経がかろうじてリード.後半も流経が先制するが朝日もすぐ取り返す.一進一退の攻防が続くが最終的に流経が突き放した.流経はたびたび危険なタックルがあり,何度かつかみかけた流れを自ら潰していた.反則の多さが次戦への課題か.その次戦は王者帝京.ベストパフォーマンスを期待したい.一方の朝日は地方代表として力を遺憾なく発揮した感じ.得点差以上に良い試合だった.獅子奮迅の活躍だったエース・シオネは圧巻だったが,彼への依存度は大きい.5年目のシオネは来期はさすがに卒業だと思うのでその穴をどう埋めるかが課題か.しかし,地方の大学でここまでやれたという証は大きい.来期以降の飛躍も期待したい.



2017年12月16日 秩父宮ラグビー場
第54回 全国大学選手権大会 3回戦
東海大学 VS 早稲田大学(47-18)


東海の大勝で,早稲田は2年連続で初戦で姿を消すことになった.開始早々に東海が先制するが前半は早稲田も踏ん張り21-11と東海リードで折り返す.後半開始早々に早稲田が先制し3点差まで詰め寄るがここまで.以降は東海が4トライを重ね圧勝だった.東海はリーグ戦で大東大に敗れたものの力はある.次戦は関西王者天理.準々決勝屈指の好カードである.好試合を期待したい.一方の早稲田は4年連続で正月越しを果たせず,ここ2年は実質初戦での敗戦である.正直,昨年今年のチームつくりは首をかしげるものがある.このまま長期の低迷期に入ってしまうのか....来季以降の復活に期待したい.



2017年12月17日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
コカ・コーラレッドスパークス VS クボタスピアーズ(5-12)


接戦を制しクボタが貴重な勝利をあげた.前半はお互いにゴール前まで迫るチャンスがあったが決めきれず0-0で折りかえす.後半は7分にクボタが先制し均衡を破る.コカコーラも16分に取りかえし互角の展開.しかし31分にクボタが貴重なトライを上げ勝利をものにした.コカコーラは今季初勝利を目指したがチャンスを活かしきれず接戦をものにできなかった.次節の最終節とその後の順位決定トーナメントで初勝利をめざしたい.一方のクボタもまだ降格の可能性はあり,一戦一戦が大切になる.本日の勝利で波に乗り次節の最終節とその後の順位決定トーナメントに良い形で望みたい.



2017年12月17日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
サントリーサンゴリアス VS 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(24-7)


日本選手権出場に望みをつなぐためには勝利が絶対条件の神戸.その気持ちの表れか3分に先制トライと幸先良いスタート.しかし,今季好調のサントリーは13分にトライで同点.20分にPGであっという間に逆転.さらにサントリーは前半2トライを追加し24-7で折り変えす.神戸は後半に先制し波に乗りたいがサントリーDFの前にゴールを割れない.サントリーも神戸DFを破ることはできず,後半はお互い無得点.サントリーが勝利し,レッドカンファレンス1位を決めた.共にまずは次節の最終節だが,サントリーは日本選手権でパナソニックにリーグ戦でのリベンジを.神戸は順位トーナメントで来季につながるよい結果を.今季最高の試合を期待したい.



2017年12月23日 秩父宮ラグビー場
第54回 全国大学選手権大会 準々決勝
慶應義塾大学 VS 大東文化大学(28-33)


大東がリーグ戦1位の意地を見せて接戦を制した.開始から大東がパワーで圧倒する.スクラムをめくり上げ,FWもBKも縦々と突進も面白いようにゲインを抜く.ミス等で攻めあぐねるが12分にペナルティトライを奪うと,18分, 22分と立て続けにトライを奪う.完全に流れをつかんだがと思ったが30分に慶応BKの見事なランでトライを奪われる.ここで流れが代わり慶応ペースに32分にもトライ.この際,大東No8が危険なタックルでシンビン.慶応はこのチャンスを活かし終了間際の39分にもトライを奪い同点で前半を折り返す.後半も慶応の流れで5分にトライを奪い慶応が初のリード.しかし大東もスクラムでの圧倒的な優位を活かしペースをつかむ.19分にトライを奪い同点に追いつくと26分にもトライを追加しリード.このリードを守って接戦を制した.慶応はスクラムで圧倒的な差を見せられ,ラインアウトもミスが多かった.セットが安定しないなか良く頑張ったと思う.一方,大東の次戦は明治.お互いFWが持ち前のチームだけにがっぷり四つで組み合った好試合を期待したい.



2017年12月23日 秩父宮ラグビー場
第54回 全国大学選手権大会 準々決勝
帝京大学 VS 流通経済大学(68-19)


帝京が王者の貫禄をみせ圧勝した.開始から6分,14分と立て続けにトライを奪い順調な試合展開だが17分に流経にトライを奪われるとその後はお互いに取り合う展開.前半は28-14と帝京がリードして折り返す.後半は開始早々に帝京がトライ.その後も10分, 14分とトライを重ねる.流経も23分にトライを奪い反撃に出たいところだが反撃もここまで.帝京がさらに3トライを重ね圧勝した.帝京は昨季までに比べて圧倒的な感じは無い.しかし,実力的には大学No1は間違いない.前人未到の連覇をどこまで続けられるか?準決勝はここ数年熱戦を繰り広げている東海.次戦以降も好試合を期待したい.



2017年12月24日 味の素スタジアム
ジャパンラグビートップリーグ
サントリーサンゴリアス VS 東芝ブレイブルーパス(28-24)


東芝は日本選手権へ望みをつなげるために勝利が絶対条件.試合開始からその気迫が現れ開始3分に先制トライ.その後も勢いが続きサントリー陣での攻防が続くがなかなか得点につながらない.逆にサントリーが25分に自陣からわずかな隙をつきトライまで持っていく.東芝も34分に負けじとトライを奪い再逆転.さらにサントリーも38分にPGを決め食らいつく.前半は東芝が押し気味に続けるがサントリーも離されずに接戦で折り返す.後半に入ってサントリーが7分, 13分とPGを着実に決め逆転.東芝も負けじと24分にトライを奪い逆転.サントリーは30分にPGをはずすが直後にトライを奪い逆転.しかし東芝も33分にさらに逆転に成功.だがしかし36分にサントリーがさらに逆転トライ.めまぐるしい攻防が続き残り数分でサントリーボール.このままキープし続ければ勝利だがキックで東芝へボールを渡してしまう.東芝はトライにつなげるしかなく懸命にボールをつなげるが無常もノックオン.スクラムの準備中に後半40分告げるホーンがなる.ここで万事休す.サントリーがスクラムからタッチへボールをだしノーサイド.手に汗握る攻防であった.東芝は日本選手権は逃したもののまだ順位決定戦がある.来季に向けても気持ちを切り替え残り試合もベストパフォーマンス期待したい.一方のサントリーは日本選手権で優勝を目指し好試合を期待したい.



2018年3月3日 秩父宮ラグビー場
Super Rugby
サンウルブズ VS レベルズ(17-37)


今シーズン初勝利を目指したサンウルブズだが2連敗となってしまった.前半は9分12分とレベルズがトライを連取.サンウルブズも攻める機会はあるのだがミスで自滅.特にラインアウトが安定せず,マイボールもキープできない.しかし,26分にはPGを決め反撃開始.35分にはトライも奪い前半を10-10の同点で折り返す.後半は先制がほしいとことだが2分にレベルズにPGを決められ,その後はレベルズのペースで3連続トライを奪われ勝負あった.サンウルブズも38分にようやくトライを奪い,次戦にむけもう1トライ欲しいところだが,レベルズに攻め込まれインテンショナルノックオン….認定トライを奪われノーサイド.なんとも後味の悪い幕切れだった.次戦以降に心配なのは怪我人の多さ.本試合でも3人脳震盪の疑いで交代した.しかし,まだまだ2戦目.まずは1勝を目指し頑張って欲しい.



2018年3月24日 秩父宮ラグビー場
Super Rugby
サンウルブズ VS チーフス(10-61)


今季初勝利を目指したサンウルブズだがチーフスに完敗だった.開始からチーフスペースで前半20分までに4トライ4ゴールを奪われ100点ゲームのペース….早々に勝負を決められた.しかしその後はサンウルブズも奮闘し,36分にようやく初トライを奪い後半に望みをつなぐ.後半は期待通り開始2分にサンウルブズが先制するものの,その後はチーフスが着実にトライを重ね,サンウルブズは今季最多失点で5連敗となってしまった.チーフスはさすがNZのチーム.圧巻だった.大差の試合だったがチーフスの素晴らしいプレーが観戦できて大満足だった.特にSOの選手のプレーが秀逸だと思ったら,やっぱりオールブラックスの若手注目株だった.サンウルブズは前節で昨季準優勝のライオンズ相手に接戦を演じていただけに今回の結果は残念.しかし,来週の休みを挟みホームで連戦.ホームアドバンテージを活かし次節こそ是非今季初勝利を期待したい.