2007年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
4月29日 14:00 アジア三カ国対抗試合 日本代表 73-3 香港代表 秩父宮ラグビー場
5月27日 12:15 第35回愛知県ラグビー祭 大阪学生選抜 31-42 愛知学生選抜 瑞穂ラグビー場
14:00 三洋電機ワイルドナイツ 68- 7 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
6月17日 13:00 名古屋市ラグビー祭 関東学院大学 17-52 豊田自動織機 瑞穂ラグビー場
10月6日 14:00 関東大学 リーグ戦1部 中央大学 14-50 関東学院大学 秩父宮ラグビー場
10月14日 14:00 トップウェストリーグA 豊田自動織機 30-30 ホンダヒート 瑞穂ラグビー場
10月28日 14:00 関東大学 リーグ戦1部 関東学院大学 22-21 東海大学 秩父宮ラグビー場
11月3日 土祝 12:00 ジャパンラグビートップリーグ ヤマハ発動機ジュビロ 19-23 NECグリーンロケッツ 瑞穂ラグビー場
14:00 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 59-10 三菱重工相模原
ダイナボアーズ
11月10日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 37-30 日本IBMビッグブルー 瑞穂ラグビー場
11月17日 13:00 第87回全国高校大会
愛知県大会 決勝
春日丘高等学校 17-21 西陵高等学校 瑞穂ラグビー場
11月23日 金祝 12:35 第87回全国高校大会
岐阜県大会 決勝
関商工高等学校 24-14 岐南工業高等学校 長良川球技メドウ
11月25日 12:15 関西大学Aリーグ 天理大学 27-12 龍谷大学 宝が池球技場
14:00 立命館大学 12-38 同志社大学
12月1日 12:00 ジャパンラグビートップリーグ 日本IBMビッグブルー 23-12 福岡サニックスブルーズ 秩父宮ラグビー場
14:00 サントリーサンゴリアス 50-10 三菱重工相模原
ダイナボアーズ
12月16日 12:00 第44回 全国大学選手権大会 1回戦 法政大学 41-14 立命館大学 瑞穂ラグビー場
14:00 明治大学 43- 0 大東文化大学
12月22日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ 東芝ブレイブルーパス 36-17 神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
味の素スタジアム
12月23日 12:00 第44回 全国大学選手権大会 2回戦 東海大学 14-28 慶応義塾大学 秩父宮ラグビー場
14:00 法政大学 7 -39 早稲田大学
12月30日 9:30 第87回全国高校ラグビー大会 2回戦 正智深谷高等学校 7 -27 伏見工業高等学校 花園ラグビー場
10:45 秋田中央高等学校 10-26 青森北高等学校
12:00 國學院大學栃木高等学校 5 -35 佐賀工業高等学校
1月6日 13:00 第58回 全国地区対抗大学大会 決勝 武蔵工業大学 10-64 中京大学 瑞穂ラグビー場
1月12日 12:00 第31回 全国高等学校東西対抗試合 東軍 12-12 西軍 国立霞ヶ丘競技場
14:10 第44回 全国大学選手権大会 決勝 慶応義塾大学 6 -26 早稲田大学
1月19日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 53-24 コカ・コーラウエスト
レッドスパークス
豊田スタジアム
3月1日 12:00 第45回 日本選手権大会 2回戦 近鉄ライナーズ 43-53 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 秩父宮ラグビー場
14:00 東芝ブレイブルーパス 47-24 早稲田大学



2007年4月29日 秩父宮ラグビー場
リポビタンDチャレンジ2007 アジア三カ国対抗試合
日本代表 VS 香港代表(73-3)


日本代表は若手中心のメンバー.秋のフランスW杯を見据えてのことだ.若手中心とはいえ開始早々に先制トライと調子は良かったが前半はパスミス,ノックオン,スローフォワード等のミスが目立った.なんとも消化不良の感じ.しかもトライ後のコンバージョンがほとんど決まらない.角度のある場合も多かったのも事実だが5本のトライで1本のみ成功.また,PGで3点を与えてしまった.結果的に1PGですんだが数回PGのチャンスを与えてたのが気になるところ.W杯ならここで確実に決めてくるのと接戦の試合だと一つに反則が致命的になってくる.結局前半は27-3で折り返す.後半は前半より良くなってきて最終的には73-3の大差で勝利.後半になってミスは減ったもの後半途中からは香港代表が切れていたので単純に良かったという感じではない.それに後半に入ってもゴールが決まらないのは変わらずこれはW杯に向けてはかなり致命的.ただ,若手中心というとを考えればそれほど悲観する必要もないのか?何はともあれW杯まであと半年もない.W杯では厳しい戦いが待っていると思うがすばらしいパフォーマンスを見せて欲しい!監督がJKなら期待大!!



2007年5月27日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第35回愛知県ラグビー祭
大阪学生選抜 VS 愛知学生選抜(31-42)


愛知学生は名城大,中京大が多かったが東海学生1部のチームから一通り選ばれていた.選抜にしては比較的まとまっていたように感じる.一方大阪の方だが,摂南大・大阪産業大の2チームから構成されおり,1名だけ大阪大の選手がいた.愛知に比べて連携は今一な感じ.前半の愛知はFWの強さを全面にだしてモールを軸に攻める展開.大阪も個々によく突破をしていた.後半に入って愛知が差を広げ始めたが,大阪は途中から前半に交代した選手を再度投入して終了間際には4点差まで迫ったが,愛知がとどめのトライを奪い勝利を収めた.ただやはりいかんせん選抜同士の試合なので共にパスが旨くつながらない感じだった.あとこれもお互いだがひょっこり穴が開いてフリーで走られる場面が目立った.しかし,なかなか競った試合で面白かった.


[おまけ] 第29回愛知県クラブチーム大会 表彰式 (決勝:名古屋クラブ 40-12 刈谷クラブ)


2007年5月27日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第35回愛知県ラグビー祭
三洋電機ワイルドナイツ VS トヨタ自動車ヴェルブリッツ(68-7)


正直意外な展開.これだけ大差がつくとは思わなかった.前半から三洋がテンポがよくトライを重ねる.トヨタもゴール前までは行くがターンオーバーされることが多く得点につながらない.球出しが遅くテンポが悪い.それに時々ひょっこり穴が開き独走を許す展開も目立った.後半に入っても三洋の勢いはとまらずトライを重ねる.一方的な展開になったのにはトヨタは外人が一人も出ておらず,三洋が2名の外人の活躍も少なからず影響しただろう.ただそれ以上に力の差があったように感じた.まだ春の段階だが,トヨタには秋に向けてしっかりチームを仕上げて欲しい.



2007年6月17日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
名古屋市ラグビー祭
関東学院大学 VS 豊田自動織機(17-52)


開始から豊田が攻める展開だがパスミスやノックオン等のミスが多く得点に至らない.前半の20分にやっとトライをとり,そこから乗ってきた感じ.一方関東は良いところも所々あったのだが前半は得点につながらず.後半の始めは前半同様に豊田が攻めて関東が守る展開だが関東もやっとトライをとり計3トライをあげるがやはり豊田が一枚上手で大差の試合となった.得にFWで完全に優位に立っていた.メンバー表が手に入らなかったので詳細は分からないが関東は1.5〜2本目の構成か?いずれにせよ両チームともこれからシーズンに向けてチームを仕上げていって欲しい.



2007年10月6日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
中央大学 VS 関東学院大学(14-50)


前半の開始10分程までは中大も頑張ったが,自力の差で関東学大が圧勝.中大のDFはタックルは待っているし高い.ラインで前にでるスピードはあったのでその辺を修正すればディフェンス力はあがるだろう.また,攻撃面はセットからノックオンやパスミスなどで折角のチャンスを活かせないのが痛かった.関東学大はパスミス等も少し目立ったがまずまずので出来ではないかだろうか.セットでのプレッシャーが効いていたように感じた.これから選手権に向けてますますチーム力をあげていくだろう.



2007年10月6日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
トップウェストリーグA
豊田自動織機 VS ホンダヒート(30-30)


劇的な同点劇となった試合であった.前半の20分まではPGを1本ずつ決めたがお互い今一動きが良くなくミスが目立つ.特にラインアウトはひどくほとんどクリーンキャッチができていない.前半の残り20分は豊田の動きがよくなってきて2トライを決めるが,ホンダに1PGを返され17-6で折り返す.後半先制したのは豊田でSOがDGを決める.ちなみに,SOは外国人なのだが身長が173cmと小柄だがキック力がすごくいい.タッチキックもかなり距離を稼ぐし,ハイパンともかなり高く飛ぶ.さらにDGもさくっと決めてしまうし.話はそれたがこのまま一方的になるかと思ったが,後半途中からホンダの動きがよくなり続けて2トライを決め終了5〜10分前ほどに同点に追いつく.ここからが目まぐるしい展開.まず,同点後のキックオフで敵陣に入った豊田SOのDGですぐさま逆転.その後ホンダは後半から入ったCTBの外国人が力にものを言わせ4,5人を振り切りゴール真下にトライ.これで勝負決まったかと思ったが今度は後半から入った豊田CTBの外国人がお返しとばかりに力にものを言わせてゴール真下にトライ.さすがにここまでかと思ったが,ホンダがゴール前でPGを得る.どうするか相当迷っていたがPGを決め同点となった.最後の5〜10分は本当に劇的だった.ただ,全般的に言えばお互いラインアウトが悪すぎた.特にホンダはクリーンキャッチがほとんどなく,相手に取られることが度々.またアタックに工夫がなく今一だった.もう少しチームとして攻撃が機能しないとこれからは厳しい戦いになるだろう.一方豊田は後半に入りDFが甘くなり得点を奪われたのが課題か.一人の外国人のペネトレーターに3,4人でとめにいって振り切られるのはトップリーグを目指すシームとしてはちょっと問題だと思う.まぁトップリーグでもそういう場面がないわけではないが特にホンダのCTBは全くとめられなかったように感じた.これではトップリーグはちょっと厳しいか.ただまだ開幕戦なのでお互いにこれから徐々に上げていって欲しい.



2007年10月28日 秩父宮ラグビー場
関東大学 リーグ戦1部
関東学院大学 VS 東海大学(22-21)


今季好調の東海大と王者関東学大の試合.前半の前半はお互いに攻守に拮抗した展開.その後徐々に東海ペースに.DFが特に良く,BKのライン攻撃は完全に止めていたしFWの縦も完全に止めていた.東海の攻撃はBKからでも積極的にまわしていた.関東の攻撃は単発であまり効果的でない.DFも今一とめきれない.結局前半は0-14の東海リードで折り返す.後半に入り関東も徐々にペースをつかんできて後半の先制したのは関東.その後1本ずつトライをとるが関東はゴールが入らず15-21となって後半の後半へ.後半に入ってからは完全に関東ペースで前半のよかった東海のDFも甘くなる.そして終了間際に関東の選手が抜け出して中央に逆転トライ.ゴールも決まり1点差で劇的な逆転劇.さすが王者関東といった感じだった.残念なのは東海も前半をあれだけ有利に試合を進めていたのに逃げ切れなかったこと.十分に勝てる力はあっただけに残念.選手権に向けて接戦でのゲーム運びを修正していければ十分に上位に食い込めるだろう.また関東は春はここ数年にない不調だったが,選手権に向けて徐々にチーム力をあげていくところはさすが.両チームとも選手権での活躍が楽しみだ.



2007年11月3日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
ヤマハ発動機ジュビロ VS NECグリーンロケッツ(19-23)


昨季3位のヤマハに7位のNEC.しかしNECの潜在能力は相当高いのでこの試合は昨季の順位はあまり関係ないだろう.開始からNECペース.NECは良い攻撃をみせ前半に着実に得点を積み重ねてく.一方のヤマハは攻撃で今一リズムに乗れずミスで自らチャンスを潰してしまう.しかし,インターセプトからのトライを奪いなんとかくらいつくが,前半は5-23と大差をつけられてしまう.後半に入っても今一ペースがつかめないヤマハ.先日のW杯で活躍したCTB大西のゴールキックもことごとく外す展開.しかし,なんとかくらいつきNECの攻撃を後半無得点に押さえ,ヤマハは2トライ2ゴールを奪うが反撃もここまで.NECが前半のリードを守りきりノーサイド.ヤマハはパスミスが目立ったことと攻めに今一決め手がないのが課題か.CTB大西のゴールキックの不調も気になるところだが,W杯直後のうえ怪我もあるので無理もないか.NECは前半はよかったが後半無得点だったところが今後の課題だろう.シーズンは始まったばかりなので両チームとも徐々に仕上げていって欲しい.


2007年11月3日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ VS 三菱重工相模原ダイナボアーズ(59-10)


昨季の日本選手権準優勝のトヨタと今季初昇格の三菱.大差の結果を見れば順当なのだろうが試合内容は三菱も良いところが多かった.試合開始から攻めるトヨタに守る三菱といった展開.トヨタは個々にきれのある攻撃を見せるが三菱もしつこいDFでゴールラインを割らせない.前半20分ごろにトヨタがついにトライを奪うがここで三菱も崩れない.三菱はその後すぐにトライを奪い返し,ゴールも決まり逆点.さらにPGも決め突き放す.前半終了に間際にゴール前に攻め込まれるが守り抜く.後半にはいっても三菱の堅実なDFは続くが耐え切れずトライを奪われ逆転を許す.徐々に疲れが出始めたのかDFに前半ほどの堅実さがなくなってくる.ただ,それでもなんとか耐えていたのだが後半20分頃にトヨタにトライを奪われ三菱は完全に切れてしまった.残り20分はトヨタの独壇場になり最終的には59-10の大差に.最後はさすがトヨタといった感じ.実力差があったのでなんともいえないが上位陣との対決はもっと厳しいものになるはずなので,それに向けて確実に仕上げていって欲しい.一方,大敗してしまった三菱も決して上位陣に通用しないわけでない.残り20分を戦う力をつけて欲しい.この修正は一長一短でいくことではないがまだシーズンは始まったばかり.初昇格で格上ばかりで厳しい試合が続くだろうが地道に仕上げていって欲しい.


2007年11月10日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ VS 日本IBMビッグブルー(37-30)


勝利したのはトヨタだが試合終了後に勝利したように歓喜していたのはIBMで,トヨタの選手は下を向いたままの選手が多かった.前半はトヨタペースで自力の差を見せつけ22-6で前半を終了.後半に入ってからは一転IBMのペースに.徐々に追い上げてくるが攻撃が今一.特にBKがスピードがない.意図的に浅くラインを引いているのかもしれないが機能していない.しかし,終了間際にトライを奪い37-30とし,ボーナスポイントを2点獲得.IBMは負けるにしても最大のポイントを獲得した.一方,トヨタは前半あれだけ有利に試合を進めていながら最終的には接戦になってしまったことが反省点.トップリーグが開幕してから4年.上位と下位の実力差が徐々に縮まってきたように感じる.昔と違い大差の試合がなくなってきたことは,各チームにも観戦者にもいいことだ.


2007年11月17日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第87回全国高等学校ラグビーフットボール大会 愛知県大会 決勝
春日丘高等学校 VS 西陵高等学校(17-21)


今シーズン前評判の高かった春日丘だがこの試合はさすが王者西陵といった感じ.点差は開かなかったが終始ゲームを支配した.西陵は基本的に圧倒的なモールを全面に押し出し22m付近からはひたすらモールで押し込む展開でFWのパワーで押し勝った.一方,春日丘はミスが多く折角のチャンスが生かせない.攻めてもターンオーバーでボールを奪われる展開が続く.終了間際に春日丘が一度は逆転したがロスタイムに入ってから西陵がひたすらモールを押し込みロスタイムの6分(私が確認した時間だが)に再逆転のトライでノーサイド.ちょっとロスタイムが長かったようにも感じたが,春日丘のPKが多すぎのでそんなものか.もう少し反則とターンオーバーが少なければ結果が変わっていたかもしれない.来季に期待したい.全国大会に出場する西陵だが正直モールのごり押し一辺倒では全国では通用しないだろう.PGなども狙うべき時はねらう必要がある.また,まわせばトライという場面が何度かあったがFWにこだわりトライが奪えない場面が何度も見られた.花園に向けてこの辺の修正が急務課題となるだろう.



2007年11月23日 岐阜メモリアルセンター 長良川球技メドウ
第87回全国高等学校ラグビーフットボール大会 岐阜県大会 決勝
関商工高等学校 VS 岐南工業高等学校(24-14)


前半の前半は互角の展開でお互いにゴールを割らせない.前半13分頃に関商工が先制してから均衡が崩れた.その後は関商工が力を発揮し前半だけで4トライを決める.後半になって一方的になるかと思ったが岐南工が踏ん張った.後半先制したのは岐南工.しかしその後はなかなかトライを取らせてもらえず,結局岐南工がもう1本とったが関商工が前半のリードを守りきって勝利.試合を通して関商工の方が力が上だと感じた.岐南工は攻めれば攻めるほど人数が減っていきキックをするしかないという展開.また,SOがキックを多用しすぎていたのでもう少し展開したりFWに返したりしていたほうが良かったように感じた.一方,関商工だが12番のスピードが良かったのと,FWのモールが有効だった.気になったのは後半が無得点に抑えられたことか.花園に向けてこの辺を修正する必要があるのではないだろうか.



2007年11月25日 京都市宝が池球技場
関西大学Aリーグ
天理大学 VS 龍谷大学(27-12)


リーグ序盤は最高の滑り出しをした天理大がだが終盤になって失速.また,今季も苦しいシーズンが続き,既に最下位が決定している龍谷大との1戦.先制したのは天理大.ゴール前まで行くとモールであっさりトライ.一方,龍谷大もすぐにトライ.同じ様にゴール前まで行きモールであっさりトライ.お互いにゴール前のDFが淡白な感じ.前半は天理大がさらにもう1トライ取り,終了間際にもPGを決めて終了.後半に入っても天理大ペース.モールの強さを全面にだして天理大が有利に試合を運び,龍谷大の反撃を1トライに抑え勝利.天理大は6位以上を確保して入替戦を回避した.しかし,天理大は開幕から上位陣に2連勝しただけに関学と近大に連敗をしたのが残念.一方,龍谷大は全敗で入替戦に望むことになった.両チーム共に全体的に物足りなさを感じたがそれが今シーズンの結果につながっているのだろう.天理大は来季の巻き返しを,龍谷大はとにかく入替戦勝利を目指して奮起してほしい.



2007年11月25日 京都市宝が池球技場
関西大学Aリーグ
立命館大学 VS 同志社大学(12-38)


開幕でまさかの敗戦を喫した同大.また,同様にシーズン序盤に下位チームに星を落とした立命大だが,終盤になってともにチーム力をあげてきた.同大は勝てば優勝で,立命大は勝てば優勝の可能性が残されているだけに好試合が期待できる.前半開始から均衡した展開が続く.こういっては失礼だが立命のDFが思ったより良くて締まった試合である.ただやはり同大の方が力が上で徐々に同大ペースに.立命大はマイボールラインアウトがクリーンキャッチできないの痛い.また,アタックも同大DFの壁を崩せない.一方同大は前半に2本のトライを奪い14-0で前半を折りかえす.後半に入っても同大のペースは変わらず,一方的な展開に.立命大も後半の終盤になってなんとか2トライを奪うが反撃もここまでで,結局38-14で同大の勝利.点差以上に同大が強かったように感じた.選手権に向けては同大はちょくちょく目だったミスを修正していくことか.立命大は前半の前半はいいDFが出来ていたと思うので1試合を通してそのDFを行うことと,アタックの工夫が必要になるだろう.いずれせよ,選手権に向けて両チームとも最後の修正を行って万全の体制で選手権に望んで欲しい.



2007年12月23日 秩父宮ラグビー場
第44回 全国大学選手権大会 2回戦
東海大学 VS 慶応義塾大学(14-28)


個人的には東海大の勝ちだろうと思っていたのだが慶大がよかった.シーズン中は主力に怪我人が続出でいまいちだったが主力が戻り力を存分に力を発揮できたのか.ちなみに東海大も決して悪いわけではない.お互いにパス等のミスがちょっと目立ったがなかなかレベルの高い内容で見ごたえがあった.結局初の国立を目指した東海大だが経験の差か慶大の壁に阻まれてしまった.しかし,1試合を通して慶大の膝下に刺さるようなタックルには本当に感動した.


2007年12月23日 秩父宮ラグビー場
第44回 全国大学選手権大会 2回戦
法政大学 VS 早稲田大学(7-39)


結果は順当に早大の勝利.早大は圧倒的なFWの力でゴール前までいってごりごりモールで押し込みトライといいう展開で前半だけで5トライを奪い勝負を決めた.法大は今季不調が納得できるような出来だった.ただ,昔の危ういほどの刺さるタックルや展開のスピード感の片鱗はところどころに現れていたのは来季に向けての明るい題材ではないだろうか.早大はちょっと大味な感じだった.結局今季は他のチームと比べて頭一つ抜きん出ているので優勝はほぼ確実だろうが,今日の出来は今一.それと準決勝,決勝とできることなら退屈な「ゴール前までキック→モールごり押しトライ」一辺倒の攻撃は辞めて欲しいなぁ....


2007年12月30日 近鉄花園ラグビー場 第1グラウンド
第87回全国高校ラグビーフットボール大会 2回戦
第1試合:正智深谷高等学校 VS 伏見工業高等学校(7-27)
第2試合:秋田中央高等学校 VS 青森北高等学校(10-26)
第3試合:國學院大學栃木高等学校 VS 佐賀工業高等学校(8-35)


第1試合「正智深谷vs伏見工」.伏見工は強い.なんといってもタックルがいい.それに下のボールへの働きかけが早い.特にセービング.さすがはAシード.第2試合「秋田中央vs青森北」.互角の展開だったが青森北の勝利.やや実力は青森北の方が上だったか.しかし,青北のFWはでかいなぁ.そして第 3試合「国学院栃木vs佐賀工」.実力は佐賀工が上で予想通り佐賀工の圧勝だった.

第1試合:正智深谷vs伏見工 第2試合:秋田中央vs青森北 第3試合:國學院栃木vs佐賀工


2008年1月6日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第58回 全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会 決勝
武蔵工業大学 VS 中京大学(10-64)


昨年の決勝と同じカード.中京大が武工大を圧倒して優勝を飾った.前半20分過ぎから観戦したのだがその時点で12-0で中京大のリード.到着直後に武工大が1PGを返し12-3.その後は中京大の一方的な展開でもう2T2Gをとり,さらに前半終了間際に1PGを決め29-3で前半を折り返す.後半に先制したのは武工大.開始早々中京大のゴール前まで攻め込み.ラックから右に展開しWTBまでまわしトライ.しかし,武工大の反撃もここまでそれ以降は中京大の一方的な攻撃.すべての局面で中京大が上回っていた.正直,点差どおりの実力差であった.アタックに関しては中京大は個々の当たりが強く,ボディコントロールもよくテンポ良く回していく.一方,武工大はボールはキープするのがやっと.またフォローも遅く結局ターンオーバーされてしまう.ディフェンスに関しては中京大はゲインラインを1歩も越えさえないタックルを決めていた.武工大はラインDFが凸凹でよく裏に出られていたり,手でタックルに行く場面も見られたりで正直いまいちであった.その他では中京大の12番のゴールキックがすごかった.前半に1本外しただけでそれ以外はかなり角度のあるキックでも見事に決めていた.これはすばらしい.一方の武工大だがFBのアタックが良かったと思う.相手を抜いていく能力はすごいと思う.何本かいい感じで抜けていけていたので,彼を活かせるようにもう少し早くフォローがつけていたか,前に出たときにもう少しテンポが良くなっていればもう2,3トライは取れてたと思う.最後に,中京大は点差が開いても最後までしまっていたし,武工大も最後まで諦めずにプレーしていたのは素晴らしかった.来年は中京大は東海リーグ優勝.そして大学選手権の代表決定戦へ.武工大はリベンジで優勝目指して頑張って欲しいと思う.



2008年1月12日 国立霞ヶ丘競技場
第31回 全国高等学校東西対抗試合
東軍 VS 西軍(12-12)
第44回 全国大学選手権大会 決勝
慶応義塾大学 VS 早稲田大学(6-26)


東西対抗その1 東西対抗その2 東西対抗その3 慶応アップ中
決勝 その1 決勝 その2 決勝 その3 決勝 その4


2008年3月1日 秩父宮ラグビー場
第45回 日本選手権大会 2回戦
近鉄ライナーズ VS トヨタ自動車ヴェルブリッツ(43-53)


第1試合は近鉄vsトヨタ.近鉄はトップリーグから降格して3シーズンをトップウェストで過ごしていたが,今季トップウェスト,トップチャレンジと勝ち進み来季のトップリーグ復帰を果たしている.ただ,相手が今季トップリーグ3位のトヨタだけに大差になると思っていたのだがこれが近鉄が頑張った.お互いにトライの取り合いで後半の後半に入るまでどちらが勝つか分からない展開.特に近鉄の両外人CTBがよかった.SOも良い動きをしていたと思う.


2008年3月1日 秩父宮ラグビー場
第45回 日本選手権大会 2回戦
東芝ブレイブルーパス VS 早稲田大学(47-24)


第2試合は大学選手権を制した早大と昨季までは圧倒的な強さを誇っていたが今季は4位に低迷した東芝.2年前は社会人のトヨタをやぶり波にのる早大を41-0と圧勝で下したのだが先制したのは早大.しかも東芝が得意としているモールを逆に押し込みトライ.しかしその後は東芝が点を重ねる.早大も健闘するが社会人の壁は崩せず.しかし,東芝のラグビーはすごく雑に感じた.チームとしては早大の方ができは良かったのではないだろうか?このままでは次のサントリー戦は厳しいことになるのではないだろうか.