2005年度 観戦記

月日 曜日 キックオフ   対戦カード グラウンド
5月1日 14:00 NZ学生代表 来日シリーズ 学生日本代表 29-31 ニュージーランド学生代表 秩父宮ラグビー場
5月25日 16:30 SUPER CUP 2005 1回戦 アメリカ代表 26-30 カナダ代表 国立霞ヶ丘競技場
19:00 日本代表 23-16 ルーマニア代表
5月29日 12:00 SUPER CUP 2005 3位決定戦 ルーマニア代表 22-28 アメリカ代表 秩父宮ラグビー場
14:30 決勝戦 日本代表 10-15 カナダ代表
8月20日 19:00 GTF CUP 2005 NECグリーンロケッツ 6-73 ニューカッスル・ファルコンズ 国立霞ヶ丘競技場
10月15日 14:00 ジャパンラグビートップリーグ 三洋電機ワイルドナイツ 62-14 福岡サニックスブルーズ 秩父宮ラグビー場
10月23日 14:00 関東大学 対抗戦A 慶応義塾大学 20-27 帝京大学 秩父宮ラグビー場
11月5日 14:00 リポビタンD チャレンジ2005 日本代表 44-29 スペイン代表 秩父宮ラグビー場
11月20日 12:15 関西大学Aリーグ トーナメント戦 京都産業大学 36-36 大阪体育大学 長居第2陸上競技場
14:00 天理大学 5-69 同志社大学
12月4日 14:00 関東大学 対抗戦A 早稲田大学 40-3 明治大学 国立霞ヶ丘競技場
12月30日 12:00 第27回 関東大学Jr.選手権 決勝 関東学院大学 19-46 早稲田大学 秩父宮ラグビー場
14:00 トップイースト10 プレーオフ1 秋田ノーザンブレッツ 0-55 NTT東日本
1月2日 月祝 12:15 第42回 全国大学選手権大会 準決勝 同志社大学 15-31 関東学院大学 国立霞ヶ丘競技場
14:00 早稲田大学 61-5 法政大学
1月8日 14:10 第42回 全国大学選手権大会 決勝 早稲田大学 41-5 関東学院大学 国立霞ヶ丘競技場
1月29日 12:00 第13回 全国クラブ大会 決勝 タマリバクラブ 10- 3 北海道バーバリアンズ 秩父宮ラグビー場
14:00 マイクロソフトカップ 準決勝 東芝府中ブレイブルーパス 23-10 NECグリーンロケッツ



2005年5月1日 秩父宮ラグビー場
「ニュージーランド学生代表」来日シリーズ
学生日本代表 VS ニュージーランド学生代表(29-31)


先制したのは学生JAPAN.その後もDFがよく互角に渡り合う.NZUもトライを取り 返しさらにPGも決めて得点を重ねる.前半終了間際に逆転のトライをして前半リー ドで折り返したかと思った矢先,自陣でPKを与えPGで再逆転されて12-13で折り 返す.NZUが確実にPGで得点を重ねようというのはそれ程今回の学生JAPANは良い 証拠.確かにスクラム,モールも押されないどころか押し返したりもしていた. 前半も再三NZUのゴール前に攻め込んでいた.後半に入りいきなりトライをとら れていつもの負けパターンかと思ったがそこで崩れなかったが今日の学生JAPAN. NZUもその後はPGで得点を重ねていく,学生JAPANもPGははずすもののトライをと りなんとかきついていく.4点差まで迫った終了間際にゴール前にけられたボー ルの処理ミスでトライを許す.ロスタイムに右隅にトライをきめきわどいところ をFB田井中がドロップキックで見事に決め2点差.PGでも逆転でき,さらにNZUの キックオフからスタートでまだロスタイムはつづく.ここで一発と思うもののキッ クオフのボールをこぼしタッチラインをきりノーサイドなんとも悔やまれる終り かた.試合全般はDFもよかったし,スクラム,モールも互角に渡り合っていたの いい試合だたっと思う.自陣では徹底してキックで敵陣にはいり余計な体力を使 わないという先方も良かったと思う.ただ要所要所ででたミスがもったいなかっ た.前後半に1本ずづ外したPG.最後とられたトライもCTBのオツコロが一人で無 理に突破をはかりターンオーバーされてのトライ.最後のキャッチミス.勝負に” たられば”はないが,これだけいい試合したからこそ,どれかひとつでもなかっ たら…とちょっと悔やまれる.ただ,今日の試合でこれだけできたことは評価で きることだと思う.あとはちゃんと長期的な視野をもって若手を育成できる環境 を維持できるかだ.若手育成は決してJAPANに大量に若手をいれて若返ることで はない.今回のような試合を定期的に繰り返し,国際試合に慣れさせそこから JAPANに合流させることだと思う.今後の日本の強化体制に期待したい.
2005年5月25日 国立霞ヶ丘競技場
TOSHIBA SUPER CUP 2005 1回戦
アメリカ代表 VS カナダ代表(26-30)


昨年同様,正直退屈な試合だった.お互いにミスが多かったし,展開も単調だっ た.しかし,点差は接戦で終了間際まで勝敗が分からなくて,最後にカナダの 逆転と見せ場をつくり,後半の後半は面白かった.両チームとも素材的にはいい ものを持っていると思う.動きやパスがしなやかだし,パワーもなかなかのもの. 戦術面を含めてソフト的な部分をあげて行けばもっと魅力的な試合ができるので はないかと思う.

そもそもこの大会のモチベーションが難しいところ,正直,アメリカとカナダに は可哀想な感じだと思う.距離的にも遠い第三国,日本でのテストマッチ.開催 が平日の16:30とどう考えても観客が入りそうにないスケジュールだしそもそも この大会位置付け微妙.いちおうIRB主催でトライネーションズ,シックスネー ションズにつぐ国際大会でいわゆるIRBボード8ヶ国につづく国の強化が目的なの だが,正直もりあがりは今一.レベルや目的など理論的にはB,Cランクの国強化 には良いのだが,この大会を本当にトライネーションズ,シックスネーションズ につぐ国際大会に育てたいならもう少しモチベーションをあげる”何か”が必要 になってくると思う.
2005年5月25日 国立霞ヶ丘競技場
TOSHIBA SUPER CUP 2005 1回戦
日本代表 VS ルーマニア代表(23-16)


内容はともかくとりあえず勝ったことに拍手を送りたい.代表選手お不祥事など が続きなかなか集中できないなか良く頑張ったと思う.試合内容は前半は単純な ミスが多過ぎた,それにルーマニアの個々のパワーをとめきれずたびたびゲイン ラインをぬかれる場面が多かった.ただDGやPGでなんとか喰らいついて行いった のがよかった.後半に入って疲れみえるルーマニアを後目に小野沢,大畑といっ た個人技もあり逆転勝利.日本代表の試合を見て思うのがやはりFW3列の運動量 はすごい.得にキャプテンの箕内には脱帽.今日の試合を限りカナダに負けるわ けがない.来月のアイルランド戦のはずみになるようにまずは次戦に勝つこと. さらに単純なミスもなくし内容のともなった勝利がのぞまれる.
2005年5月29日 秩父宮ラグビー場
TOSHIBA SUPER CUP 2005 3位決定戦
ルーマニア代表 VS アメリカ代表(22-28)


前半はアメリカがパワーで縦々で攻め,ミスしたところをルーマニアがカウンター といった展開.ルーマニアはアメリカに比べて横を広く使う攻めであった.守り からのカウンターではあったが前半はルーマニアの方が動きがいいような感じが した.しかし前半の終了近くになるとルーマニアFWの足がぱたりととまる.リー ドしていたが逆転されて折り返される.後半になるとルーマニアFWは完全に足が 止っている感じ.アメリカは得意の近場の縦々で攻めて有利な展開に.そしてそ のままアメリカの勝利.ルーマニアもいい動きをしてはいるのでもう少し体力を つけるといいチームになると思う.一方アメリカはパワーでもう少しアタックの バリエーションを増やすと開花するのではないだろうか.
2005年5月29日 秩父宮ラグビー場
TOSHIBA SUPER CUP 2005 決勝戦
日本代表 VS カナダ代表(10-15)


なんともお粗末な試合.前半は互角に勝負もしくは日本が押しているような感じ ではあるが,単にカナダの単純ミスが多すぎただけ.せめてはノックオン,パス ミスを繰り返すカナダ.そこからカウンターをするが攻めきれなJAPAN.とにか く(大畑,小野沢の個人技ではなく組織という意味で)BKに決め手がない.SO森田 の不要なキックも多いが(キックするしかどうしようもない場面も多いが...), キック力があるので結果的に好タッチになる場面も多かったのが幸運だった.後 半に入ってもカナダのPGの失敗などに救われていたが,徐々にミスが少なくなっ てきたカナダにとどめの2トライを決められて万事休す.終了間際になんとか初 トライをとるが時既に遅し.ロスタイム3分のアナウンスがあって2分で終了した が,あと1分あったところで今日のJAPANに逆転できる気配なし.JAPANへの苦言 は言い飽きたのであえていいところを言おう.やはり3列(特にNo8箕内)の仕事は 世界でも恥ずかしくないと思う.SO森田のキック力は魅力(DFはひどいものだ が...),後は大畑,小野澤の個人技.ここをもっと生かそう.JAPANは結果ほど 弱くない!もっと勝てるはずだ.来月のアイルランドとのテストマッチ2戦で前 期のJAPANの活動は終わる.ここで見せてくれ.勝ってくれとは言わない.誤解 を招くのを覚悟であえて言う,アイルランド戦は勝たなくてもいい満足できる試 合を試合をしてくれ!!
2005年10月23日 秩父宮ラグビー場
関東大学 対抗戦A
慶應義塾大学 VS 帝京大学(20-27)


前半は慶大のテンポのいい攻撃で帝京大陣内で試合を進めていたのだがBKにただ まわすだけで攻撃に策がなく攻め込んではミスもしくはターンオーバーでなかな か得点が奪えなかった.帝京大はDFがよく慶大がゴール前に攻め込んでもゴール ラインをわらせなかった.後半始まってすぐに帝京大がシンビンで一人少なくなっ た際に得点を奪えなかったのがいたかった.逆にその10分を無得点に抑えてその 後2トライを奪い勝負あった.最後に慶大も1トライ返したが時既に遅し.しかし, 全体的に両チームとも今一試合に切れがなく,このままでは早大の壁を破るのは 厳しいのではないだろうか?
2005年11月20日 長居第2陸上競技場
関西大学Aリーグ トーナメント戦
京都産業大学(リーグ2位) VS 大阪体育大学(リーグ3位)(36-36)


大体大が開始早々トライをとるがその後はなかなかおたがいトライがとれない. 細かいミスが多過ぎるような気がする.これは両チームに言えることだがタック ルされた時にボールがを落とすことが多い.また,モール,ラックからもよくボー ルがこぼれる.ボールコントロールの意識が薄いのでは無いだろうか?ラックな どでボールを確保していても,最後尾の人がきっちり足でキープしていないから ターンオーバーを許す.パスミスもおおく全般に雑な感じがした.試合展開は前 半途中から京産大がだんだん良くなって行き前半は31-10と大量リード.後半も 最初に得点したのは京産大.36-10と大量リードをしていた.その後は大体大が1 トライ返すも残り10分で21点差.しかしここから大体大の猛反撃が始まった.結 局最後はロスタイムに入ってゴール右隅にトライ.難しい角度であったが見事に ゴールも決めて同点.一時は26点差まで開いたがあきらめずにやった結果である. 見事である.そして抽選の結果大体大が決勝へ,京産大が3位決定戦へ.ただ, いづれにせよこれから選手権を見据えて打倒関東を目指すにはちょっと物足りな い仕上がりであると思える.ただ,今後ボールコントロールの意識やこういうミ スなどを無くして行けば関西勢復帰の道もあると思うので是非頑張ってもらいた い.最後に,順位決定トーナメントの規則でちょっと疑問だったのはスコア(ト ライ数,ゴール数など)がまったく一緒だった場合はリーグ戦上位という規定は ないのだろうか?こういう場合はリーグ戦の結果も判定材料にしてもいいのでは ないか?実際,今季京産大は大体大に1勝1分である.京産大が3位決定戦で勝て ば,勝数も直接対決も京産の方が上なのに順位は下になる....競った試合を多 くなったし,盛り上がりもあると思う.この方式自体は良いことだとは思うが 今回のケースでは京産大は釈然としないものがあると思う.不公平感が残らない ようにルールを決めることも重要だと思う.


2005年11月20日 長居第2陸上競技場
関西大学Aリーグ トーナメント戦
天理大学(リーグ4位) VS 同志社大学(リーグ1位)(5-69)


さすがに実力差が在り過ぎたか.天理大も前半のはじめは頑張っていたしかし同 大の攻撃に耐えられずゴールを割られる機会が多くなる.前半で28-0.後半に入っ ても猛攻は続き結局69-5の大差の試合になった.天理大もパスミスなど基本的な ミスが多く,またBKにボールをまわしても止まったままボールを受け取りタック ルで戻されるという場面が続いた.ただ,天理大もFWがなかなか頑張っていたり と今後に向けての期待も見られたと思う.選手権までの時間は少ないがここら辺 をしっかり修正していけばまだまだ良いチームになっていくと思う.一方,同大 は関西ではなかなか競った試合ができず,選手権に向けてなかなか大変だと思う. 実際関東の上位チームと対戦した時にどこまで通じるか?競った時に落ち着いて ゲームコントロールがてきるか?など選手権までにやることはあると思う.ただ, 優勝できる可能性を秘めているのも事実である.なにをきっかけに爆発するかも わからない.実際,1994年度のPGを狙わないでブレイクした年もある.まだまだ 可能性はあるので選手権での同大に期待したい.


2005年12月4日 国立霞ヶ丘競技場
関東大学 対抗戦A
早稲田大学 VS 明治大学(40-3)


前半明治は頑張った.攻める早大に守る明大.自陣での戦いが続いたがぐっと我 慢していが30分過ぎに2本目のトライが取られ,前半修了間際に3本目を取られて 力ついたか.後半は開始早々,早大にトライを許しこのまま大差かと思われたが ここからまたDFが頑張った.しかしいかんせん今シーズンの両チームは力の差に ありすぎた.その後は早大がトライを重ねた.結局明大はPGの3点に終わり,終 盤なんとかトライを再三ゴール前に迫ったが早大のDFを破ることはできなかった. 明大もDFはなかなか良かったのでもう少し攻撃力が増すと選手権でも良い成績が 残せるのではないだろうか.一方,早大は点差が開いた試合だったが最後まで集 中力がとぎれずノートライに抑えたのはさすが.選手権に向けて万全の体制か.
2005年12月30日 秩父宮ラグビー場
第27回関東大学ジュニア選手権 決勝
関東学院大学 VS 早稲田大学(19-46)


前半は競った内容だが若干早大に分がある展開.しかし後半になると早大が一気 に突き放した.関東学大はSO田井中,CTB高山など怪我から復帰してきた主力も 出ていたがそれほどブレイクできず.アタックもSO田井中も有効でないキックが 少し多めだったのだが残念.一方の早大もSO久木元,WTB小吹など昨年の主力や 現在も1本目での出場もあるFB高橋など豪華な顔ぶれでジュニア対決を制した. 特に良かった先取は早大のCTB須藤.再三,力強い縦突進で関東のBKラインを突 破した.来年は1本目で活躍が楽しみである.
2005年12月30日 秩父宮ラグビー場
トップイースト10 プレーオフ1
秋田ノーザンブレッツ VS NTT東日本(0-55)


前半の初めはNTTが決定的なチャンスをことごとくミスで活かせない.秋田NBは 相手のミスにも助けられたがなんとか抑えていただが,20分過ぎに1本目のトラ イを許すと立て続けにとられた.後半も開始早々にNTTが先制してからは一方的 な展開.秋田NBにとってはゴールラインが遠い試合だった.やはりこの試合目だっ たのはNTTのCTBグラッシー.突破力は抜群で秋田NBのDFは再三この攻撃にゲイン ラインを割らせてしまった.来るのは分かっているのだろうが圧倒的なパワーの 差はいかんともしがたいか.秋田NBは昨年のプレーオフ1で同じ相手に勝ってい るだけにこの点差は残念な結果になってしまった.来期はリベンジでできるよう 頑張ってほしい.
2006年1月2日 国立霞ヶ丘競技場
第42回 全国大学選手権大会 準決勝
同志社大学 VS 関東学院大学(15-31)


雨の影響でお互いにミスの多い試合だった.同大が先制して関東学大が追いかけ るという見てるほうには面白いないよう.その後も同大は攻めに目まくるのだが 今一決め手がなくなかなか次の得点が得られない.関東は2トライをあげるがゴー ルキックが決まらず,前半は8-10の関東リードの2点差で折り返すかと思ったが, 終了間際に関東がトライ&ゴールを決める.同大はその直後にPGのチャンスを得 るがこれをはずしてしまう.これが正直痛かった.後半に入って同大が関東陣の ゴール前で執拗にFWで攻めるがこれがことごとく関東のDFに跳ね返される.そし て最後はBKに回してWTB正面がゴール中央にトライ.これで2点差と思ったが直後 にノーホイッスルトライを関東FB有賀に決められる.とられた直後に取り返すと はさすが関東.その後も一身一体の攻防が続く35分過ぎに関東がとどめのトライ. これで勝負あった.結局そのままノーサイド.同大もかなり頑張ったが,前半終 了間際にPGをはずしたのが痛かった.あそこをとっていればもう少し試合展開の オプションも増えただろうに.それに一番とられたくないタイミングで奪われた 前半終了間際と後半の先制された直後の2つのトライ.逆に関東としては一番効 果的なとり方ではあった.こういう勝負ところできっちり取れるところはさすが. 決勝はここまで大勝続きの早大と接戦に持ち込めれば面白い展開になると思う. 決勝はかなりの好試合になるだろう.敗れた同大もとてもよいチームだった.決 して関東勢に見劣りしないのだがやはり関西リーグ全体がもう少しレベルアップ しないと....今年は久々に大体大も2回戦に進出と明かりは見えてはいる.関西 リーグ全体を含めて来期に期待したい.
2006年1月2日 国立霞ヶ丘競技場
第42回 全国大学選手権大会 準決勝
早稲田大学 VS 法政大学(61-5)


早大の圧勝だった.全体的には早大の一方的な展開で法大も頑張ったが実力の差 がはいかんともしがたかった.それに,雨の影響でお互いにミスの多い試合だっ た.法大も決して弱いことはないのだがここ数年の中では今一であった.数年前 までの危ういまでの低く,刺さるタックルは見られなかった.あれだけでも駄目 だとは思うがあのDFがここ数年の法大の武器であったのには違いない.それにプ ラスアルファを加えることができれば十分の覇権奪回もできるだろう.それには まずはあのDFの復活を願う.一方早大は準決勝でこのスコアはとはさすがという しかないか.ただ,反則が多かったのが気になるところというかえげつないとこ ろか.間違いなく優勝候補筆頭であろう.あえて不安材料をあげるとすると今シー ズンは大勝続きで接戦を経験していないこと.決勝は接戦に持ち込まれると試合 巧者の関東だけに油断できない.いずれにせよ決勝はとても楽しみな一戦である.
2006年1月8日 国立霞ヶ丘競技場
第42回 全国大学選手権大会 決勝
早稲田大学 VS 関東学院大学(41-5)


さすが早稲田の一言.終始関東学大にプレシャーをかけ思い通りに試合をさせず 大差で下した.前半は関東学大陣での攻防.なかなか点がはいらず20分に早大が PGを決める.それから今度は早大陣での試合だったが自陣22m付近からのターン オーバーでBKにつなぎWTB首藤の力強いランで初トライこれで早大は波にのった. その後前半にSO曽我部が良いタイミングでDGを決め終了前にも1T1Gを決め,20-0 で折り返す.後半に入っても勢いは止らず,先制したのは早大.これで勝負あっ たか.関東も早大のパスミスをついてWTB北川がトライ.しかし,関東の反撃は ここまで.その後2T2Gを決めて早大が圧勝で2連覇を飾った.とにかくFWがすご かったモール,ラックでのターンーバーの数がものすごく多く,さらにスクラム でも圧倒.さらにBKのDFも1対1のタックルが強かった.あの関東が何もできない 状況だった.関東も決して弱いチームではない.この試合は素直に早大の強さに 拍手を送りたい.次の日本選手権まで1ヶ月ほど時間が開くがこの不利な状況を 打開して良い結果を出してくれることを期待する.
2006年1月29日
第13回 全国クラブ大会 決勝
タマリバクラブ VS 北海道バーバリアンズ(10-3)


いい試合だった.始めはお互いに波に乗れていない感じであったが,北海道のDF が光っていた.北海道はFWの縦が強く,タマリバはBKにまわせばぴか一.しかし, 終始,北海道はタマリバに思うように試合をさせなかった.前半は北海道がPGを 決めて3点をリード.後半に入っても北海道のDFはよよかった.タマリバもPGを 得ても狙わず,もしやと思いだした30分過ぎについにタマリバが初トライ.Gは はずして北海道もPG逆転できると思ったが残念ながらさらにもう1トライタマリ バがとりノーサイド.BKに回した時のスピードは本当に早い.SHの球捌きといい クラブでは一歩ぬきんでている感じがした.有名大学出身者で固めるタマリバに 対押し,外人が数人いるとはいえ,そこに今回大健闘した北海道には拍手を送り たい.ノートライトはいえ後半30分まではリードしていたのだから.また来年も 北海道のかの地からすばらしいラグビーを見せてくれるとこに期待したい.一方 タマリバもバックアップもないクラブでこれだけのチームを作るのはすばらしい. 次の日本選手権の対戦相手は早大.実力差はありすぎる相手だが一つでもいいプ レーを見せて健闘してくることを期待する.
2006年1月29日
マイクロソフトカップ 準決勝
東芝府中ブレイブルーパス VS NECグリーンロケッツ(23-10)


やはり東芝は強かった.先制こそNECがPGで決めたが終始東芝が安定した力を見 せた.倒れないプレーはさすが.NECは最後疲れてきたのか足が止ってきたのが 残念だが,あれだけFWのモールを押されるとさすがに体力が消耗するか.トップ リーグでの借りをみごとに返された感じ.NECはまだ日本選手権があるので修正 してまた良い試合を見せてもらいたい.東芝はこのまま行くと2連覇&2冠は硬い ところか.そして昨年果たせなかった3冠達成も夢ではないか?日程的に厳しい がぜひ頑張って欲しいものだ.しかしこの試合は共に反則が多く,ラフプレーも 多々あったのがちょっと残念であった.まだ決勝と日本選手権とあるので残りは クリーン試合を期待したい.