2006年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
5月28日 13:45 第34回愛知県ラグビー祭 サントリーサンゴリアス 45-28 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 瑞穂ラグビー場
6月3日 12:00 第60回愛知県高校総体 決勝 西陵高等学校 50- 7 名古屋工業高等学校 瑞穂ラグビー場
6月18日 10:30 第53回東海高校総体 B3位決定戦 岐阜工業高等学校 12-38 静岡高等学校 瑞穂ラグビー場
11:45 A3位決定戦 関商工高等学校 12-31 東海大学附属
翔洋高等学校
13:00 B決勝 名古屋工業高等学校 35-14 朝明高等学校
14:15 A決勝 四日市農芸高等学校 29-28 西陵高等学校
9月17日 18:00 ジャパンラグビートップリーグ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 48-24 福岡サニックスブルーズ 瑞穂ラグビー場
9月23日 土祝 14:00 練習試合 神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
60- 0 同志社大学 神鋼灘浜グラウンド
9月24日 12:15 トップウェストリーグA レッドエボリューションズ 7-141 ホンダヒート 近鉄花園ラグビー場
14:00 ユニチカ 0-153 近鉄ライナーズ
11月18日 13:00 第86回全国高校大会
愛知県大会 決勝
西陵高等学校 58-14 千種高等学校 瑞穂ラグビー場
12月2日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ リコーブラックラムズ 14-50 東芝ブレイブルーパス 秩父宮ラグビー場
12月3日 12:00 トップイーストリーグ11 三菱重工相模原 90- 0 明治安田生命 秩父宮ラグビー場
14:00 関東大学 対抗戦A 早稲田大学 43-21 明治大学 国立霞ヶ丘競技場
12月16日 12:00 ジャパンラグビートップリーグ ヤマハ発動機ジュビロ 36- 7 リコーブラックラムズ 秩父宮ラグビー場
14:00 NECグリーンロケッツ 0 -43 サントリーサンゴリアス
2月3日 12:00 第44回 日本選手権大会 1回戦 九州電力
キューデンヴォルテクス
36-33 早稲田大学 秩父宮ラグビー場
14:00 関東学院大学 47-17 タマリバ
2月4日 14:00 トップリーグ プレーオフ ファイナル 東芝ブレイブルーパス 14-13 サントリーサンゴリアス 秩父宮ラグビー場



2006年5月28日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第34回愛知県ラグビー祭
サントリーサンゴリアス VS トヨタ自動車ヴェルブリッツ(45-28)


10分ほど遅れての観戦.すでに,サントリーが2本,トヨタが1本をとっていた. 前半は五分の試合で19-14のサントリーが1本リードで折り返す.後半になるとサ ントリーの個々の強さが発揮されて再三トヨタDFを突破していた.SOの菅藤(?) がうまく相手を交わし裏にでてフォローした選手にパスしてトライというのも何 本か見られた.逆にトヨタはパスミス等の単純ミスがすこしめだったのが敗因か.
2006年6月3日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第60回愛知県高等学校総合体育大会 決勝
西陵高等学校 VS 名古屋工業高等学校(50- 7)


前半は完全に西陵のペース.試合開始早々こそ名工が西陵陣前で攻撃が続いたが 執拗にFWで攻めるが前進できず.その後は西陵の一方的な展開.西陵は個々が強 くなかなか倒れない,一方名工はDFに難があり特にFW再度は完全フリーで走られ る場面がしばしば.ライン攻撃でもずらされて一発で抜かれてトライという場面 もあった.後半も開始そうそう西陵がトライをとりさらに一方的になるかと思っ たがここで名工も踏ん張った.今度は名工の攻撃が続く.前にでた時の動きは良 く1トライを返す.その後も攻撃の時間が続くが得点にはいたらず.また西陵の ペースになる.西陵は個々が強いのと少人数で球出しができるので常に優位に試 合を運べた.一方,名工はDFが駄目だったほか単純なミスが多かった.ボールを ぽろぽろ落としてしまうし,マイボールラインアウトもあまり取れなかった.目 だっていた選手は西陵のNo8.縦に入るスピードがいいのと,パワーがあった. 他7番のFLも良い突破を見せていた.名工では1番のPRがBKばりの走力や器用さを 見せていた.両校ともに再来週の東海大会に出場するとのことなので是非良い結 果を残して欲しいものだ.


2006年6月18日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第53回東海高等学校総合体育大会 Bブロック3位決定戦
岐阜工業高等学校 VS 静岡高等学校(12-38)


静岡高の方が1枚上手だった.個々の能力ではそれほど差はないと思うがリスター トの速さや,集散のよさなど常に静岡高のほうがテンポが良かったしまとまって いた.一方,岐阜工も前に出たときには動きがよくスピードにも乗れてたと思う. 個々にもの良いジャッカルなどあったりしたのだがチームとして今一機能してい なかった.


2006年6月18日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第53回東海高等学校総合体育大会 Aブロック3位決定戦
関商工高等学校 VS 東海大学附属翔洋高等学校(12-31)


前半は互角の勝負.後半の中ごろに翔洋が立て続けに2本とったので勝負あった. その後は関商工に焦りがみえミスなどが目立った.共に良かったと思うが全体的 にもうちょっと完成度が上げれれば秋も良い結果を出せるだろう.


2006年6月18日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第53回東海高等学校総合体育大会 Bブロック決勝
名古屋工業高等学校 VS 朝明高等学校(35-14)


前半は名工の一方的な展開.大差になるかと思ったが後半,朝明も頑張った.2 トライをたて続けにとり,波になるかと思ったが逆に名工にトライを許し万事休 す.全体的には名工の方が一枚上手.ただ後半は五分だっただけに前半もうちょっ と無難にこなせるようになればぐっとのびるだろう.名工は先日観戦した際に注 目したPR1が相変わらずBK並みの走力を見せていた.ラインアウトのクイックか らの60m近くの独走トライは圧巻だった.


2006年6月18日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第53回東海高等学校総合体育大会 Aブロック決勝
四日市農芸高等学校 VS 西陵高等学校(29-28)


手に汗握る良い勝負だった.前半は農芸の方がよいリズムだった.FWの集散もよ く,ポイントも少人数でだせていた.一方西陵はポイントの球出しに人数かかか り,攻めていても人が足りなくなるという展開が多かった.後半に入り西陵はFW の強さを前面にだしていいリズム.まさに一身一体の状態がつづいた.結局1点 差で農芸に軍配があがった.西陵は前半終了間際,農芸陣22m付近でゴール正面 のPKをもらったときに狙わなかったのがいたかった.前半終了間際と5点差とい うことを考えればあそこは狙っておくべきだったと思う.近年はPGを軽視する傾 向があるがやはり狙うべきとことは狙うべきだろう.逆に農芸は後半に入って14 点差であったがチャンスできっちり3点を取りに行った結果1点差で勝利.ここは さすが.ただ残念なのは後半の西陵の2トライはともに認定トライ.農芸は反則 をもう少し減らすことが今後の課題か.西陵はFWが強いので前半もうちょっと有 利に展開できれば勝てたであろう.ゲームメイクが今後の課題だろうか?それと, No8は先日観戦した際も思ったが良い動きをしていた.


2006年9月17日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ VS 福岡サニックスブルーズ(48-24)


前半はたちあがり早々にサニックスがPGで先制点をあげる.その後はトヨタの一 方的な展開で3トライをとられる.20分になんとか1トライを返し,7点差までつ めるが前半であと2トライを許してしまう.後半も開始そうそうからトヨタがト ライを奪いその後もう1トライをとってからしばし膠着状態.トヨタが攻めるが なかなかトライまでいかない.しばらく得点に動きがなかったため33分にトヨタ はPGで3点を奪う.その後もトヨタが攻めるがパスミスからキックでもっていか れたのと,インターセプトからでサニックスに2トライを許してしまう.勝敗の 行方は決まっていたととはいえトヨタにとってはもったいないミス.サニックス も最後に2トライをとって意地を見せたが,できれば相手ミスからではなく自分 達の形で1本とりたかったところだろう.内容としては基本的に動きが断然トヨ タの方がよかった.ラック・モールへ入る際のスピード,また少人数できれいに クリーナアウトするため余ったFWがさらに縦にもいける.またBKもトップスペー ドでパスをもらうのでからなずゲインラインをきっていた.サニックスはポイン トで相手をクリーンアップできていないでのどうしても人数がかかってしまう. それにBKのスピード感がなかった.パスを受けるときにとまって受けていたよう に感じる.サニックスはここを修正しないと今後も厳しい試合が続くだろう.


2006年9月23日 神戸製鋼灘浜グラウンド
練習試合
神戸製鋼コベルコスティーラーズ VS 同志社大学(60-0)


神鋼は主力抜きのほぼ2本目の構成.2本目とはいえ社会人と学生ではちょっと力 の差があったか.FW周辺のプレーだとどうしてもパワー負けしてしまう.あと神 鋼のSOの外人はすごくよかったと思う.勝負にでて抜きにかかるとほぼノータッ チでそのままトライまで持っていっていた.見事な抜きであった.ただ全体的に 神鋼はちょっとミスが多かったように感じた.それを踏まえるともう少し点数と とっていててもよかったのではないだろうか.

[おまけ] 練習試合:報徳学園vs東海大仰星


2006年9月24日 近鉄花園ラグビー場第1グランド
トップウェストリーグ Aグループ
レッドエボリューションズ VS ホンダヒート(7-141)


点差を見ての通り実力差がありすぎた.レッドEは個々のタックルがぜんぜん駄 目だった.戦術云々の前にタックルにちゃんと入れないと試合にならないだろう. せめてもの救いは完封されなかったことか.外人が縦にきたときには身体能力か らどうしよいうもない.クラブチーム化されたレッドEはそういう面も含めて厳 しいだろう.トップウェストAは本日4試合中3試合が140点以上の差がついた.残 り1試合も89-25とかなりの大差である.さらに前週には173-0という試合まであっ た.これだけの大差の試合が多いのはリーグとして問題があると思う.これを個々 のチームに頑張れというには無茶な話である.リーグ編成を真剣に考えるべきで はないだろうか?

[おまけ] 第1試合 in 花園II: 善通寺自衛隊 0-144 NTTドコモ関西


2006年9月24日 近鉄花園ラグビー場第1グランド
トップウェストリーグ Aグループ
ユニチカ VS 近鉄ライナーズ(0-153)


点差を見ての通り実力差がありすぎた.試合内容に関してはなんともコメントの しようがない.トップウェストAは本日4試合中3試合が140点以上の差がついた. 残り1試合も89-25とかなりの大差である.さらに前週には173-0という試合まで あった.これだけの大差の試合が多いのはリーグとして問題があると思う.これ を個々のチームに頑張れというには無茶な話である.リーグ編成を真剣に考える べきではないだろうか?

[おまけ] 第2試合 in 花園II: 中部電力 25-89 豊田自動織機


2006年11月18日 名古屋市瑞穂公園ラグビー場
第86回全国高等学校ラグビーフットボール大会愛知県大会 決勝
西陵高等学校 VS 千種高等学校(58-14)


西陵のFWが大爆発だった.前半開始早々に22mライン付近からモールを22m押して トライ.その後も千種陣にボールを持っていってモールでトライというパターン の繰り返しで前半で5トライを奪いほぼ勝負を決めた.西陵のモールは良くコン トロールされていて完成度が高かった.またBKのDFもものすごく早く千種のBKの 選手がボールをもった瞬間にはタックルに入っていたのは圧巻.一方の千種はBK で勝負を試みていたがラインにスピードがなかったのと,フォローが遅かった. ただラックの完成度は高く,起点となる選手とスイパーの2名できれいに出せて いた.あれだけ完成度が高いラックで球出しができていただけにもう少しライン にスピードがあれば良い勝負ができたのではないだろうか.ただ前後半ともに1 本ずつトライを取れたのは来年につながる収穫ではないだろうか.西陵は次は全 国大会だがあのFW一辺倒の勝負では上位に進出するのは厳しいのではないだろう か.もう少しBKでも勝負できたりBK絡みオプションを増やせると面白いと思い. いずれにせよFWの強さとDFの速さはいいものをもっているのと思うので是非,花 園でも頑張ってもらいたい.しかし,春に見たときも思ったが西陵のNo8はすご い.高校代表か候補あたりなのではと思う.


2006年12月2日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
リコーブラックラムズ VS 東芝ブレイブルーパス(14-50)




2006年12月3日 秩父宮ラグビー場
トップイーストリーグ11
三菱重工相模原 VS 明治安田生命(90-0)


ちょっと実力差がありすぎた.三菱相模はFWを全面に押し出す展開.ゴール前だと確実にモールやFWのパワーで押し込みトライが多かった.また明治安田のDFが良くなかった.もう少ししっかりタックをしなければ今後もトップイースト11にいるのは厳しいだろう.ただ三菱相模も現在のスタイルのままではトップリーグで勝負するのは厳しいと思う.もう少しBKも絡めたオプションを増やしていくことが必要じゃないだろうか.


2006年12月3日 国立霞ヶ丘競技場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 明治大学(43-21)


久しぶりに明大が復活し何年かぶりに早明戦に優勝がかかる試合であった.しかし,戦前の予想に反して明大が良くなかった.早大の一方的な試合となってしまった.明大は先手がなく何をやっても旨く行かなかった.早大はさすがといった感じ結局大差がついた試合となってしまった.早大も昨年ほどの爆発力はないもののやはり大学選手権の優勝候補の筆頭であることに間違いはないだろう.一方明大は今年もまだ苦しいか.しかし,対抗戦2位になったことによって4強の残る可能性は高い.潜在能力は間違いなくあるので選手権まで時間は少ないがまだまだ可能性はあると思うので頑張ってもらいたい.


2006年12月16日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
ヤマハ発動機ジュビロ VS リコーブラックラムズ(36-7)


結果はヤマハの大勝.共にDFは良かったがBKのアタックが良くなかった.FWではお互いにゲインを切れるのだがアタックに意図が見られない.相対的にヤマハのほうがアタックが上だったがそれ程良い出来とはいえないだろう.リコーのアタックは致命的でただただBKにまわしてつかまりBKにまわす.そして単純ミスかターンオーバー.これから終盤に向けて共にBKのアタックを修正しないとちょと厳しいだろう.


2006年12月16日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ
NECグリーンロケッツ VS サントリーサンゴリアス(0-43)


まさかの大差の試合だった.開始2分でサントリーが先制してサントリーの流れになってきたところ,前半10分にNECの主将がスタンピングで一発レッドで退場してこの時点でほとんど勝負はあったと思う.その後はサントリーの思いのままといった感じであった.この敗戦はNECにとっては厳しい.上位4チームに入らなければプレーオフにも日本選手権にも出場できない.勝ち点的にはかなり厳しいが諦めず頑張って欲しい.一方のサントリーはさすがといった感じ.やはり東芝との直接対決で優勝がきまるだろがそれが楽しみである.


2007年2月3日 秩父宮ラグビー場
第44回 日本選手権大会 1回戦
九州電力キューデンヴォルテクス VS 早稲田大学(36-33)


今期は下部リーグだが来季はトップリーグに昇格する九電が社会人の意地で勝利.開始早々に九電がトライをとったときはさすがに学生と社会人の実力差はなんともしがたいかと思ったが,さすがに早大もそれで崩れなかった.選手権決勝で崩壊したラインアウトだが本試合はそれほど悪くはなかった.前半30分にはトライを奪いその後はお互いにトライを取り合い22-17で前半を終了.後半に入って連続でトライを奪い一時逆転するがすぐに再逆転されその後は終始九電がリード.ロスタイムに入ってトライを奪うが3点及ばす敗戦.やはり社会人との実力ももちろんあるが,選手権ので敗戦で精神的に厳しかったか.個人的には大学の準優勝チームが日本選手権に参加するのはモチベーションが厳しいのではないか?と疑問を感じてしまう.それに大学選手権終了から中途半端に期間があく.現在のシステムは改革中のおかしな時期のシステムよりはバランスがとれてきたと思うが,それでも大学チームの日本選手権の参加は優勝校のみで好い気がする.


2007年2月3日 秩父宮ラグビー場
第44回 日本選手権大会 1回戦
関東学院大学 VS タマリバ(47-17)


タマリバには失礼だがここまで頑張るとは思わなかった.試合開始から関東の攻めをことごとく防ぎ13分にトライを奪われるまで無得点に抑えていた.2トライ目を奪われ大差になるかと思いきや前半は逆にそこから2トライを奪い返し14-12と大学チャンプ相手に堂々と渡り合った.後半はフィットネスが落ちるだろうと思っていたが後半先制したのはタマリバで逆転.一方,関東学院はここから目覚めた.一気に動きがかわり立て続けに2本トライをとりあっさり逆転.ついに差がひらき始めたかを思ったがタマリバはここでも切れなかった.結局その後3トライをとられて47-17で敗戦してしまうが,何かを感じさせる試合だった.日本選手権のあり方でクラブチームの参加の意見も賛否両論だと思う.実際,この組合せは最初から大差が突きそうな組合せである.ただ,日本選手権は全てのチームに門戸を広げるために改革を行った.その過程でおかしな組合せになった時期もあったが現在は大夫良いものになったのではないだろうか?クラブチームには参加枠を与えることに異義がある.しかし,今回のタマリバは参加に異義があるのでなく,強いから参加できるのだということ身をもって示してくれたと感じている.クラブチームの優勝校よりも実力は上だと思うが,モチベーションの下がった大学の準優勝校を参加させるよりはとても異義のある試合だと思う.


2007年2月4日 秩父宮ラグビー場
ジャパンラグビートップリーグ プレーオフトーナメント「マイクロソフトカップ」 決勝
東芝ブレイブルーパス VS サントリーサンゴリアス(14-13)


手に汗にぎる白熱した試合で結果も劇的だった.レベルが高くお互いになかなか得点が奪えない展開.ただ,自力は東芝の方が上で東芝が攻めてサントリーが守る展開に.しかし東芝はラインアウトが悪過ぎで攻め切れない.サントリーも前半はほぼ自陣で試合を行っていたが,前半20分過ぎにWTB栗原がインターセプトから80mほど独走してトライ.その後東芝はHOを入れ換えるがラインアウトは今一.ただ,東芝の優位は変わらず再三のゴール前の攻撃でサントリーも守り切れず,30分過ぎには抜け出したCTBマクラウドがトライ.前半は7-7で折り返す.後半に入ってもお互いに譲らない.ただサントリーが11分にPGをきめる.18分には東芝のNo8バツベイがシンビンで一辞退場とサントリーの流れになるが,FWが一人少ない東芝をスクラムで攻め切れずチャンスを逃す.ここが痛かった.その後,37分とPGを決め6点差でロスタイムに.しかし,ロスタイムは東芝がFWを前面にだしてモールで押しまくる,たまらず反則を繰り返すサントリー.ロスタイムは4分だが手元の時計は46分を過ぎたころ,No8バツベイの起死回生のトライ.しかもゴール正面.ゴールもみごと決まり逆転で1点差の勝利.なんとも劇的な勝負だった.ロスタイムまでサントリーがリードしていたが,この試合,内容的には東芝の方が上であった.さすがは王者東芝.日本選手権に向けては東芝はラインアウトの修正とミスを無くすこと.サントリーはやはり攻め手もう少し工夫が必要があるか?ただ終了間際までリードしていた実力は本物.日本選手権の決勝も両チームの再戦になるであろう.サントリーも今シーズンこのままは終われない.いかに東芝に挑むか楽しみである.