2016年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
4月30日 14:00 アジアラグビー
チャンピオンシップ2016
日本代表 85-0 韓国代表 ニッパツ三ツ沢競技場
5月3日 火祝 14:00 定期戦 京都大学 7-104 慶応義塾大学 慶応義塾大学日吉グラウンド
5月7日 14:15 Super Rugby サンウルブズ 22-40 ウェスタンフォース 秩父宮ラグビー場
10月2日 11:30 関東大学 対抗戦A 慶應義塾大学 85-7 成蹊大学 秩父宮ラグビー場
14:00 早稲田大学 46-12 筑波大学
10月10日 月祝 13:00 トップイーストリーグ
ディビジョン1
東京ガス 34-35 釜石シーウェイブス 東京ガス大森グラウンド
10月16日 13:00 トップイーストリーグ
ディビジョン1
栗田工業
ウォーターガッシュ
41-20 秋田ノーザンブレッツ 栗田工業総合グラウンド
10月23日 11:30 関東大学 対抗戦A 早稲田大学 48-19 青山学院大学 上柚木公園陸上競技場
10月29日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ NECグリーンロケッツ 38-24 神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
秩父宮ラグビー場
11月3日 木祝 11:30 関東大学 リーグ戦1部 日本大学 19-75 拓殖大学 上柚木公園陸上競技場
14:00 流通経済大学 41-22 中央大学
11月5日 14:40 リポビタンDチャレンジカップ2016 日本代表 20-54 アルゼンチン代表 秩父宮ラグビー場
11月12日 11:30 関東大学 リーグ戦1部 大東文化大学 28-22 流通経済大学 秩父宮ラグビー場
14:00 中央大学 21-62 東海大学
11月26日 11:30 第38回 関東大学Jr.選手権大会 決勝 帝京大学 35-7 東海大学 秩父宮ラグビー場
14:00 関東大学 リーグ戦1部 法政大学 26-36 拓殖大学
12月3日 11:30 トップリーグ トップチャレンジ2 日野自動車
レッドドルフィンズ
43-0 中国電力 秩父宮ラグビー場
14:00 関東大学 対抗戦A 筑波大学 24-29 帝京大学
12月11日 11:30 第53回 全国大学選手権大会 3回戦 大東文化大学 95-12 福岡工業大学 秩父宮ラグビー場
14:00 流通経済大学 31-31 慶應義塾大学
12月17日 12:05 第53回 全国大学選手権大会 準々決勝 京都産業大学 12-71 東海大学 秩父宮ラグビー場
14:20 帝京大学 55-19 大東文化大学
12月24日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ 東芝ブレイブルーパス 32-31 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 秩父宮ラグビー場



2016年4月30日 ニッパツ三ツ沢競技場
アジアラグビーチャンピオンシップ2016
日本代表 VS 韓国代表(85-0)


今期から日本はサンウルブズがSuper Rugbyに参戦する.サンウルブズにはW杯で活躍した日本代表選手がほぼ選出されている. 一方, この時期はアジアラグビーチャンピオンシップ(ARC)も開催されている. 日程が重なるため今回のARCの日本代表はトップリーグの若手か大学生の構成.しかも代表監督のジェイミー・ジョセフも契約の関係で未だ指揮をふれず, U20日本代表の監督が代行に.と, いろいろ問題はあったが試合は日本代表の圧勝だった.開始から終始ゲームを支配し危なげなく前半だけで47-0を勝負を決める.最終的には85-0と完封.若手中心とはいえテストマッチ.その点でも結果を残した試合だった.特に次世代を担う若手には日本代表CAPも取得した上,よい経験をつめたのでは.問題はむしろ韓国代表.前回のW杯で飛躍した日本代表はサンウルブズもSuper Rugbyに参戦しますますの飛躍が期待される.一方,アジア各国の実力差は開く一方.アジア全体のレベルアップにも韓国代表にはこれまで以上の活躍を期待したい.



2016年5月3日 慶応義塾大学日吉グラウンド
定期戦
京都大学 VS 慶応義塾大学(7-104)


旧制高校時代を含め日本最古の定期戦といわれている試合.試合は開始から慶応が攻め,京都が守る展開.開始早々に慶応がトライを奪う.京都も防戦一方ながら渾身のタックルで懸命にゴールを守るが慶応の波状攻撃を守りきれない.京都も前半25分に慶応ゴール前まで攻めようやく得点のチャンス.なんとかトライにつなげたいところ.10分ほど攻め続けるがトライは奪えず逆に慶応に反撃をくらいトライを奪われる.前半は36-0と慶応リードで折り返す.後半も慶応ペースで京都は防戦一方だったが後半15分にやっと初トライを奪う.慶応はここから目が覚めたようにさらなる波状攻撃になり,さらに一方的な展開になり最終スコアは104-7と京都を一蹴する.慶応は2.5軍ほどの構成か.課題としてはラインアウトが安定しなかったことか.一方の京都はスクラムが壊滅的だったのとアタックもなかなゲインができなかった.慶応の選手は上のグレードを目指し,京都は関西Bリーグでひとつでも上を目指してほしい.点差は開いたが日本最古の定期戦は良い雰囲気で部外者を快く観戦させてくれたことに感謝したい.両チームの今シーズンの活躍に期待したい.



2016年5月7日 秩父宮ラグビー場
Super Rugby
サンウルブズ VS ウェスタンフォース(22-40)


今期から世界最高峰のスーパーラグビーに参戦した日本・サンウルブズ.前節で初勝利を挙げ本節も波に乗りたいところ.試合開始早々にサンウルブズがトライを奪う.2勝目を期待する展開だが直後にフォースにインターセプトからトライを奪われあっさり逆転される.その後はフォースのペースでゲームが進み3トライを奪われ,5-26と前半を大量のリードを許し終了.後半は先制をして反撃したいとことだがトライを奪ったのはフォース.これでほぼ勝負あった.後半20分頃からサンウルブズの猛追が始まりトライを重ねるが前半の失点が響き逆転にはいたらず終了.さすが世界最高峰のラグビー,簡単には勝たせてくれない.まずは2勝目を目指し次節以降の健闘を期待したい.



2016年10月2日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
慶應義塾大学 VS 成蹊大学(85-7)


慶応の圧勝であった.個々の身体能力の差が大きく,成蹊もよくタックルに行っているが止めきれない.また成蹊は2次3次で0チャンネルを良く抜かれていたのは致命的.最終的には85-7の大差であった.成蹊は3戦目で初トライを奪ったところが収穫か.また,通常後半のほうが点差を開かれるパターンが多いのだが前半より後半の方が踏ん張ることができたことも今後のつなげたいところ.一方の慶応は完封できなかったところが課題か.打倒帝京に向けて頑張って欲しい.



2016年10月2日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 筑波大学(46-12)


春シーズンは不調だった早稲田.ここ数年苦手としていた筑波に数年ぶりの快勝であった.前半は早稲田ペースで進み,後半筑波も盛り返すが今一波に乗れず完敗であった.今回から選手権の方式が変わり,対抗戦は4位までしか出場できない.例年筑波はスロースターターでシーズン序盤からチーム力を挙げていくが,2敗は選手権に向けて厳しくなってきた.まだまだシーズン序盤.打倒帝京,選手権に向けてお互いにチーム力をあげていって欲しい.しかし,毎年のことだが対抗戦の筑波の試合日程には不公平感が否めない....



2016年10月10日 東京ガス大森グラウンド
トップイーストリーグ ディビジョン1
東京ガス VS 釜石シーウェイブス(34-35)


激戦を制し釜石が全勝を守った.開始から釜石が攻め6分,9分と連続でトライを奪う.一方の東ガスも13分にPG,17分にトライを奪い食い下がる.その後も一進一退の攻防が続き前半を13-21と釜石リードで折り返す.後半に入っても一進一退の攻防が続き,東ガスがトライを奪い1点に追いつけば釜石も取り返し突き放す展開が2回.釜石8点リードのままロスタイムに入り東ガスがトライを奪い1点差まで追いすがったが釜石が逃げ切った.終始釜石がリードしていたがすべてのゴールを決めたとことが大きい.実力差はあまりなかったように感じるが一つ一つのプレーで釜石のほうが若干上回っていたように感じる.特にアタックが釜石のほうが良かった.わずかであっても確実にゲインを切っていた.釜石はトップリーグ昇格を目指してがんばって欲しい.東ガスは2敗目で2位以上のトップチャレンジ進出は厳しくなったが,今期3位は来期から創設される3地域統一リーグ参加のチャンスがある.残りシーズンもあきらめず少しでも上を目指して欲しい.



2016年10月16日 栗田工業総合グラウンド
トップイーストリーグ ディビジョン1
栗田工業ウォーターガッシュ VS 秋田ノーザンブレッツ(41-20)


今期すでに2敗の栗田と3敗の秋田.お互いにこれ以上は負けられない.4分に栗田が先制すると,9分に秋田が取り返す.栗田が21分にトライで突き放すと,25分に秋田がPGで食らいつく互角の展開.しかし,ロスタイムに栗田が追加トライで17-8と突き放し栗田リードで前半を折り返す.後半に入り先制したのは秋田.9分にトライを奪い17-13と追いつく.その後は秋田のペースで試合が進むが19分にインターセプトから栗田にトライを奪われる.このトライが痛かった.ここから流れが変わり栗田が攻めに転じ,28分,33分と連続でトライを奪われ勝負が決まった.終了間際に秋田も一矢報いるが,ロスタイムに栗田に追加のトライを奪われボーナスポイントを謙譲してしまう.栗田はなんとか2敗を守りボーナスポイントも獲得して上位への望みをつないだ.秋田は後半途中まで良い流れだったので次節以降結果につなげて欲しい.まだシーズン中盤.これからの両チームの活躍に期待.



2016年10月23日 上柚木公園陸上競技場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 青山学院大学(48-19)


早稲田が春に史上初の敗北を喫した青学に完勝.開始から早稲田が攻めるがスクラムにこだわりすぎて攻めあぐねる.23分にようやく初トライを奪うと,続いて26分,34分と連続してトライを奪いようやく波に乗る.青学もロスタイムにようやく初トライを奪い,17-7と早稲田リードで前半を折り返す.後半に入っても早稲田のペースで3連続トライを奪い勝負を決める.青学もロスタイム含め2トライを返すのがやっとだった.早稲田は立ち上がりが悪すぎた.スクラムが優位に立っているのでスクラムにこだわるが結果につながらない.むしろ流れを悪くしているように感じた.また,連携がちぐはぐでパスを出しても誰も受け取らない場面が多数.ボールへの集中力が足りないか.BKにまわし始めてからようやく良い流れになってきたが,それでも終始スクラムにこだわっていた.PKやスクラムトライを奪ったりもして効果的だった場面もあったが,それ以上にそのこだわりで全体の流れが悪くなったような印象を受けた.対戦を控えている帝京や明治などFWで優位に立つのが厳しい相手を想定すると首をかしげる戦略だった.特に,BKにまわしても優位に試合を進められる力があったので,FWとBKがバランスよく攻めるほうが良かったでは.これからシーズン終盤に向けて戦術の修正の必要があるのでは.一方の青学は完敗だったが通用していた部分も多々あった.BKのアタックでたびたび裏に抜ける場面があったので,もう少しフォローが厚くなると得点につながってくるだろう.残り試合で是非勝ち星につなげて欲しい.



2016年10月29日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
NECグリーンロケッツ VS 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(38-24)




2016年11月3日 上柚木公園陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
日本大学 VS 拓殖大学(19-75)


開始5分過ぎに到着.既に日大が1トライを奪っており,さらにトライを奪う.このまま一方的な展開かと思ったが,その後はお互いに決め手に欠きなかなか得点には繋がらない.拓大はスクラムで優位にたち21分によくやく初トライ.ここから徐々にエンジンがかかり,一気に拓大ペースになりさらに4トライを追加して33-12と大きくリードして前半を終了.後半に入っても拓大の優位は変わらず,FWの強さだけでなくBKも縦に強く次々にトライを重ねていく.日大は39分になんとか一矢報いるがその後も2トライを追加した拓大が75-19と圧勝した.ただ共にここまで4戦全敗であっただけに全体的な雑な感じは否めない.今期は4位までしか大学選手権に出場できないので共に出場は厳しい状況だが残りの試合を少しでも順位を上げれるように頑張って欲しい.

余談であるが後半20分にレフリーが怪我で途中交代するという珍事があった.あまり注目される立場でないがレフリーも選手同様に試合中の運動量は多い.日本のレフリーでプロは数名しかいない.トップクラスのレフリーでも普段は別の仕事をして週末に試合の笛を吹いている.トレーニングは仕事をしつつ時間を作って行っている.頭がさがる思いである.レフリーがいなければ試合は成立しない.改めてレフリーへの感謝の気持ちを忘れてはいけないと感じた.



2016年11月3日 上柚木公園陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
流通経済大学 VS 中央大学(41-22)


全勝の流経と既に1敗を期した中央だが,開始から流経はミスや反則が多く中央が優位に試合を進めていく.4分にラインアウトからのモールでトライ.13分にも追加のトライを奪う.流経も20分にトライを奪ってようやく波の乗るかと思われたが相変わらずミスや反則で自らの流れを止めてしまう.その後も1トライづつ奪い前半を終了.後半に入っても中央の流れはとまらず3分にトライを奪う.流経も8分にトライを奪い食い下がる.その後はお互いにトライは奪えないが流経は前半同様にミスや反則が多く流れがつかめない.しかし27分に流経がようやく同点に追いつき徐々にペースつかむ.34分にトライを奪いこの試合初めてリードをする.中央はこのトライは痛かった.ここから一気に流経ペースで2トライを追加し41-22と最終的には点差を広げて流経が勝利を手にした.中央は残り15分までいい流れだっただけに残念.しかし前半戦で敗戦を期した法政が前週に負けたため選手権出場の可能性が出てきた.中央はこの試合の反省を活かして次につなげて欲しい.流経はミスや反則があまりに多く完全に自滅だった.このままでは大東や東海との試合は厳しい展開となるだろう.今後の課題はまずはミスや反則をなくすことだろう.両チーム共に選手権に向けさらなる飛躍を期待する.



2016年11月5日 秩父宮ラグビー場
リポビタンDチャレンジカップ2016
日本代表 VS アルゼンチン代表(20-54)


世界の壁が高いことを痛感した一戦であった.開始から日本が攻め6分にPGで先制する.12分にはアルゼンチンがトライを奪い逆点.さらに12分にPGを追加し突き放すが,日本も23分にPGで食い下がる.その後はアルゼンチンペースでアルゼンチンが1T2PGを追加し,6-21と差を広げられて前半を折り返す.後半に入ってもアルゼンチンの勢いはとまらず2分8分と立て続けにトライを奪われる.日本も12分によくやく初トライ.しかし,日本はとにかくディフェンスが悪い...その後はアルゼンチンにトライの山を築かれる.日本も終了間際になんとか意地のトライを奪うが最終的に20-54と大差をつけら敗戦.来週からのヨーロッパ遠征に不安を感じさせる試合だった.日本はとにかくディフェンスの修正が急務課題であろう.アウェイでのテストマッチ3連戦は心身ともに厳しい戦いになるが,日本にとっては貴重な経験になるであろう.日本の飛躍を期待したい.



2016年11月12日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
大東文化大学 VS 流通経済大学(28-22)


大東大が接戦を制し1敗を死守した.開始から流経大が攻め7分に先制トライを奪う.大東は8分に故意のノックオンがイエローカードの判定で一人少なく不利な展開.大東は早い展開でボールを動かすが,流経の接点の強さになかなかゲインできない.一方の流経もトライ後は縦の強さを生かして前に出るがその後の得点に繋がらない.大東は接点で半身ずらして流経の接点の強さを回避しゲインを狙い,26分にようやくトライを奪う.ここから一気に大東ペースでさらに2連続のトライを奪う.流経も終了間際にトライを奪い21-10と大東のリードで折り返す.後半に先制したのは流経.10分にトライを奪い食い下がるが,大東も16分にトライを奪い突き放す.速い展開になれば大東ペースだが遅い展開だと流経ペースと攻守が入れ替わり一進一退の攻防が続く.33分に流経がトライを奪い6点差まで追い上げるが反撃もここまで.大東が上位対決を制した.今回はトライは同数だったがゴールキック差がそのまま勝敗を分ける結果になった.流経はフィジカルの強さがあるがそれを活かしきれなかった.一方の大東はすばやい展開でその強さをうまくいなした感じか.両チームとも選手権への出場はほぼ確定なのでこれから選手権へ向けてより一層のチーム力アップを期待したい.



2016年11月12日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
中央大学 VS 東海大学(21-62)


後半10分ころからの観戦でその時点で7-43と東海が大きくリードしていた.17分に東海が追加トライを奪う.中央も20分にようやく2トライ目を奪う.中央はときどきBKで抜ける場面があるのだが孤立してしまう.またアタックでボールを確保しつづけるがなかなかゲインがきない.攻め手に欠けるか.その後も東海が2トライを追加.中央もロスタイムに一矢報いてノーサイド.中央はまだ選手権出場の可能性はある.まずは最終戦を大切に戦って欲しい.東海は打倒帝京の最有力候補である.選手権に向けてチームを仕上がりを期待したい.



2016年11月26日 秩父宮ラグビー場
第38回 関東大学ジュニア選手権大会 カテゴリー1 決勝トーナメント 決勝
帝京大学 VS 東海大学(35-7)


ジュニアのカテゴリーでも帝京は強かった.終始接点を制し大勝で優勝を飾った.前半はお互いに互角でDFもよくなかなか得点につながらないが,18分, 35分に帝京が東海のDFを破りトライを奪う.後半に入って先制したのは東海.12分にトライを奪い波に乗りたいところだが, 27分に帝京にトライを奪われ厳しい展開に.帝京はさらに終了間際とロスタイムにトライを奪い突き放した.お互いに良い仕上がりだが個々の接点で差をつかられた感じか.ジュニアはこれで終わりだが選手権がこれから.1本目を目指し最後まであきらめずに頑張って欲しい.



2016年11月26日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
法政大学 VS 拓殖大学(26-36)


法政は勝てば選手権,負ければ入替戦の可能性がある試合.一方の拓殖はシーズン後半から波に乗ってきたが勝っても負けてもこの試合でシーズン最後の試合.両対象の背景を背負ってのキックオフ.先制したのは法政.7分にトライを奪い波に乗りたいところ.しかしここから拓殖が3連続トライで奪い突き放す.法政も31分にトライを返すが終了間際に拓殖にトライを許す.後半は開始早々に法政がトライを取り1点差に追いすがる.しかし拓殖も12分にトライを奪い突き放す.拓殖はさらに35分にダメ押しのトライを奪う.法政も40分に意地のトライを奪うが追いつけず.関東学院が日本大を破ったため名門法政は入替戦に回ることになった.



2016年12月3日 秩父宮ラグビー場
トップリーグ トップチャレンジ2 第1節
日野自動車レッドドルフィンズ VS 中国電力エネルギア(43-0)


トップチャレンジ1の出場をかけた一戦.開始から中電陣内で試合が進むが,中電の懸命のDFや日野のミス等でなかなか得点には繋がらない.地域は中電不利だが互角の展開.拮抗を破ったのは日野.7分に元日本代表のFL佐々木が中電DFを破り初トライ.その後も膠着状態が続くが,終了間際にまたしてもFL佐々木が追加トライを奪う.後半からは日野ペース.着実にトライを重ね最終的には43-0と大差がついた.これで日野はトップチャレンジ1への進出をぐっと近づけたが,中電はかなり厳しい状況に.いずれにせよ両チームとも来期から新設される全国リーグであるトップチャレンジリーグ(仮称)への参加は約束されている.来期はより高いレベルのリーグで成果を残せるように残り少ない試合を大切に戦って欲しい.



2016年12月3日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
筑波大学 VS 帝京大学(24-29)


絶対王者の帝京に筑波が挑む.開始から互角の展開で筑波の健闘が目立つ.筑波のアタックが続くが,ブレイクダウンに人数がかかりボールをキープしているがフェイズを重ねてもなかなか前進できない.膠着状態が続く中,28分に自陣ゴール前で帝京のWTBの選手が露骨なボールを叩くプレーがありシンビン.さすがにこのプレーはいただけない.このPKのチャンスを活かし29分に筑波がトライを奪う.直後の35分に帝京もトライを奪うが負けじと40分に筑波も奪い返す.しかし帝京もロスタイムにトライを奪うという,手に汗握る展開に.後半に入ると帝京が5分, 8分とたて続けにトライを奪い筑波を突き放すが,筑波も12分に1本返し食らいつく.その後膠着状態が続くが24分に帝京がダメ押しのトライ.しかし,筑波もさらに食い下がり40分にトライを奪い5点まで追いつく.ロスタイムが長くあり筑波の猛攻が続くが43分に自陣で痛恨のPKを与えてしまう.比較的難しくない位置で帝京がPGを狙い万事休すかを思ったが,まさかのPGをはずす.筑波がそこからアタックに転じ一気に帝京陣まで攻め込むが痛恨のノックオン.帝京が大接戦を制した.筑波は毎年,対抗戦の組み合わせの不利を乗り越えシーズン終盤から大学選手権で良いチームを作ってきたが今シーズンは選手権の制度がかわり出場はかなわずこの試合で今シーズンを終えた.3年生以下は来期以降にこの悔しさをばねに飛躍を期待したい.一方の帝京はさすが絶対王者.磐石の試合であった.帝京はどこまで強くなるのか?選手権を楽しみにしたい.



2016年12月11日 秩父宮ラグビー場
第53回 全国大学選手権大会 3回戦
大東文化大学 VS 福岡工業大学(95-12)


昨季まで4シーズン続いた3ステージ制が廃止され変則トーナメントになった今大会.地方の大学で争ったファーストステージは1,2回戦で争われ関東,関西のチームは本日の3回戦から登場となる.福岡工大は1回戦から勝ち上がってきて勢いにのる.一方の大東大はリーグ戦を1敗と好成績で選手権に望む.福岡が大東にどこまで健闘できるかが見所である.試合開始直後に会場に到着したので,キックオフは確認できなかったが,福岡が1分に大東陣22mあたりのでラインアウトからモールでゴール前まで攻め,そこからラッシュで先制トライを奪う.大東も10分に外国人WTBの強力な走りでトライを奪い返す.直後の13分に福岡もインターセプトから一気に反撃しトライ.負けじと17分に大東もお返しとばかりにインターセプトからトライを奪う.ここから徐々に大東ペースに.福岡もディフェンスもアタックも頑張っているのだが大東の攻撃に耐えれず大東に3トライを許し38-12と大きく引き離されて前半を終える.後半から反撃に出たい福岡だが開始から大東の一方的ペースでなすすべなく後半だけで9トライを奪われ95-12と惨敗を喫した.福岡はそれでも終始劣勢のスクラムやラインディフェンスなどを気持ちを切らさずに頑張ったと思う.ただ,後半は一次攻撃で抜かれてそのままトライという場面が多かった.いかに前半の20分までのプレーを一試合通してできるかが課題か.通用した部分も多かったと思うので来期に期待したい.一方の大東はなんとなくプレーが雑な感じがした.競った試合ではひとつのミスが致命的になるのでこのあたりは課題か.次は王者帝京.すべての力を出し切って一泡吹かせて欲しい.



2016年12月11日 秩父宮ラグビー場
第53回 全国大学選手権大会 3回戦
流通経済大学 VS 慶應義塾大学(31-31)


リーグ最終戦で東海を下し勢いに乗る流経と帝京,明治,早稲田といずれも僅差で敗戦し4位に甘んじた慶応との一戦.開始から慶応がリズムをつかみ開始2分にトライ.その後もパワーに勝る流経をうまくしのぎ13分にもトライ.このまま流れにのるかと思ったがその後は流経のペースで23分にトライ.流経の縦のパワーはなかなかのもの.その後36分にゴール前のポイントからNo8の縦突進でDFを切り裂きトライ.同点で前半を折り返す.後半に入ってペースをつかんだのは慶応.9分11分と立て続けにトライ奪う.一方の流経も直後の15分19分とあっという間に連続トライですぐに追いつく.前半と同じような流れ.流経はその勢いで28分にもトライを奪いこの日初めてリードする.このままノーサイドかと思われたが慶応がバックスタンド側ゴール前のラインアウトモールを押し込み最後はフッカーの選手が抑えてトライ.難しい角度のゴールも決め同点でノーサイド.そのまま抽選となり慶応が準々決勝への切符をつかんだ.流経は個々の力のある選手が多いがいまいちチームとして機能していないか.来期に向けて頑張って欲しい.慶応の次戦の相手は関西王者の天理.同じ3回戦で関西3位の京産が対抗戦3位の明治を破っている.今年の天理のFW,BKのバラバスが良いので厳しい試合になるだろう.好試合を期待したい.



2016年12月17日 秩父宮ラグビー場
第53回 全国大学選手権大会 準々決勝
京都産業大学 VS 東海大学(12-71)




2016年12月17日 秩父宮ラグビー場
第53回 全国大学選手権大会 準々決勝
帝京大学 VS 大東文化大学(55-19)




2016年12月24日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
東芝ブレイブルーパス VS トヨタ自動車ヴェルブリッツ(32-31)