2008年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
9月6日 18:00 ジャパンラグビートップリーグ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 3 -34 東芝ブレイブルーパス 瑞穂ラグビー場
10月18日 12:00 ジャパンラグビートップリーグ クボタスピアーズ 34-17 コカ・コーラウエスト
レッドスパークス
秩父宮ラグビー場
14:00 東芝ブレイブルーパス 26- 9 NECグリーンロケッツ
10月19日 12:00 関東大学 対抗戦A 早稲田大学 64- 0 筑波大学 秩父宮ラグビー場
14:00 帝京大学 5 - 5 慶応義塾大学
11月8日 12:15 トップウェストリーグA NTTドコモレッドハリケーンズ 52- 5 中部電力 瑞穂ラグビー場
14:00 ホンダヒート 51-23 豊田自動織機
11月15日 13:00 第88回全国高校大会
愛知県大会 決勝
西陵高等学校 33-10 名古屋高等学校 瑞穂ラグビー場
11月16日 15:00 リポビタンDチャレンジ2008 日本代表 29-19 アメリカ代表 瑞穂ラグビー場
11月22日 19:00 リポビタンDチャレンジ2008 日本代表 32-17 アメリカ代表 秩父宮ラグビー場
11月23日 14:00 関東大学 対抗戦A 早稲田大学 34-17 慶應義塾大学 秩父宮ラグビー場
11月29日 12:15 トップウェストリーグA 大阪府警察 7 -75 豊田自動織機 瑞穂ラグビー場
14:00 中部電力 12-54 ワールドファイティングブル
12月6日 13:00 ジャパンラグビートップリーグ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 16- 8 ヤマハ発動機ジュビロ 瑞穂ラグビー場
12月14日 12:00 ジャパンラグビートップリーグ 日本IBMビッグブルー 10-14 クボタスピアーズ 秩父宮ラグビー場
14:00 サントリーサンゴリアス 34-20 近鉄ライナーズ
12月20日 12:00 第45回 全国大学選手権大会 1回戦 同志社大学 31- 8 流通経済大学 花園ラグビー場
14:00 日本体育大学 17-45 関西学院大学
12月27日 12:00 トップイーストリーグ11 セコムラガッツ 15-19 NTTコミュニケーションズ
シャイニングアークス
秩父宮ラグビー場
14:00 リコーブラックラムズ 49-41 三菱重工相模原
ダイナボアーズ
12月28日 12:00 第45回 全国大学選手権大会 2回戦 同志社大学 31-78 東海大学 秩父宮ラグビー場
14:00 帝京大学 55- 7 摂南大学
1月4日 12:30 第59回 全国地区対抗大学大会 準決勝 環太平洋大学 12-92 新潟大学 瑞穂ラグビー場
14:00 名城大学 36- 5 東京学芸大学
1月18日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 6 -38 サントリーサンゴリアス 瑞穂ラグビー場
2月7日 12:00 第46回 日本選手権大会 1回戦 帝京大学 25-25 リコーブラックラムズ 秩父宮ラグビー場
14:00 早稲田大学 55-13 タマリバクラブ
2月8日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ
プレーオフ ファイナル
東芝ブレイブルーパス 17- 6 三洋電機ワイルドナイツ 秩父宮ラグビー場



2008年9月6日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ VS 東芝ブレイブルーパス(3-34)


昨年3位と4位の対戦.激戦が予想されたが意外にも大差になってしまった.昨年,失速してしまった東芝だが見違えるほど良くなっていた.テンポが良いし,ポイントの球出しも少人数できっちり対応している.一方トヨタは首を傾げたくなるぐらい出来が悪かった.ボールをもらう瞬間は止まっているし球出しに時間も人数もかかっている.シーズンインでこの出来はちょっと不安.シーズンは長いし日本選手権の枠が広がったので終盤への修正は可能だと思うが頂点を極めるには厳しいか?一方東芝は一昨年とは違うとは思うが,強い東芝が戻って来たという感じ.これからがとても楽しみな出来であった.



2008年10月18日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
クボタスピアーズ VS コカ・コーラウエストレッドスパークス (34-17)


競った試合でなかなか面白い展開.クボタがやや力が上回っていたがコーラWJもDFで粘る.最終的にはクボタのダブルスコア.終了間際にコーラWJはあと1トライとれば「7点差以内の敗戦」「4トライ奪取」のボーナスポイントが2入ったのだが逆にクボタにトライを奪われ点差を広げられてしまった.トップリーグの場合は長いシーズを見越してポイントも考慮して試合を進める必要がある.この1ポイント1ポイントの積み重ねが最終的な順位に大きな影響を与えるかもしれない.クボタにしてはしてやったりで,コーラWJに悔やまれる最後のトライだろう.



2008年10月18日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
東芝ブレイブルーパス VS NECグリーンロケッツ (26-9)


東芝が思ったほど元気がなかった.開幕戦でみた全盛期を彷彿させる爆破力は影を潜めていた感じがした.しかし,きちり4トライのボーナスポイントを奪取しての勝利はさすが.一方,NECは前半を6-0でリードして折り返したが結局トライを奪えず敗戦.今後は攻撃力が課題か.



2008年10月19日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 筑波大学 (64-0)


早大の圧勝だった.前半の途中までの筑波大のDFがよく機能していたが,それ以降は早大のペースに.今年も対抗戦は早大が一歩にぬきんでている感があった.筑波大も前半のDFが後半まで維持できればこれからのびてくるだろう.



2008年10月19日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
帝京大学 VS 慶応義塾大学 (5-5)


互角の戦い.前半はほぼ帝京大陣内で試合を進めていた慶大だがなかなトライに結びつかない. 後半になり帝京大も徐々に慶大陣で試合を進められる.結果はともに1本ずつトライをとっての 引き分けだった.共にPG,GKをまったく決められなかったのが痛い.特に慶大は数回あったチャンス をことごとく外したのが今後の課題か.いずれにせよ,共に早大の壁を破るにはもう一脱皮が必要ではないか.



2008年11月8日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
トップウェストリーグA
NTTドコモレッドハリケーンズ VS 中部電力 (52-5)


実力差がありすぎた.中電も頑張っているのだがいかんせん個々の能力の差は依然としていた.しかし,やはり地域リーグなのかミスが目立った.特に中位と下位の争いだけに正直ミスだけが目だった試合だった.正直トップウエストは上位,中位,下位との実力差が有りすぎに感じるので今後のラグビーの発展のためにも同レベルでの試合の増加を望む.



2008年11月8日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
トップウェストリーグA
ホンダヒート VS 豊田自動織機 (51-23)


トップウエストAの優勝争い.ただ今シーズンからトップウエストAはリーグ戦が3位以内ならプレーオフに何のメリットも無い.考慮した上でのプレーオフなのだろうが,個人的にはプレーオフの発想そのものに疑問を感じるのだが....個人的感情はさておきて本日の試合.試合は前半はホンダペースだが内容ほど点差は開かなかった.後半の前半は豊田ペース.五分五分の試合展開だったのがホンダの後半20分のトライで流れが一変ホンダペースに.流れが向くとはこういうことか?というぐらホンダペースで最終的にはダブルスコア以上の点差で勝利.しかし,このままではトップリーグで成績を残すのは厳しいだろう.プレーオフが残っているのでなんともいえないが今後はトップリーグ昇格も踏まえたチームつくりが必要となってくるであろう.



2008年11月15日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第88回全国高等学校ラグビーフットボール大会 愛知県大会 決勝
西陵高等学校 VS 名古屋高等学校 (33-10)


名古屋は前半は開始早々は不安定な感じで開始早々に西陵がトライ.さすが大舞台に馴れているのか.直後に名古屋がPGを返してからは一進一退の攻防が続くが名古屋がやや押している感じ.しかし,名古屋は終始セットが安定しない.逆に西陵はセットが安定してるため失点を許さない.前半はその後チャンスが少なかった西陵が終了間際にトライ.これは大きい.後半に入り先生したのは西陵.正直ここで勝負があったか.相変わらず一進一退の攻防が続くが名古屋は得点に結びつけられないが,西陵は得点に結びつける.最終的には点差があいてしまった.やはりセットの安定感の違いが如実にでた感じか.さすが王者西陵.しかし,セット以外では今一な感じだったので全国に向けてそのあたりが課題になってくるか.



2008年11月16日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
リポビタンDチャレンジ2008
日本代表 VS アメリカ代表 (29-19)


この試合予想に反してといっては失礼だがJAPANのFWが優位に試合を運んだ.ファーストスクラムでアメリカを押し込んだの驚いた.前半は共に決め手がなく一身一体の攻防.アメリカのDFは良くFWの集散がいい.JAPANは展開がワンテンポ遅い感じ.前半終了間際に逆転トライを奪われて嫌な感じで前半を終える.しかし,後半に入ってJAPANの動きは良かった.開始5分にBK展開できれいにトライ.その後も終始アメリカ陣で試合を運び,要所要所でPGを決めていき点差を話していく.JAPANが外国相手に勝つためには「これ」という試合運びではないだろうか?DFもよく「仰向けタックル」を連発.しかしシンビンを出してしまい1トライを献上したがPGを積み重ねたのが効いていて安心して見ていられる.その後もPGを決め勝負を決めた.久々にJAPANのいい試合をみた感じ.今回のポイントはセットの安定とPGを積極的に狙ったことではないだろうか.最近PGが軽視されがちに感じるがPGの重要性を改めて感じさせされた試合だった.セットに関しては出来すぎの感はあるがどうだろうか?次週の試合はアメリカも1週間で修正してくるから今日のようには行かないだろう.来週も本日ぐらいセットが安定できれば今後JAPANにつながると感じた.しかし,その反面FWの走力不足が気になった所だが.来週も勝利できてこそ本物だと思うので是非是非来週は勝ちにこだわって欲しい.



2008年11月22日 秩父宮ラグビー場
リポビタンDチャレンジ2008
日本代表 VS アメリカ代表 (32-17)


先週に引き続きこの試合も終始セットプレーが安定していた.また,PGも積極的に狙っていった成果もあり,本日も快勝.相手のラフプレーがなぜが日本側に反則をとられるという不運もあったが,激しいDFでそのうっぷんをプレーで返した.一方のアメリカは思ったほどのパワーもなく,また個々のプレーのレベルも高くなかった.日本は2戦とも快勝は収穫だが,そもそもアメリカは世界ランクが日本より下.今後は常時アメリカに負けない力を維持していって欲しい.最後にこの2試合で気になったのがシンビンが多かったこと.レフリーもちょっと癖があるのかもしれないがこれは今後気を付けなければいけない課題であろう.


[おまけ] 7人制女子日本代表エキシビジョンマッチ (赤チーム 12-12 白チーム)


2008年11月23日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 慶応義塾大学 (34-17)


開始早々に慶大はPGを決め先制するが,直後に早大にトライをとられる.その後しばらくは早大のペースで試合が進むが1PGに抑える.その後は逆にトライを奪い,終了間際には1PGも奪いリードして前半を折り返す.後半は開始早々に早大がトライを奪うが,慶大もPGを返し食い下がる.その後両チーム共に1PGを決め同点になり大接戦になるが,20分に早大が突き放すトライ.この時間にトライは大きい.その後,慶大も粘るが残り10分で2トライを奪われ万事休す.最終的にはダブルスコアになってしまったが点差程の実力差は無かったように感じる.早大は例年程の力強さは無いが優勝候補であるのは間違いない.慶大にもチャンスは充分にあると思うので両チームとも選手権に万全の体制で望んで欲しい.



2008年11月29日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
トップウェストリーグA
大阪府警察 VS 豊田自動織機 (7-75)


前半は府警も頑張った.正直自力は織機にかなわない感はあったが府警は早いDFで織機が思うように攻撃でない.タックルが高かったり反則気味であるがよく粘っている.しかし,自力に勝る織機がじわじわと点差を広げていく.府警の粘りも後半20分ほどまでそれ以降は織機の一方的な展開で力尽きる.昨今のラグビー界は企業が金銭面でも全面的にバックアップがないと厳しいかという感じ.公務員である大阪府警は部員と監督・コーチだけの努力だけではなかなか厳しいか.しかし,昨今の事情を考えると公務員という立場でこのレベルを保っているのことには拍手を送りたい.個人的には私が高校時代に全国社会人大会で4強に残ったイメージが強く府警ラグビー部強しという感覚が抜けない.厳しい状況ではあるが,昨今のふんだんにお金を使って強化するラグビー事情に一石を投じる意味も含めて府警には是非是非今後も上を目指して貪欲に勝利を目指して欲しい.特に府知事も花園経験者のことだし.一方,織機もトップリーグを目指すには今一の出来.これから順位決定リーグとトップチャレンジに向けて仕上げていって欲しい.



2008年11月29日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
トップウェストリーグA
中部電力 VS ワールドファイティングブル (12-54)


中部電力の健闘が光った試合だった.試合開始早々ワールドが先制したときは100点ゲームになるかな?と思ったがその後は終始中電ペース.ワールドはノックオンなどの単純なミスがあまりに多すぎる.自分でペースを崩している感じ.今シーズンはホンダ,織機と既に2敗をしており,織機には30点ちかい大差をつけられて敗北したのが納得できる出来.一方,中電はハイパンしか攻めのオプションが無かったがDFが良く,完全に自分達のペース.しかし,前半終了間際にレッドカード出してトライを奪われ嫌な展開.これでワールドが本領発揮かと思ったが,後半も開始から中電ペース.1トライを奪いもしや?と思ったが,この直後からワールドの反撃.しばしは耐えたが後半20分ころのトライから一方的な展開.最終的には自力に勝るワールドの大勝.中電はハイパン以外のアタックのバリエーションを増やせば来季は上位に食い込めるのでは?一方,ワールドは既に2敗してるのが納得できる感じ.順位決定リーグに向けては劇的に変わなけれければトップチャレンジ進出は厳しい.来季から会社側のサポートが大幅にカットされるだけに今季になんとしてもトップリーグに昇格したいところだが.



2008年12月6日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ VS ヤマハ発動機ジュビロ (16-8)


前半はトヨタが攻めるが決め手がない.やはりボールをもらうときのスピードが無いのでゲインできない.一方,守る展開の多いヤマハだがこちらのほうが動きがよい.テンポも良いし,ボールもらう瞬間のスピードがある.しかし,ヤマハも今一決め手がない.しかも前半終了間際に反則の繰り返しでシンビンを出してしまったのが痛い.後半はそのシンビンで人数的に優位の間にトヨタが先制トライ.その後ヤマハも1トライを返し一進一退の攻防.そして後半25分にトヨタがトライを奪い勝負あった.正直試合運びはヤマハのほうが良かったが個々に能力の高い選手を抱えたトヨタが要所要所で力を発揮した.ヤマハは試合展開は良かったが,今一決め手がなかったのがこの後の課題か.トヨタも勝ったが課題は多い.このままでは上位に食い込むのは厳しいか?両チームともこれから課題を克服して巻き返しを図って欲しい.



2008年12月14日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
日本IBMビッグブルー VS クボタスピアーズ (10-14)


雨の影響か両チームともノックオンやパスミスなどの単純ミスが多い.その上,ELVの影響かキックの蹴り合いで退屈な展開.試合展開は五分五分だったがその接戦をクボタが制した.正直雨と寒さで観戦に集中できず内容はあまり覚えていない....



2008年12月14日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
サントリーサンゴリアス VS 近鉄ライナーズ (34-20)


サントリーが圧倒するかと思ったが近鉄が強く前半は五分五分の展開.正直,近鉄が良かった.しかし前半終了間際に近鉄のWTBの危険なプレーで一発レッドカード.DFに行った際に膝で頭に激突したようなのだが,遠目では故意ではなく勢い余ってという感じだった.一発レッドカードは厳しいかとも思ったが,頭はやはり危険なのでしょうがないか.しかし,このプレーで一気に流れが変わった.後半に入ったらサントリーが一気に爆発.4連続トライを奪って勝負を決めた.近鉄も終盤に2トライを奪ったことが今後につながるか.昨年の日本選手権でも思ったが近鉄のSO重光は結構良い.今回はベンチスタートだったが彼は先発させた方がいいのでは?いづれにせよ,今後の活躍に期待したい.



2008年12月20日 近鉄花園ラグビー場第1グランド
第45回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会 1回戦
同志社大学 VS 流通経済大学 (31-8)


前半は両チームともミスが目立った.流経大は個々のパワーが強く,あたりで上回っていた.同大はアタックでもDFの強いあたりに全く前に出れない.しかし流経大もミスが多く今一波に乗れない.この流れでは後半は流経大が一気に流れを持っていくかと思ったが全く違った.後半の開始早々に流経大がシンビンを出した影響もあったが同大は前半の悪い動きとはうってかわって動きが一気によくなった.速いテンポで一気に流れをつかみ2トライを奪う.流経大もその後1トライを返すが完全に流れは同大.反撃をこれだけに押さえ,後半30分ころのトライがとどめだった.後半の終盤は流経大はあせりからかプレーが個々になり完全に悪循環.最終的には大差になってしまった.流経大は個々のパワーがあったが最終的に走力の差か後半は一気に失速.同大は後半は良かったが前半はいいところがなくエンジンのかかりが遅すぎたのと,BKの線が細いのが気になった.正直,点差ほどの力の差は感じなかったので2回戦は相当厳しい戦いになるのではないだろうか?1週間と短い期間での修正は厳しいだろうがこの反省を活かして次につなげて欲しい.



2008年12月20日 近鉄花園ラグビー場第1グランド
第45回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会 1回戦
日本体育大学 VS 関西学院大学 (17-45)


思った以上に関学は強かった.試合開始から20分ほどは面白いように関学がグラウンドを縦横無尽に暴れまわり3トライを連取する.日体大は全く付いていけない.ブレイクダウンでも関学が圧倒.このままいけば関学は何点取るんだ?という勢いしかし,ここから日体大も踏ん張った.残りの20分はどうしたんだ?というくらい関学は一気に失速.日体大も徐々にペースを取り戻し拮抗した展開.しかし日体大はなかなか得点に結びつけられない.このまま前半は終わりかと思ったが終了間際にWTBのいい走りでトライして後半につながる形で前半を終了.後半も日体大が先取すれば面白い展開になったが先制したのは関学.しかし直後に日体大もトライを返す.今度は逆WTBがいい走り.日体大の両WTBはいい.さらに日体大はPGを決め点差的にも完全に射程圏内で見ていて面白い展開.日体大はFWの周辺からSHが持ち出し展開しスピードよくWTBにボールをまわす展開が効果的だ.前半の20分は見ていられなかったが,それ以降は今季対抗戦A3位が大納得の出来.しかし,関西制覇をした関学はそれを上回っていた.後半20分にトライを奪ってこれがとどめだった.これで一気に崩れて大差になるかと思ったが日体大も踏ん張った.もう1トライを奪われるも今季の飛躍を物語るように最後まであきらめないプレーはとても好感をもてた.来季も是非飛躍を期待したい.一方の勝った関学だが正直強かった.攻守ともにバランスの取れた良いチームだ.特に特にブレイクダウンでのFWの激しさには脱帽だった.ただ,正直2回戦の法大はちょっと厳しいと思うが,期待がもてる出来だったと思う.勝てる可能性は十分にあると思う.関西の覇者として是非国立を目指して欲しい.最後に,結果的に点差は開いたが見ごたえのある素晴らしい試合だった.関学,日体大の両チームに拍手を送りたい.良い試合を見せてもらった.



2009年1月4日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第59回 全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会 準決勝
環太平洋大学 VS 新潟大学 (12-92)


新潟大の圧勝だった.試合開始から立て続けに3トライを奪う.新潟大はFWの接点で圧倒し,BKにまわしても面白いようにゲインができる.相手が持ち込んだラックをまさにブルドーザーのように押し返しそのままターンオーバーしたプレーは圧巻だった.一方の環太平洋大はタックルが甘く,FWの集散が遅い.ラインDFもほぼノータッチで抜かれる場面が数度見受けられた.正直,1回戦を勝ち上がって来たチームには感じられなかった.しかし,前半20分からやっと動きがよくなってきて攻め続けて1トライを返す.ただ,反撃もこれまで前半の終了間際とロスタイムにまた立て続けに2トライを奪われ前半を33-5と大差で新潟大がリードして折り返す.後半は新潟大の一方的な展開.全ての局面で上回って,ノーホイッスルトライも連発.環太平洋大は終了間際に辛うじて1トライを返すのみだった.新潟大は控え選手やベンチもよく声がでており,まさにチーム一丸となって戦っており本当に良いチームだと思う.個々の選手の体を見てもよく鍛えられているのが分かる.決勝でも健闘を期待したい.一方の環太平洋大は個々でも組織プレーでもまだまだと感じた.どのプレーというより全てのプレーが今一で,必死さというかひたむきさも感じられなかったし,プレーが淡白な感じだった.ただ,7番の選手が交代後も外から足を引きずりながら一生懸命試合中の選手に声をかけ続けていたのが印象的だった.創部2年目で1,2年生だけのチームだと言うことも差し引いてあげなければいけないと思う.まだまだこれからのチームだと思うのでこの経験を糧に数年後には飛躍していることを期待したい.



2009年1月4日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第59回 全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会 準決勝
名城大学 VS 東京学芸大学 (36-5)


名城大が有利と見られるこの試合だが先制したのは学芸大.開始早々に左隅にトライを決め,その後もしばらくは学芸大が名城大陣内で試合を進める.学芸大はさすがに地区対抗の雄”武蔵工大”を破って出場しただけあって名城大相手に互角にわたりあう.自力で上回る名城も徐々に力を発揮して前半20分ごろにようやく同点のトライ.これからは名城大が一気に流れを持っていくかと思ったが学芸大のDFも粘り強く思ったようにはなかなか行かない.しかし,自力に勝る名城大が2トライを重ね,前半ロスタイムにも1トライを奪い24-5でリードして終わる.後半に入っても学芸大のDFは粘り強く頑張っており,後半も締まった試合になった.結果的にはさらに2トライを奪われ36-5と差が開いてしまったが学芸大は良く健闘したと思うし,面白い試合だった.学芸大はとてもよいチームだったと思う.この経験を生かして来季にもつなげて欲しい.特に10番の選手が攻守にわたり大活躍だった.一方の名城大は本来目標としていない大会であることでモチベーションの面で大変だったと思うが優勝候補の筆頭通り決勝にこまを進めた.またモチベーション面もあり,自力が下のチームとの試合でプレーが雑になってしまったのはある程度しょうがないと思うが決勝は今一度引き締めて来季につなげるためにも最高のパフォーマンスを発揮することを期待したい.



2009年1月18日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ VS サントリーサンゴリアス (6-38)


前半は互角の試合.お互いにトライがとれずPGで得点を重ねる.前半終了間際にサントリーが両チーム初めてのトライ.後半に入り徐々にサントリーペースになり着実のトライを重ねてく.一方のトヨタは今一決め手がなく結局ノートライに終わる.トヨタは今シーズンこれで最終戦となった.サントリーはプレーオフ,日本選手権と続くのでこれから是非良いパフォーマンスを見せて欲しい.