2014年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
4月26日 12:30 関西学院
創立125周年記念
定期試合 関西学院高等部 26-12 慶應義塾高等学校 秩父宮ラグビー場
14:00 記念試合 関西学院大学 33-54 慶應義塾大学
5月25日 17:03 アジア五カ国対抗2014 日本代表 49-8 香港代表 国立霞ヶ丘競技場
6月21日 14:00 リポビタンDチャレンジカップ2014 日本代表 26-23 イタリア代表 秩父宮ラグビー場
11月1日 16:00 関東大学 リーグ戦2部 専修大学 34-13 関東学院大学 秋葉台球技場
11月3日 月祝 12:00 関東大学 リーグ戦1部 山梨学院大学 33-28 日本大学 上柚木公園陸上競技場
14:00 大東文化大学 24-33 中央大学
11月8日 12:00 関東大学 リーグ戦2部 専修大学 8-40 拓殖大学 相模原ギオンスタジアム
(相模原麻溝公園競技場)
14:00 トップイーストリーグ ディビジョン1 三菱重工相模原
ダイナボアーズ
50-24 栗田工業
ウォーターガッシュ
11月15日 12:00 関西大学 Aリーグ 京都産業大学 29-27 同志社大学 花園ラグビー場
14:00 関西学院大学 33-10 立命館大学
11月16日 12:00 関西大学 Bリーグ 大阪産業大学 24-35 龍谷大学 鶴見緑地球技場
14:00 関西大学 71-10 花園大学
11月23日 13:00 第51回 全国大学選手権大会
ファーストステージ
朝日大学 89-5 東北学院大学 瑞穂ラグビー場
11月29日 12:00 関東大学 リーグ戦1部 山梨学院大学 25-10 立正大学 相模原ギオンスタジアム
(相模原麻溝公園競技場)
14:00 法政大学 23-17 日本大学
12月14日 11:40 第51回 全国大学選手権大会
セカンドステージ
筑波大学 44-22 大東文化大学 秩父宮ラグビー場
14:00 慶応義塾大学 34-14 中央大学
12月27日 11:40 第51回 全国大学選手権大会
セカンドステージ
早稲田大学 10-14 東海大学 秩父宮ラグビー場
14:00 帝京大学 98-15 法政大学
1月10日 14:30 第51回 全国大学選手権大会
ファイナルステージ 決勝
帝京大学 50-7 筑波大学 味の素スタジアム
2月15日 11:45 第52回 日本選手権大会 2回戦 サントリーサンゴリアス 22-10 神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
秩父宮ラグビー場
14:05 東芝ブレイブルーパス 38-24 帝京大学
2月28日 14:00 第52回 日本選手権大会 決勝 ヤマハ発動機ジュビロ 15-3 サントリーサンゴリアス 秩父宮ラグビー場



2014年4月26日 秩父宮ラグビー場
関西学院創立125周年記念記念試合
関西学院大学 VS 慶應義塾大学(33-54)




2014年5月25日 国立霞ヶ丘競技場
アジア五カ国対抗2014
日本代表 VS 香港代表(49-8)


この試合の勝者が優勝でW杯の出場権を獲得する. 日本代表は勝利は当たり前で本戦に向けて如何によい勝ち方ができるかだ. 試合開始早々にPGで3点を先制し, 12分にトライを奪い波にのるかと思ううがなかなか波にのれず26分には香港にDGで3点を返される. その後は前半で3トライを奪う点差を広げる. 後半は20分ほど席を外していたが戻ってきたら香港にトライを奪われた瞬間だった. 後半は最初の得点のようだ. 後半残り10分程で息を吹き返し4連続トライで香港を突き放し勝利. 大差の勝利だったがミスが多く停滞する時間も多かったようで, W杯本戦に向けて課題が残った試合だった. 来年のW杯に向けて日本代表のさらなる飛躍を期待する.



2014年6月21日 秩父宮ラグビー場
リポビタンDチャレンジカップ2014
日本代表 VS イタリア代表(26-23)


春シーズンの最終戦.前回格上のサモア代表に勝利し,過去一度も勝ったこと無いイタリア代表にどれだけ善戦できるか.日本は開始早々のトライで先制.その後PGを1本ずつとり互角の試合.セット,特にスクラムが安定しているので安心して見ていられる.しかし,前半17分に故意にボールを叩いたことで認定トライ&シンビンと嫌な展開.不要なプレーは流れも変えるものだが日本はその後も崩れることなく1PGを加える.イタリアも2PG返し前半は13-13の同点でおり返す.後半に入ってもスクラムが安定しており大柄の欧州チームにがっぷり四つの試合.お互いにトライが取れずにPGで着実に加点していく.20分に日本がトライで突き放す.残り5分でイタリアにトライを許し追い上げられるがそのまま逃げっ切ってイタリア戦初勝利と最終戦をいい形で終了することができた.この試合は特にスクラムの安定が素晴らしかった.過去に欧米の大柄のチームとの対戦では互角に渡り合っても最終的にスクラムやセットで崩されるという体格差という日本代表の課題であった.この調子で来年のW杯での結果を期待したい.



2014年11月1日 秋葉台球技場
関東大学 リーグ戦2部
専修大学 VS 関東学院大学(34-13)


前半10分ころからの観戦. 専修が優位に試合を進めていおり専修がPGを先制. その後2トライを奪い15-0とリードを広げる. 関東は攻めてもミスが多いが, 30分過ぎにキックパスから1トライを返し前半を15-7と折り返す. キックパスは完全に狙っていたプレーのようだ. 後半に入って関東がペースをつかみ専修ゴールに迫るが攻めきれずトライを奪えない. しかし, 専修陣でのPGを決め15-10と点差を詰める. その後は専修のペースになりトライを奪うが, 関東も1PGを返しなんとか食い下がる. しかし関東の反撃もここまで, その後は専修が2トライを奪い勝負を決めた. これで専修は入替戦出場へ大きく前進. 関東は厳しい敗戦だがまだまだチャンスはあるので次戦に向けて,この試合の反省を生かしてい欲しい. 関東はミスが多かった. また, コンタクトがいまいち弱いように感じた.個々の選手のパワーアップが必要だろう. なお, 左フランカーの選手が目立っていたので, 彼の突破を周りが生かせると攻撃力がアップするだろう. 一方, 専修は入替戦を想定すると全体的にプレーの精度をあげる必要があるだろう.これは関東にも言えるが, パスをもらう時に基本的に止まってもらう, DFのアップが遅い. このあたりの修正が必要だろう.いずれにせよ両チームとも残りのリーグ戦に向けて頑張って欲しい.



2014年11月3日 上柚木公園陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
山梨学院大学 VS 日本大学(33-28)


開始早々, 山梨が先制トライ. その後も日大陣での攻防が続きPGも決め10-0とリードを広げる. 日大も20分頃にトライを返し10-7と迫る. 一進一退の攻防が続き山梨が2PG, 日大が1T1Gで前半は16-14と山梨がリードして折り返す. 日大はペナルティーが多くそれをことごとくPGを決められた. また, 攻めてもノックオン等のミスや簡単に相手にボールを奪われる等の詰めが甘い. 一方の山梨はつねに日大陣でゲームを進めており, うまくゲームコントロールができていた. 後半に制したのは山梨. その後は膠着状態が続くが山梨がDGを積極的狙い, PGも決め着実に得点を重ねていく. そして後半30分過ぎにトライを奪い勝負を決めた. 日大も終了間際に立て続けに2トライを奪うが反撃もそのまま山梨が激戦を制し逃げ切った. 山梨は一部ので勝利は史上初でないだろうか?キックをうまく活用し, 冷静にPGを決めるなど安定したゲームコントロールを行った. この勝利をきっかけに初の大学選手権を目指して欲しい. 一方, 日大は終了間際の猛攻のように爆発力がある. それをうまく生かしきれなかったのが残念. アタックが単発なので1回で抜こうとせず, 数フェーズ先を見通してプレーができるような修正が必要だろう. あとはペナルティが多すぎた. 能力は高いだけにこれからの修正に期待. リーグ戦は混戦模様なので両チームともまだまだ大学選手権への可能性は十分. この試合の反省を次戦以降に活かして欲しい.



2014年11月3日 上柚木公園陸上競技場
関東大学 リーグ戦1部
大東文化大学 VS 中央大学(24-33)


先制したのは大東大. このまま波に乗るかと思ったが, シンビンをとられその間に中大にトライを奪われる. その後も一進一退の攻防が続きお互いに1T1Gを加え前半は14-12と1G差で中大がリードする. 後半は中大が開始から立て続けに2トライを奪い大東大を突き放す. 大東大は連携がうまくいかず攻めてもミスが多いが, 後半15分に自陣から70m程を独走してトライを返す. しかしゴールは決まらない. ゴール差がじわじわ効きているのか, 焦りからかボールがつながらないプレーが目立つ. そして後半30分頃に中大にトライを決められて勝負あった. ロスタイムに1トライを奪い一矢報いるが時すでに遅し. 中大は前半戦に2敗を期して厳しいシーズンだったがこの勝利で大学選手権への道が開けてきた. 一方の大東大はこれまで唯一全勝だったがこの敗戦で全勝チームは0に. ただ, 優勝の可能性は十分にある. この試合を反省を活かして次戦以降, さらには大学選手権へ向けて活かしていって欲しい.



2014年11月8日 相模原ギオンスタジアム (相模原麻溝公園競技場)
関東大学 リーグ戦2部
専修大学 VS 拓殖大学(8-40)


関東学院を破って波に乗る専修と優勝候補筆頭の拓殖の全勝対決. 専修が4分にPGを決め先制する. その後は拓殖のペース立て続けに2トライを奪う. 30分にもトライを奪い拓殖が19-3でリードして前半を折り返す. 拓殖は接点で圧倒していた. 後半も拓殖ペース開始早々のトライを奪い, その後も2トライを奪う. このまま一方的になるかと思ったが, 拓殖はシンビンでみずからリズムを崩してしまう. その間に得点は奪えなかったが一人少ないことを感じさせない試合運び. 専修も後半30分過ぎによくやくトライを奪い一矢報いる. 試合は終始, 拓殖が圧倒していた. 特に接点. 専修が持ち込んだボールのターンオーバーが多く, DFも個々で上回っていた. セットも安定していた. ただ, 今回は終始圧倒していた為, 致命的にはならなかったがパスミス等の細かいミスは見受けられ1部との入替戦に向けては修正課題だろう. また, シンビンに現れている反則が多かったのも修正課題だ. 一方の専修はセットの安定と接点だろう. スクラムは仕方がないにせよラインアウトでマイボールをたびたび奪われるのは致命的. また, 接点に関しては個々のパワーはいかんともしがたいが, 持ち込んだボールは確保しなと....あとはスピード. アタックでボールをもらう際にスピードがないし, ディフェンスも前にでず待っている. 専修は1部との入替戦は出場できてもかなり厳しいと感じる. 出来るとことから少しでも多く修正していくしかないだろう. いずれにせよ限られた時間で次戦以降に向けて成長することに期待.



2014年11月8日 相模原ギオンスタジアム (相模原麻溝公園競技場)
トップイーストリーグ ディビジョン1
三菱重工相模原ダイナボアーズ VS 栗田工業ウォーターガッシュ(50-24)


全勝対決で優勝を占う大一番. トップリーグ昇格に向けては1位か2位では雲泥の差がある. 両チームとも1位でトップチャレンジに望みたいところ. 開始早々に栗田が先制. その後すぐに三菱が取り返す. 接戦が期待されたが, その後は三菱の一方的な展開. 面白いようにラインブレイクができ前半だけで計6トライを奪い38-7で前半を折り返し, ほぼ勝負を決めた. しかし後半は一転. 前半開始に栗田がに早々にトライを奪い, その後も栗田ペース. 三菱のDFに苦戦するが終始三菱陣でゲームを進め, さらに2トライを奪い2回のチャンスで同点に追いつける14点差まで追いすがる. だが, 後半20分過ぎに三菱にダメ押しのトライを決められて勝負あり. 三菱はさら1トライを奪い優勝へ向けて大きな勝利となった. 一方の栗田は前半に取られすぎた. ともにトップチャレンジに出場に向けてこの試合の課題を活かして次戦以降の活躍を期待する.



2014年11月15日 近鉄花園ラグビー場第1グランド
関西大学 Aリーグ
京都産業大学 VS 同志社大学(29-27)


「近鉄」の名を冠した花園ラグビー場の第一グラウンドで最後の関西大学リーグ. 本節から上位陣の直接対決となる大切な初戦. 開始3分に京産がPGで先制. その後膠着状態が続くが10分, 13分とに同志社が連続トライ. 2本目は相手ボールのスクラムを奪い返してのもの. 京産のお株を奪うプレーで同志社の第一列はしてやったり. ディフェンスの出足が良い同志社に対し京産は出足が遅く待って止めてみる. アタックでもボールをもらう瞬間のスピードが同志社が上回っており, このまま同志社が波にのるかと思ったがここから一進一退の攻防が続く. 京産はFW周辺のプレーに拘っており, 外に回していればトライという場面も多々. このあたりは良い意味でも悪い意味でも伝統か. しかし, 京産も反撃にでて27分, 33分と立て続けにトライを奪い逆転. 同志社も前半終了間際にPGを決め2点差に詰め後半につなぐ. 後半は先制点の欲しい同志社だが開始早々京産にトライを奪われる. 同志社も20分にトライを奪い返すが, さらに5分後に京産もトライを奪う. 一進一退だが京産が優勢に試合を続ける. 同志社は30分に反則の繰り返して痛恨のシンビンをとられ, 残り時間を14人で戦わなければならない苦しい状況に. 一人少ない状況だがロスタイム直前に同志社がトライを決め2点差. ロスタイム中にシンビンの選手も戻ってきて, PGでも逆転できる状況になり京産陣での攻防が続く. 同志社はなんとかPKでもいいので欲しいところだが, 無情にも同志社の販促で京産がPKをを得る. 既にロスタイムも過ぎていいるのでプレーを切れば京産の勝利のため, 京産はよろこびの表現で応援団席に向けてボールを蹴りだしノーサイド. 大接戦を制し京産が優勝に一歩近づいた. ただ, DFの出足の遅さ, ゲームプラン等大学選手権向けて課題は多いだろう. 関東の大学相手には今一度修正が必要だ. 一方の同志社は2本目のトライで相手ボールをターンオーバーして来を奪ったスクラムの強さとDFのスピードは良かったが, 前半途中で失速したのが残念. 課題は多い. 大接戦の好ゲームだったが大学選手権に向けては両チームとも課題は多いので今後の修正に期待する.



2014年11月15日 近鉄花園ラグビー場第1グランド
関西大学 Aリーグ
関西学院大学 VS 立命館大学(33-10)


昨季王者の立命は今季2勝1敗1分と苦しんでいる. 大学選手権に向けてもう負けられない戦いが続く. 開始からPGを積極的に狙い1本目は外すものの14分に決め先制し, 幸先の良いスタートを切る. しかし, その後は関学のペース. 17分, 27分, 37分と着実にトライを決め突き放してくる. 立命は攻め込んでもノットリリース等の反則やノックオン等のミスで自らリズムを崩している. 結局前半は21-3と大きく引き離されて折り返す. 立命は後半は先制点が早めに欲しいところだが, 開始30秒でキックチャージから関学にトライを許す. これで勝負あったか. その後はお互いに攻めきれずに膠着状態が続くが, 21分に関学がダメ押しのトライを決める. 攻める機会もあるのだが前半同様に反則やミスで相手にボールを渡す展開が続く. 関学のダメ押しトライも直前までゴール前に攻め込んでいた時のモールから球だしの際にインターセプトをされ独走を許したもの. 全体的にピリッとしない. 立命も終了間際になんとか初トライを奪うが反撃これまで. これでノーサイド. 最終的に33-10と差をつけられての敗戦となった. 関学はこれで全勝をキープして第一試合で全勝を守った京産と共に優勝争いに一歩抜け出した. 一方の立命は大学選手権に向けていよいよ厳しくなってきた. 5位の可能性はあるのだが, 勝ち点等で争いになりそうな近畿大とは直接対決では引き分けているので得失点差の争いになる可能性がある. その場合を考えても敗戦するにしても点差は少なくしておきたいところだが残念ながら23点もつけられた. 残りは全勝の京産と1敗の同志社. 厳しい戦いが続くがなんとかもう1勝はしておきたいところだ. ただ, 両チームとも大学選手権で関東の大学の試合をかんがえたら試合テンポが遅く, 関東のスピードについていけるかである. 全体的にこのままでは厳しいような気がする. だがこの試合力強かった関学にはしばらく続く「東高西低」のこの現状を打破するように奮起を期待したい. 残り2試合も良いゲームをして万全の体制で大学選手権に望み結果を残して欲しい.



2014年11月16日 鶴見緑地球技場
関西大学 Bリーグ
大阪産業大学 VS 龍谷大学(24-35)


Bリーグの4強対決. 入替戦に向けて共に負けられない試合. 特に, 龍谷は既に関西大に1敗しているのでしているで, 本日敗戦すると入替戦に大きく後退する. 開始から大産がペースを掴み龍谷陣内で試合を進める, だが何度もゴール前に攻めては反則やミスを犯し相手にボールを渡してしまうことの繰り返し. 大産が攻めあぐねるなか先制したのは龍谷. 13分に大産のBKラインを綺麗に抜けての独走トライ. 大産も19分にようやくトライを奪う. その後も大産ペースで進めるが相変わらず最終的にミスや反則でトライを取りきれず前半は7-7で折り返す. 龍谷は右WTBの指示の声がよく出ていた. 後半に入って流れを掴んだのは龍谷. 自陣ラインアウトからBKが抜け出し60mの独走トライ. その後, 8分, 14分, 17分と3連続トライを奪いほぼ勝負を決めた. このあたりでは大産はタックル高くディフェンスも崩壊気味. 龍谷の流れを止められない大産だが22分にインターセプトから50mを独走してようやくトライを奪う. これでなんとか流れを止め反撃に出たいところだが, やはり攻めあぐねて追加トライを奪ったのは33分. 終了間際にもトライを奪うが反撃が遅かった. 24-35でノーサイド. 龍谷は入替戦につなげる貴重な勝利を得た. 一方, 大産は痛い1敗だがまだまだ可能性はある. 両チームに言えるころだが反則が多い. また, ディフェンスの出足が共に遅い. あと, 大産はラインが抜かれすぎるのが課題. さらにアタックの際に内の意識が強すぎて外に余っているのに回さない場面も目立った. 残りの時間は少ないがなんとか立て直すことに期待. 龍谷もこの1敗を守り入替戦へ望みをつなげたいところだ.



2014年11月16日 鶴見緑地球技場
関西大学 Bリーグ
関西大学 VS 花園大学(71-10)


Bリーグの全勝対決. 4強対決では昨季Aリーグを経験した関西は既に龍谷大を破っており一歩リード. 花園もここまで負けなしで4強同士での初対戦. 接戦が期待されたが一方的な試合になった. 関西が4分に先制トライを奪うと, さらに7分, 14分と連続トライ突き放す. 3本目は花園が必要以上に焦る場面ではないのに自陣ゴール前からBKに展開し, 結局ターンオーバーをくらいトライを奪われる. その後, 花園は18分にPGを決めやっと初得点を奪うがこれが精一杯. 関西のタックルの良さに何もさせてもらえない. スクラムも関西が圧倒し, No8がスクラムからのパスアウトを行いマイボールをかろうじてキープ. 関西はさらに24分, 30分, 34分とトライを奪い前半でほぼ勝負を決めた. 後半に入り関西も若干攻めあぐねるが, 花園も不用意なプレーが目立つ. 7分に関西がトライを奪うと, 10分, 15分を着実に点差を広げていく. 花園も20分にようやく初トライを奪うが反撃もここまで. 直後の22分に関西CTB(?)がライン攻撃で華麗なるバックパスを披露しトライを奪い返す. その後, 花園の関西ゴール前での猛攻もあったがディフェンスを破れず, 逆に終了間際に関西がもう1トライを奪いノーサイド. 予想外の大差の試合であった. 花園はキックオフで2回のミスなど単純なミスや不用意なプレーが目立った. この出来では入替戦出場はかなり厳しいだろう. 花園はまずはミスや不用意なプレーを何とかしたいところだ. まだ上位陣の龍谷大, 大産大との試合が残っているので入替戦に望みはつなつなげるためにはここので勝利が必須か. 時間は短いがこの試合の反省を十分にい活かして次につなげたい. 一方の関西はさすが昨季Aリーグで戦っただけはある. ディフェンスやスクラムで相手を圧倒し, モールもうま, きれいに縦長につくっていた. この調子で全勝優勝で万全の体制でAリーグとの入替戦に臨みたいところだ.



2014年11月23日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第51回 全国大学選手権大会 ファーストステージ
朝日大学 VS 東北学院大学(89-5)


選手権にファーストステージという形で地方大学に門戸が開かれて3年目. 1年目はこれまで単独枠を持っていた九州代表が圧倒し, 2年目は東海北陸中国四国代表がセカンドステージに進んでいる. 3地区の代表によるリーグ戦だが東北北海道代表は残念ながらまだ1勝も挙げていない. 勝利どころかスコア的にも大敗が続いている. 今季もすでに第1戦を福岡工大に14-66の敗戦をしており, なんとか一矢報いたいところ. 一方の朝日大は昨季セカンドステージでの関東, 関西のチームとの試合経験は計り知れない. 試合は開始から朝日が個々のパワーで圧倒. 東北はタックルの際に頭が下がっている場面が多く朝日を止められない. 東北陣での試合が続くがPKを連発し, 開始3分で認定トライを奪われてしまう. その後6分, 11分とトライを奪われる. 東北はマイボールスクラムを朝日にそのままめくられてターンオーバーされるなど終始圧倒されなすすべなし. しかし15分頃からは東北のペースになり20分頃には朝日ゴール前で攻め入りトライの大チャンス. だが朝日にターンオーバーを食らい, 100m近くをつながれトライを奪われる. その後は朝日の一方的な展開でさらに5トライを奪い前半を49-0と朝日が圧倒して折り返す. 後半に入っても朝日の一方的な展開は続く. 2分, 4分, 8分と立て続けにトライを奪う. 11分頃から東北のペースで踏ん張るがトライには至らず, 逆に19分に朝日にトライを許す. 東北はこのままノートライかと思われたが25分にようやくトライを奪う. しかし反撃もここまで. 朝日はその後2トライを奪い89-5の圧勝でファーストステージの初戦を制す. 朝日はNo8の留学生の突破力が抜群で東北はなすすべがなかった. 圧勝だったため大事には至らなかったが細かいミスが多いのと回せばトライの場面で縦に入るなど次戦以降に向けて修正点はあるだろう. 一方の東北はタックルに入る姿勢, パスミスの多さ, スクラム・ラインアウトのセットの安定など根本的に修正しなければいけないことが多い. 特にスクラムは壊滅的でなすすべがなたった. 3年連続で全敗で終えてしまった. ただ, 選手権に出場する大学はどこも100人近い部員がおり, 東海リーグや九州リーグでは接戦があり切磋琢磨できる環境がある. 東北リーグでは東北学院の独断上でシーズンで接戦を経験することができない. また部員数も30名程度で正直よく頑張ったと思う. ただ, それは言い訳にはならない. 昔は選手権の道が名なかったがその時代も全国との差はそれほどなかったはずだ. ファーストステージが開始されてから部員数も増えてきたようだし, このファーストステージの経験を活かしなんとかまずは1勝を目指してあきらめずチャンレンジし続けて欲しい.



2014年11月29日 相模原ギオンスタジアム (相模原麻溝公園競技場)
関東大学 リーグ戦1部
山梨学院大学 VS 立正大学(25-10)


既に入替戦へ回ることが決まっている立正と今季1部での部史上初勝利をあげた山梨との1戦. 立正は勝利することで7位になり少しでも有利に入替戦に回りたい. 山梨も敗戦すると最下位で入替戦出場になるが, 勝利すると他校の結果にもよるが入替戦回避の可能性は高い. 共に負けられない試合. 試合は開始1分で立正が先制トライ. しかし, 山梨はその直後のキックオフからの立正のタッチキックをチャージしてのノーホイッスルトライ. ゴールも決めてすぐさま逆転と開始早々ゲームが動く. その後は山梨陣での試合が続く. 山梨は自陣からでも積極的にパスを回すが, 雨の影響かパスが通らない. また, 立正にパントを警戒され度々チャージに会う. 立正は敵陣でゲームを進めるがなかなかトライまでに至らなかったが, 15分から20分こまでゴール前に迫るがPKで自らのチャンスを潰してしまう. 山梨はピンチを脱出し, 逆に35分に追加トライをあげる. 前半はそのまま12-5と山梨リードで終了する. 後半に入ると一転山梨ペースで進む. 立正も10分ごろにゴール前まで迫るが得点に結びつかず. 逆に15分に山梨にトライを決められてしまう. 山梨はスクラムを圧倒しておりセットを優位に進めるなど, 25分にPGを決めて突き放す. 30分過ぎにまた立正は山梨ゴール前まで迫り猛攻を仕掛けるが, 山梨のDFの出足に得点につなげらない. 前へでるアタックのスピードも今一. 立正の猛攻をしのぎ山梨は39分にとどめのPGを決める. 立正もロスタイムの43分にようやく一矢報いるが反撃もここまで. 25-10で山梨は部史上初の2勝を挙げリーグ戦を終了. 一方の立正は最下位で2部1位の拓殖大との入替戦に回ることに. 立正はスクラム安定とアタック力が課題か. 特に何度もゴール前まで迫っておりチャンスは度々あったので取りきる力が欲しいところ. 泣いても笑っても最後の入替戦のみ. 時間は限られているがしっかりと修正しシーズンを締めくくるベストゲームを期待したい. 一方の山梨は2勝をあげ入替戦を回避し, 部史上最高位の成績を収めた. 来季は選手権への出場を目標に, ここ数年対抗戦に後塵を排しているリーグ戦の起爆剤になることを期待したい.



2014年11月29日 相模原ギオンスタジアム (相模原麻溝公園競技場)
関東大学 リーグ戦1部
法政大学 VS 日本大学(23-17)


ここまで2勝と波に乗れない日大. 第一試合で山梨が勝利をあげたため敗戦すると入替戦に回るが, 勝利すれば選手権出場の可能性も残す大事な一戦. 一方の法大は苦しみながらも2敗と選手権への出場が確定している. 試合は法政ペースで進む. 前半3分にPGを決め先制. 14分にはトライを決め突き放す. 法大は伝統の早い展開で日大を翻弄するがその後はなかなか得点には結びつかない. 攻めてもミスやPKでチャンスを潰してしまう. 日大も22分にようやくトライを奪うが, 直後の25分に法大にまたしてもトライを許す. 前半は法大ペースだったがチャンスを生かしきれず13-7とあまり点差は開かなかった. 後半に入り法大が5分にトライを奪いこのまま波に乗るかと思われたが, その後は日大ペースに. 9分に日大はトライを奪うと, 19分にPGを決め20-17と3点差まで詰め寄る. 法大もチャンスをつくり攻めるのだが, 前半と同じで攻めてはミスを繰り返し得点にならない. 特にゴールまで迫りながらマイボールラインアウトを2本もターンオーバーされたのはもったいない. 26分には法大WTBがうまく抜けトライかと思われたが日大BKのバッキングでゴール直前でタッチへ押し出すナイスタックルが炸裂. なんとか反撃したい日大がだがロスタイムの43分にゴール前で痛恨のPKを犯し万事休す. 法大が冷静にPGを決め勝負を決めた. 法大は攻撃がちぐはぐで攻めてはミスという展開が多すぎた. またラインアウトも安定せず選手権に向けて不安を残す試合であった. 時間は短いがしっかりを修正をしなければ厳しい戦いになるだろう. 一方の日大は健闘むなしく入替戦への出場が決まってしまった. ただ, 今季2勝を挙げており, この試合でも法大に迫る力を見せ実力的には入替戦で負ける要素は少ない. 入替戦では油断せずに来季につながるベストゲームを期待したい.



2014年12月14日 秩父宮ラグビー場
第51回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールC 第1戦
筑波大学 VS 大東文化大学(44-22)


シーズン前は前評判が高った両チームだったが筑波は開幕戦で明治に敗れそのまま4連敗. 大東は唯一開幕4連勝と幸先のよいスタートだったがその後は3連敗と共に消化不良の結果に. 大学選手権ではぜひこの借りを返したいところ. 試合開始から筑波ペースで試合が進み先制点の欲しい筑波が5分にPGをはずすが, 7分にPGを決め先制. その後も筑波が攻めるがなかなか得点に結び付けられない. 大東は中盤にきて反撃. SHの速攻から21分, 25分とあっという間に2トライを奪い攻めあぐねていた筑波を尻目に数少ないチャンスを確実に活かした. 筑波も31分にようやく初トライを奪い同点に. 前半終了間際にも筑波はまたトライを奪い, 17-10と逆転して後半へ. 後半は開始から筑波の猛攻. 開始3分でトライを奪うと, 11分, 13分と連続にトライを奪い, 18分にはPGも決め突き放し勝負を決めた. しかし, 大東もこれで気持ちが切れずにここから猛攻を仕掛け26分, 33分と連続トライを奪う. ただ反撃が遅く39分に筑波にとどめのトライを決められノーサイド. 大東はファイナルステージ進出はこれでかなり厳しくなった. しかし4トライととってボーナスポイントを取れたので最後まであきらめず残り2戦を戦い抜いて欲しい. 一方の筑波はファイナルステージへ大きな1勝を得た. 所属リーグのアドバンテージポイントはないが着実に勝利を重ねればファイナルステージ進出の可能性は十分. 両チームとも第2戦, 第3戦と力を出し切った好ゲームを期待したい.



2014年12月14日 秩父宮ラグビー場
第51回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールB 第1戦
慶応義塾大学 VS 中央大学(34-14)


早慶戦を引き分けに持ち込んだが帝京, 明治には完敗で4位の慶応. 昨季は2位まで飛躍したが今季は前半戦を2勝2敗と苦しい立ち上がりだったが, 大東に勝利したことでなんとか5位に滑り込んだ中央. 両チームともセカンドステージで巻き返しを図りたい1戦. 開始から慶応が優位に進める. 開始4分に慶応が先制トライ. その後は拮抗した展開でお互い得点には至らない. 均衡を破ったのは中央. 24分にトライを奪い同点に. 慶応も攻めるがなかなか得点につながらない. 中央はさらに35分に追加トライを奪い逆転. 慶応も負けてはおらず終了間際の40分にトライを奪い同点で前半を折り返す. 後半に入り暫くは拮抗した展開だったが, 12分に慶応がトライを奪ってからは慶応ペースに. 中央のDFが徐々に甘くなってきて, 慶応は19分に追加トライ, 23分にはDGと着実に得点を重ねていく. 35分にも追加のトライを奪い勝負を決めた. 中央はボーナスポイントも取れなかったので現実的にファイナルステージ進出は厳しくなった. 途中からスタミナ切れかDFが甘くなってきがたの残念. リーグ戦で結果は出なかったが力はある. 厳しい戦いだが諦めずに第2戦, 第3戦に臨んで欲しい. 一方の慶応は第2戦の京都産業に着実に勝利し, 最終戦のリーグ戦1位の流通経済に望みたいところ. 好ゲームを期待したい.



2014年12月27日 秩父宮ラグビー場
第51回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールD 第3戦
早稲田大学 VS 東海大学(10-14)


ファイナルステージ進出をかけた一戦. 拮抗した試合だったが東海が一枚上手だった. 前半はお互いに1本ずつトライを奪ったがゴール差で2点差の東海リードで折り返す. 後半に入っても拮抗した展開だが, 20分に早稲田はトライを奪い逆転する. しかし, 修了間際に東海に再逆転のトライを奪われ力尽きた. 早稲田はPGやトライ後のGをすべてはずしたのが痛かった. 特に, 前半で焦る必要がない点差・時間帯で比較的PGが狙いやすエリアで得たPK. 狙わずトライを取りにいき結果的にターンオーバーされトライには至らなかったプレーがこの試合の選択ミスを象徴していると感じた. また攻めても最終的にミスで自滅の場面が多かった. 一方の東海も我慢の試合だったがDFが素晴らしく点差以上に力が上まわてっていたように感じた. ファイナルステージでは力を出し切って素晴らしい試合を期待したい.



2014年12月27日 秩父宮ラグビー場
第51回 全国大学選手権大会 セカンドステージ プールA 第3戦
帝京大学 VS 法政大学(98-15)


すでに帝京のファイナルステージ進出が決まっており, 法政がどこまで善戦できるかが注目であったが帝京の圧勝であった. 法政は3桁失点を免れのるのがのやっとだった. さすが5連覇中の王者帝京であった. 帝京はセカンドステージは圧勝続きだったが, ファイナルステージに向けて万全の体制で臨んでほしい. 一方の法政はここ数年は厳しいシーズンが続くが復活を目指し来季に向けて頑張ってほしい.



2015年2月28日 秩父宮ラグビー場
第51回 日本選手権大会 決戦
ヤマハ発動機ジュビロ VS サントリーサンゴリアス(15-3)


ヤマハが初のタイトルを獲得. ヤマハは試合開始から試合を支配. 前半7分にトライを決め, 13分にはPGも決め早くも10-0とリード. サントリーも20分にPGで3点を返すが, 26分にヤマハがまたもトライ. 反撃に出たいサントリーだが32分に反則の繰り返しでSHがシンビン. 攻守の要だけに痛い離脱. しかし, なんとか前半を15-3の12点差のままで折り返す. 前半のサントリーはとにかく反則が多くシンビンがその象徴. 点差以上に力の差を感じた. 後半に入っても展開はかわらずヤマハが試合を支配し, サントリーは反則が多い. 結局後半はお互いに無得点だったがヤマハが終始試合を支配し前半同様に点差以上の力の差を感じた. しかし, サントリーはシーズン5位からよくここまで持ってきたと言えるか. ヤマハは初のタイトル. ここ10年近く, パナソニック, 東芝, サントリーで占めていたタイトルを奪い新しい風を吹き込んだ. ヤマハの来季以降の飛躍に期待.